歯科医師国家試験予備試験の難易度・合格率・試験日など

目次

歯科医師国家試験予備試験とは

外国の歯学部を卒業した人や、外国で歯科医師免許を取得した人などが、日本の歯科医師国家試験の受験資格を得るために受ける試験です。日本国内の歯学部を卒業していない人が、日本で歯科医師を目指す際の認定ルートの一つとして位置づけられています。

試験では、基礎歯科医学、臨床歯科医学、歯科保健医療、関係法規など、歯科医師として必要な幅広い知識が問われます。日本の歯科医療制度や診療に必要な知識を備えているかを確認するための試験であり、一般的な資格取得試験とは性質が異なります。

合格後は、所定の実地修練などを経て、歯科医師国家試験の受験資格につながります。海外で歯科医学を学んだ人が日本で歯科医師を目指すための特別な制度であり、対象者が限られる専門性の高い試験です。

歯科医師国家試験予備試験の基本情報

資格種別国家資格
ジャンル医療・心理
資格区分なし
受験資格外国の歯科医学校を卒業した者、または外国で歯科医師免許を取得した者で、厚生労働大臣から歯科医師国家試験予備試験の受験資格認定を受けた者
試験日程年1回。学説試験は例年6月ごろ、実地試験は例年9月ごろに実施
試験方法学説試験、実地試験
免除科目学説試験に合格した者は、実地試験に進むことができます
試験場所東京
受験料学説試験 35,000円、実地試験 35,000円
登録・更新予備試験合格後、1年以上の診療および口腔衛生に関する実地修練を修了することで、歯科医師国家試験の受験資格につながります
問い合わせ厚生労働省医政局医事課試験免許室
関連資格歯科医師
歯科衛生士
歯科技工士

歯科医師国家試験予備試験の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
第1部試験:6月24日5月8日~5月22日7月31日
第2部試験:9月29日8月7日~8月21日10月21日
実地試験:12月9日・12月10日第2部試験合格者が対象12月28日

歯科医師国家試験予備試験の試験内容

外国の歯科医学校を卒業した人などが、日本の歯科医師国家試験の受験資格を得るために受ける試験です。試験は、学説試験第1部、学説試験第2部、実地試験の段階で実施されます。

出題範囲

学説試験第1部では、解剖学、組織学、生理学、生化学、免疫学、薬理学、病理学、微生物学、衛生学など、歯科医学を学ぶうえで土台となる基礎医学分野が出題されます。

学説試験第2部では、口腔外科学、保存学、補綴学、矯正学、小児歯科学が出題されます。基礎医学よりも、歯科診療に直結する臨床歯学の知識が中心です。

実地試験では、口腔外科学、保存学、補綴学、矯正学が対象です。人工歯を用いた処置、総義歯の人工歯排列、エックス線写真・口腔内写真・歯列模型などを用いた診断や治療方針の判断が問われます。

試験科目と出題数

学説試験は第1部と第2部に分かれ、各科目について多肢選択式問題、用語の組み合わせ、穴埋め問題などが出題されます。第1部では基礎医学分野、第2部では臨床歯学分野の理解を確認します。

実地試験では、歯科診療に必要な実践的判断力や基本的技能が確認されます。固定の問題数で整理するより、学説試験で基礎・臨床知識を確認し、実地試験で診断・治療方針・基本手技を確認する段階式の試験として考えるとよいでしょう。

合格基準

合格基準の具体的な点数は、年度ごとの実施結果に基づいて示されます。学説試験第1部、学説試験第2部、実地試験のそれぞれで基準を満たす必要があり、前の段階に合格した人が次の段階へ進む形式です。

予備試験に合格しただけで直ちに歯科医師国家試験を受けられるわけではなく、合格後に1年以上の診療及び口腔衛生に関する実地修練を経ることで、歯科医師国家試験の受験資格につながります。

歯科医師国家試験予備試験の受験者数・合格率

非公開となります。

歯科医師国家試験予備試験の難易度

歯科医師国家試験に関連する試験の中でも非常に難しい試験です。通常の歯学部卒業ルートとは異なり、外国の歯科医学校を卒業した人などが日本の歯科医師国家試験の受験資格を得るために受ける試験であり、医学・歯学の知識に加えて、日本語で専門内容を正確に理解する力も求められます。

この試験では、学説試験第1部、学説試験第2部、実地試験を段階的に突破する必要があります。厚生労働省の案内でも、第1部試験に合格した者でなければ第2部試験を受けられず、学説試験に合格した者でなければ実地試験を受けられないとされています。つまり、一度の筆記試験だけで終わるものではなく、複数段階を通過しなければならない点が大きな負担になります。

問われる内容も広く、基礎歯学から臨床歯学まで一通り理解している必要があります。解剖学、生理学、病理学、薬理学、微生物学などの基礎に加えて、保存修復、歯周病、補綴、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、予防歯科、公衆衛生など、歯科医師国家試験につながる幅広い知識が求められます。

特に難しいのは、知識を覚えているだけではなく、日本の歯科医療の考え方や試験形式に合わせて判断する必要がある点です。海外で歯学を学んだ人にとっては、専門用語の日本語表現、診療の流れ、法制度、公衆衛生の考え方などに慣れる必要があり、知識量とは別の負担もあります。

さらに、予備試験に合格しても、それだけで歯科医師国家試験をすぐに受験できるわけではありません。予備試験合格後、1年以上の診療および口腔衛生に関する実地修練を経たうえで、歯科医師国家試験の受験資格につながります。取得までの道のりが長く、一般的な資格試験と比べてもかなりハードルの高い試験です。

資格を活かせる仕事

最終的には歯科医師としての仕事になります。歯科医院、大学病院、総合病院の歯科・口腔外科、矯正歯科、小児歯科、訪問歯科、保健所、行政機関、研究機関、歯科関連企業などで、歯科医師免許を取得した後に活躍できます。

ただし、歯科医師国家試験予備試験に合格しただけで、歯科医師として診療できるわけではありません。あくまで日本の歯科医師国家試験を受けるための通過点であり、その後に実地修練、歯科医師国家試験への合格、歯科医師免許の取得が必要になります。

そのため、この試験は就職・転職で直接使う資格というより、日本で歯科医師免許を取得するための制度上のステップと考えるべき試験です。海外の歯科大学を卒業し、日本で歯科医師として働きたい人にとっては重要な試験ですが、資格単体で医療職に就けるものではありません。

歯科医師として働くには、最終的に歯科医師国家試験に合格し、免許取得後に臨床研修や診療経験を積む必要があります。歯科医師国家試験予備試験は、日本の歯科医療制度や診療に必要な知識・技能へ進むための前段階として位置づけられる試験といえるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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