家電製品エンジニア試験とは
家電製品の設置、セットアップ、点検、トラブル対応などに必要な技術知識を評価する資格試験です。販売時の説明力を重視する家電製品アドバイザーに対して、家電製品エンジニアは、より技術面や施工・保守対応に関する知識を証明する資格といえます。
試験区分は、テレビ・レコーダー・ネットワーク機器などを扱うAV情報家電と、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・電子レンジなどを扱う生活家電に分かれています。どちらか一方だけでも受験できますが、両方の資格を取得すると家電製品総合エンジニアとして認定されます。
家電製品エンジニアには、通常の合格に加えて、より高得点で合格した人を対象とする上位グレード制度もあります。高い知識レベルを示したい場合は、ゴールドグレードやプラチナグレードを目指すことで、技術力のアピールにつなげやすくなります。
家電量販店、メーカー、修理・設置業者、住宅設備関連の仕事に関わる人に向いている資格です。家電製品の高機能化やネットワーク化が進む中で、正しい知識をもとに設置・説明・不具合対応ができる人材は、現場で重宝されやすいでしょう。
家電製品エンジニア試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | サービス・販売 |
| 資格区分 | AV情報家電、生活家電、家電製品総合エンジニア |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年2回、例年3月・9月 |
| 試験方法 | CBT方式。各科目55分・15問 |
| 免除科目 | 科目合格者などに一部免除あり |
| 試験場所 | 全国各地のテストセンター |
| 受験料 | 1区分受験:9,400円/両区分受験:18,800円/科目免除あり:6,200円〜12,400円 |
| 登録・更新 | 資格有効期間は5年。更新制度あり |
| 問い合わせ | 一般財団法人 家電製品協会認定センター |
| 関連資格 | 家電製品アドバイザー |
家電製品エンジニア試験の日程
2025年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 3月1日(土)~3月14日(金) | 1月20日~2月10日 | 4月10日 |
家電製品エンジニア試験の内容
資格区分は「AV情報家電」と「生活家電」に分かれています。AV情報家電では映像・音響機器やネットワーク機器など、生活家電ではエアコン、冷蔵庫、洗濯機、調理家電などの構造・動作原理・故障診断・修理対応などが中心です。両方に合格すると「家電製品総合エンジニア」資格が付与されます。
出題範囲
基本技術
家電製品の動作原理、構造、取扱い、回路の基礎、測定器・工具の使い方、安全作業、顧客対応など、サービスエンジニアとして必要な基本知識が問われます。
応用技術
故障診断、修理実務、設置・調整、トラブル対応、安全点検、製品安全、関連法規など、実際の現場対応に近い知識が出題されます。
AV情報家電
テレビ、レコーダー、オーディオ機器、デジタルカメラ、電話、ネットワーク機器、デジタル信号処理、放送と受信など、AV・情報系家電の技術知識が問われます。
生活家電
エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、調理家電、給湯機器、太陽光発電システム、蓄電システム、電気安全など、生活家電の技術知識が出題されます。
試験科目と出題数
試験はCBT方式で、全国のテストセンターに設置されたパソコンで受験します。家電製品エンジニア試験は毎年3月に実施されます。
試験科目は、AV情報家電・生活家電それぞれで「基礎技術」と「応用技術」に分かれます。各科目15問、試験時間は各55分、200点満点です。AV情報家電と生活家電の両方を同時に受験する場合は、4科目を受験します。
合格基準
合格基準は、原則として各科目の得点率がおおむね70%以上です。試験結果を踏まえて、試験第三者委員会により最終的な基準が決定されます。
科目合格制度もあり、資格取得には至らなかった場合でも、合格基準に達した科目は次回試験に限り免除を受けられます。
家電製品エンジニア試験の受験者数・合格率
2026年3月実施・第50回
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| AV情報家電・一般受験 | 86人 | 33人 | 38.4% |
| AV情報家電・科目受験 | 9人 | 6人 | 66.7% |
| AV情報家電・計 | 95人 | 39人 | 41.1% |
| 生活家電・一般受験 | 189人 | 54人 | 28.6% |
| 生活家電・科目受験 | 15人 | 10人 | 66.7% |
| 生活家電・計 | 204人 | 64人 | 31.4% |
家電製品エンジニア試験の難易度
合格率だけを見るとやや難しく感じるかもしれませんが、家電業界に従事したい学生や、新入社員を対象にした資格でもあるため、試験そのものが極端に難しいわけではありません。家電製品の仕組みや設置、点検、トラブル対応などに興味がある人であれば、比較的取り組みやすい試験といえます。
ただし、家電製品アドバイザー試験に比べると、技術的な知識が求められる分、やや専門性は高くなります。製品の使い方や販売知識だけでなく、故障の原因や安全な取扱い、設置・調整に関する知識も必要になるため、まったくの未経験者だと最初は少し難しく感じるかもしれません。
一方で、家電業界で働いている人や、電気・機械系の知識がある人であれば、学習内容を理解しやすいでしょう。実務経験や基礎知識がある人にとっては、難関資格というよりも、家電技術に関する知識を整理するための資格という位置づけになります。
総合的に見ると、家電製品エンジニア試験は、合格率の数字ほど難しい試験ではありません。ただし、技術寄りの内容が含まれるため、確実に合格するには試験向けの対策が必要です。家電の仕組みや修理・設置に関心がある人であれば、十分チャレンジしやすい資格といえるでしょう。
家電製品エンジニア試験の勉強法
まず問題&解説集を解き、よく出る分野や自分の苦手分野を確認しましょう。間違えた問題は解説を読み、なぜその答えになるのかを理解しておくことが重要です。単に答えを覚えるだけでなく、実際の修理・設置・点検の場面でどのように判断するのかを意識すると、知識が定着しやすくなります。
家電製品エンジニア試験は、AV情報家電と生活家電に分かれているため、受験する分野に合わせて対策を進める必要があります。両方を受験する場合は範囲が広くなるため、分野ごとに学習時間を分け、苦手な項目を重点的に復習しましょう。
また、家電製品は技術や安全基準、関連制度が変わることもあるため、古い教材ではなく、できるだけ最新版の公式教材を使うことが大切です。家電の設置や修理、販売、サポート業務に携わっている方は、普段の実務と結びつけながら学ぶことで理解しやすくなります。
独学でも十分に合格を目指せますが、電気や家電の仕組みに苦手意識がある方は、問題演習だけで終わらせず、解説や参考書で基礎を補いながら進めるとよいでしょう。問題&解説集を繰り返しこなし、出題されやすいポイントを押さえることが合格への近道です。
しかく姫筆記試験のみなので試験対策はやりやすいと思います
家電製品エンジニア試験のお勧めテキスト
2025-2026年版 家電製品エンジニア資格 AV情報家電 基礎と製品技術 公式テキスト&問題集
AV情報家電を受験する人向けの公式テキスト&問題集です。テレビ、オーディオ、ネットワーク機器などの基礎知識や製品技術を学べます。テキスト解説と問題演習が一冊にまとまっているため、独学の中心教材として使いやすいです。
家電製品エンジニアを活かせる仕事
家電製品の中でも特にパソコン機器は企業でも使われるものなので初期設定やトラブルの対処など身につけておくととても便利な面があります。
それ以外でも家庭内で使う家電のちょっとしたトラブルは自分で解決できたほうが良いですね。日常生活で活かせる資格でもありますし、家電製品量販店に勤務されている場合、お客様の相談に乗ることもできます。
家電製品のコールセンターなどでは資格を活かしてお客様のサポートがしっかりできるでしょう。家電製品を製造されているメーカーにおいてもこの知識は役立ってくれます。
家電製品選びのコツや各家電製品の特長なども知ることで家電製品を正しく選ぶ知識も身につけられます。



現代社会において、家電製品は無くてはならないものとなっています。家電製品を1つも置いていないというご自宅は無いでしょう。これらの家電製品についてしっかり知識がある専門家がいれば安心して相談できます。

