電気工事施工管理技士試験 – 難易度・合格率・試験日など

目次

電気工事施工管理技士試験とは

電気設備工事の施工管理を行う技術者を認定する国家試験です。発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備、照明設備、通信設備などの工事において、工程管理、品質管理、安全管理、原価管理などを適切に行うための知識と実務能力が問われます。

試験は1級と2級に分かれており、それぞれ第一次検定と第二次検定で構成されています。第一次検定に合格すると電気工事施工管理技士補、第二次検定に合格すると電気工事施工管理技士の資格を取得できます。1級は大規模な電気工事や管理者としての施工管理に関わる人、2級は比較的小規模な工事や現場実務に関わる人を主な対象としています。

電気工事会社、設備工事会社、建設会社、ビル管理会社、通信設備会社、プラント関連企業などで活用しやすい資格です。特に1級は、主任技術者や監理技術者としての配置に関係するため、電気工事の現場管理を担う人にとって重要度の高い資格といえます。

電気工事施工管理技士の基本情報

資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル電気・無線
資格区分1級電気工事施工管理技士、1級電気工事施工管理技士補、2級電気工事施工管理技士、2級電気工事施工管理技士補
受験資格1級第一次検定は受検年度末時点で19歳以上、2級第一次検定は受検年度末時点で17歳以上。第二次検定は、第一次検定合格後、所定の実務経験などが必要
試験日程年1回程度。1級は第一次検定と第二次検定を別日程で実施。2級は第一次検定が前期・後期に分かれ、後期日程で第一次検定・第二次検定、第二次検定のみの受検も実施
試験方法筆記試験。第一次検定は択一式を中心に実施され、第二次検定は記述式を中心に実施
免除科目第一次検定合格者は、同じ級の第二次検定を受検できます。また、過去の合格状況や経過措置により、受検区分や申込方法が異なる場合があります
試験場所全国の指定試験地。1級・2級、第一次検定・第二次検定の区分により実施地区が異なります
受験料1級第一次検定:15,800円/1級第二次検定:15,800円/2級第一次・第二次検定:15,800円/2級第一次検定のみ:7,900円/2級第二次検定のみ:7,900円
登録・更新第一次検定に合格すると「電気工事施工管理技士補」、第二次検定に合格すると「電気工事施工管理技士」の資格を取得できます。主任技術者・監理技術者などとして配置される場合は、建設業法上の要件に従う必要があります
問い合わせ一般財団法人建設業振興基金
関連資格電気工事士
電気主任技術者
管工事施工管理技士
工事担当者

電気工事施工管理技士の試験日

2026年度試験

1級電気工事施工管理技士

試験日申込期間合格発表
第一次検定:7月12日
第二次検定:10月18日
2月13日~2月27日第一次検定:8月25日
第二次検定:1月8日

2級電気工事施工管理技士

試験日申込期間合格発表
第一次検定(前期):6月14日2月6日~2月27日7月13日
第一次検定(後期)・第二次検定:11月8日ネット:6月29日~7月27日
書面:7月13日~7月27日
第一次検定:12月21日
第二次検定:2月5日

電気工事施工管理技士の試験内容

1級と2級に分かれており、どちらも第一次検定と第二次検定で構成されています。第一次検定では、電気工学、電気設備、施工管理法、法規などの知識が問われます。第二次検定では、施工経験をもとにした記述問題や、施工計画、工程管理、品質管理、安全管理、法規などの実務的な判断力が問われます。

1級は、電気工事全体を管理するための高度な施工管理能力が中心です。2級は、主任技術者として必要な電気工事施工管理の基礎から実務レベルの知識が問われます。

出題範囲

1級

電気工学、電気設備、関連分野、施工管理法、法規を中心に出題されます。

電気工学では、電気理論、電力、電気機器、電気計測などが問われます。電気設備では、発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備、照明設備、弱電設備、通信設備、防災設備などを理解しておく必要があります。

施工管理法では、施工計画、工程管理、品質管理、安全管理、出来形管理、試験・検査、施工図、資材管理などが中心です。第二次検定では、実際の工事経験をもとに、施工上の課題、対応策、管理方法を具体的に記述する力が求められます。

法規では、建設業法、電気事業法、電気工事士法、電気工事業法、労働安全衛生法、建築基準法、消防法など、電気工事に関係する法令が問われます。

2級

電気工学、電気設備、施工管理法、法規の基本知識が問われます。

電気工学では、電気回路、電力、電気機器、測定、配線などの基礎を理解しておく必要があります。電気設備では、受変電設備、配線設備、照明設備、動力設備、通信設備、防災設備など、電気工事で扱う主要な設備が出題範囲です。

第二次検定では、施工経験記述や施工管理に関する問題が出題されます。工程、品質、安全、施工計画、法令遵守などについて、現場での対応を具体的に説明する力が求められます。

試験科目と出題数

1級第一次検定は、マークシート方式で実施されます。出題は、電気工学等、施工管理法、法規、施工管理法の応用能力問題などから行われます。

1級第二次検定は記述式で実施されます。施工経験記述、施工管理、工程管理、品質管理、安全管理、法規など、電気工事の施工管理に関する実務的な内容が問われます。

2級第一次検定は、マークシート方式で実施されます。出題は、電気工学等、施工管理法、法規が中心です。

2級第二次検定は記述式で、施工経験記述や施工管理に関する実務的な内容が出題されます。第一次検定のみの受検、第一次検定と第二次検定の同日受検、第二次検定のみの受検など、受検区分によって受け方が分かれます。

合格基準

第一次検定は、1級・2級ともに得点が60%以上であることが基本の合格基準です。1級第一次検定では、全体の得点に加えて、施工管理法の応用能力問題でも一定以上の得点が必要です。

第二次検定も、1級・2級ともに得点が60%以上であることが基本の合格基準です。

第二次検定では、施工経験の内容、電気工事における課題への対応、工程・品質・安全への配慮、施工管理方法の具体性などが評価されます。

電気工事施工管理技士の受験者数・合格率

1級電気工事施工管理技術検定|第一次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度24,821人10,290人41.5%
2024年度23,927人8,784人36.7%
2023年度16,265人6,606人40.6%
2022年度16,883人6,458人38.3%
2021年度15,001人7,993人53.3%

1級電気工事施工管理技術検定|第二次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度9,494人6,607人69.6%
2024年度8,250人4,093人49.6%
2023年度8,535人4,527人53.0%
2022年度7,685人4,537人59.0%
2021年度7,922人4,655人58.8%

2級電気工事施工管理技術検定|第一次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度6,841人3,772人55.1%
2024年度5,751人2,730人47.5%
2023年度7,777人3,408人43.8%
2022年度8,027人4,466人55.6%
2021年度8,359人4,776人57.1%

2級電気工事施工管理技術検定|第二次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度5,023人2,600人51.8%
2024年度4,782人2,460人51.4%
2023年度6,543人2,816人43.0%
2022年度4,768人2,947人61.8%
2021年度6,932人3,493人50.4%

電気工事施工管理技士の難易度

電気工事施工管理技士試験は、2級であれば電気工事の基礎知識と現場経験がある人にとって取り組みやすい一方、1級は施工管理全体を広く理解し、現場を管理する立場としての知識が求められるため難しくなります。電気の知識だけでなく、工程管理、品質管理、安全管理、法規まで含めて対策する必要があります。

難しさの理由は、電気工事の対象範囲が広いことです。受変電設備、幹線設備、動力設備、照明設備、通信設備、防災設備、施工計画、試験・検査など、さまざまな分野から出題されます。普段担当している工事には強くても、経験の少ない設備や管理項目は別途学習が必要になります。

第一次検定では、電気工学、電気設備、施工管理法、法規などの知識が問われます。過去問対策の効果は出やすい試験ですが、用語を丸暗記するだけでは対応しにくい問題もあり、設備の役割や施工手順、管理上の注意点を理解しながら学習することが大切です。

第二次検定では、施工経験をもとにした記述対策が重要になります。品質管理、安全管理、工程管理、施工上の留意点などについて、自分の経験を試験で伝わる文章にまとめる力が必要です。現場経験があっても、文章で簡潔に説明することに慣れていない人は、この部分で苦労しやすいでしょう。

2級は現場担当者としての基礎を問う内容が中心で、電気工事に関わった経験がある人なら学習を進めやすい試験です。1級は主任技術者・監理技術者として必要な知識まで問われるため、施工管理全体を見渡す力が求められます。合格を目指すには、第一次検定で幅広い基礎知識を固め、第二次検定では自分の施工経験を管理項目ごとに整理しておくことが重要です。

受験者に難易度を聞いた
  • 電気工事施工管理技師は現場経験さえあれば簡単に取得できる資格だと考えられがちですがそんな事はありません。過去問を解いた上できちんと傾向と対策を見極めておかなければ厳しいです。(40代男性 会社員)
  • 過去問さえきちんと解いていれば実務経験があれば比較的取得しやすい資格だと言えるかもしれません。過去問も非常に似通った問題が多いのでさほどレベルは高いとは言えません。(30代男性 会社員)
資格侍

とはいっても、国家試験の中ではそれほど難しい試験ではありません。

電気工事施工管理技士の勉強法

第一次検定では、発電・送配電、電気機器、照明設備、受変電設備、通信設備、施工管理法、建設業法、電気工事士法、労働安全衛生法などが出題されます。範囲は広いですが、過去問と似た論点も多いため、問題演習を繰り返しながら頻出分野を重点的に押さえると効率的です。

特に重要なのは、施工管理法と電気設備に関する分野です。工程管理、品質管理、安全管理、出来形管理、試験・検査、接地工事、配線工事、受変電設備、照明設備などは、第二次検定にもつながるため、現場の流れと結びつけながら理解しておきましょう。

第二次検定では、施工経験記述の対策が大きなポイントになります。自分が関わった電気工事について、工事概要、課題、実施した対策、結果を具体的に書けるように、早めに経験内容を整理しておくことが大切です。

電気工事施工管理技士試験は、現場経験がある方でも試験向けの対策が必要です。第一次検定は過去問を反復し、第二次検定は施工経験記述と記述問題を繰り返し練習する勉強法がおすすめです。

電気工事施工管理技士のお勧めテキスト

電気工事施工管理技術テキスト 改訂第5版

1級・2級の電気工事施工管理技士を目指す人の基礎固めに使いやすい、地域開発研究所の定番テキストです。電気設備、施工管理、法規、安全管理などを体系的に学べます。第一次検定の土台作りに向いています。

1級電気工事施工管理 第一次検定 問題解説集 2026年版

1級の第一次検定対策に使いやすい過去問題集です。過去8年分の問題を収録しており、出題傾向を確認しながら演習できます。テキストで基礎を整理した後、本試験形式に慣れる仕上げ教材としておすすめです。

資格を活かせる仕事

電気工事会社、設備工事会社、建設会社、ゼネコン、サブコン、ビル管理会社、工場の設備部門、通信設備会社、太陽光発電設備の施工会社、プラント設備会社などがあります。特に、受変電設備、照明設備、配線工事、空調電源、防災設備、通信設備、太陽光発電設備などの工事管理に関わる仕事では、資格を直接活かしやすいでしょう。

電気工事施工管理技士は、電気工事の現場を管理する立場で評価されやすい資格です。1級は大規模な電気工事や監理技術者としての配置に関わる場面があり、電気工事会社や設備工事会社では特に実用性があります。2級でも、中小規模の現場管理や施工管理補助として活かしやすいです。

就職・転職でも評価されやすく、電気工事や設備工事の求人では資格保有者を歓迎または必須としているケースがあります。現場経験と組み合わせることで、資格手当、役職、年収アップにつながる可能性もあります。

一方で、資格を取得しただけで現場をすぐ任されるわけではありません。実務では、電気図面の理解、職人や協力会社との調整、工程管理、発注者対応、安全管理、電気設備に関する実務経験なども重視されます。

電気工事施工管理技士試験は、電気工事や設備工事の現場でキャリアアップしたい人に向いています。電気工事士、電気主任技術者、消防設備士、建築設備士、管工事施工管理技士などと組み合わせることで、建築設備・電気設備分野でより活かしやすくなるでしょう。

しかく姫

これから、ますます需要が増える資格です。

受験者の口コミ評判

スーツ男実務経験のある方にお勧め
4.0 親元 40代会社員

実務で通信会社の電気工事設備を担当しています。電気工事施工管理技士に関してはなによりも実務経験が優先されるので、せっかくなので取得したほうが良いという職場の勧めで受験しました。
その通り、面談、書類選考あほとんどなので実務経験さえあれば合格可能な資格です。ほかの会社に行っても役に立つので、実務経験のある方はおすすめです。(2019年5月)

資格を広めてくれると嬉しいです!
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