Webデザイナー検定とは
Webサイトの企画・制作・運用に関する知識を評価する検定試験です。デザインだけでなく、コンセプト設計、情報設計、画面構成、ユーザビリティ、アクセシビリティ、HTML・CSS、画像や動画の扱い、Webサイトの公開・運用など、Web制作に関わる幅広い内容が問われます。
資格区分は、エキスパートとベーシックに分かれています。エキスパートは、Webサイトの企画・制作・運用に関する専門的な理解をもとに、Webデザインへ知識を応用できる人向けの上位区分です。ベーシックは、Webサイトの企画・制作・デザインに関する基礎的な理解を確認する区分です。
Web制作会社、デザイン会社、広告制作、企業のWeb担当、ECサイト運営、Webマーケティング、フロントエンド制作などの分野で活かしやすい資格です。独占業務がある資格ではありませんが、Web制作に必要な知識を体系的に学べるため、WebデザイナーやWeb担当者を目指す人に向いた資格といえます。
WEBデザイナー検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | クリエイター・デザイン |
| 資格区分 | エキスパート、ベーシック |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年2回。前期は7月ごろ、後期は11月ごろに実施 |
| 試験方法 | マークシート形式で実施 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国の指定試験会場で実施 |
| 受験料 | エキスパート 7,150円、ベーシック 6,050円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | CG-ARTS協会 |
| 関連資格 | POP広告クリエイター技能審査試験 イラストレータークリエイター能力認定試験 フォトショップクリエイター能力認定試験 CGクリエイター検定 |
WEBデザイナー検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 7月12日 | 4月1日~6月5日 | 8月中旬ごろ |
| 11月29日 | 9月1日~10月23日 | 12月下旬ごろ |
WEBデザイナー検定の試験内容
Webサイトの企画・制作・運用に必要な知識を問うCG-ARTSの検定です。区分はエキスパートとベーシックの2つで、どちらもマークシート形式で実施されます。公式要項では、ベーシックは基礎知識の理解、エキスパートは専門知識の理解と応用力を測る試験とされています。
出題範囲
エキスパートでは、Webサイトの企画、コンセプトメイキング、情報設計、インターフェース設計、ビジュアルデザイン、コーディング、テスト、評価、運用など、Web制作全体に関する専門的な知識が問われます。制作現場で必要になる設計力や応用的な判断力も出題対象になります。
ベーシックでは、Webデザインの基礎、インターネットやWebサイトの仕組み、情報構成、画面デザイン、HTML・CSSの基本、画像や文字の扱い、アクセシビリティ、運用に関する基本知識などが出題されます。
試験科目と出題数
試験はエキスパート・ベーシックともにマークシート形式で、大問10問、約40設問で構成されます。エキスパートは専門知識の理解と応用力、ベーシックはWebデザインに関する基礎知識の理解を測る内容です。
合格基準
合格基準は、エキスパート・ベーシックともに100点満点中70点です。難易度によって多少調整される場合がありますが、基本的には7割程度の得点が合格ラインになります。
WEBデザイナー検定の応募者数・合格率
エキスパート
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 369人 | 約155人 | 41.9% |
| 2024年 | 664人 | 約199人 | 30.0% |
| 2023年 | 649人 | 約232人 | 35.7% |
| 2022年 | 629人 | 約289人 | 46.0% |
| 2021年 | 735人 | 約358人 | 48.7% |
ベーシック
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 827人 | 約517人 | 62.5% |
| 2024年 | 1,556人 | 約1,007人 | 64.7% |
| 2023年 | 1,620人 | 約1,003人 | 61.9% |
| 2022年 | 1,693人 | 約1,284人 | 75.8% |
| 2021年 | 1,508人 | 約1,056人 | 70.0% |
WEBデザイナー検定の難易度
Web制作の基礎を学んだ人であれば比較的取り組みやすい検定です。ベーシックは基礎知識の確認が中心ですが、エキスパートでは企画・設計・制作・運用まで含めた理解が必要になり、単にHTMLやCSSを少し触れるだけでは対応しにくくなります。
この検定では、Webサイトの仕組み、情報設計、画面構成、ユーザビリティ、アクセシビリティ、配色、レイアウト、画像、HTML・CSS、運用、知的財産権など、Web制作に関わる知識を幅広く扱います。制作ソフトの操作試験ではないため、実際にページを作れる人でも、用語や設計の考え方を整理していないと迷いやすい部分があります。
特にエキスパートでは、見た目のデザインだけでなく、ユーザーにとって使いやすい構成になっているか、目的に合った情報設計ができているか、制作後の運用や管理まで理解しているかが重要になります。Web制作の一部分だけに慣れている人は、普段あまり触れない領域で負担を感じやすいでしょう。
2024年の合格率は、Webデザイナー検定がベーシック65%、エキスパート30%と公表されています。数字だけを見るとベーシックは比較的取り組みやすい一方、エキスパートはWeb制作全体を体系的に理解していないと合格しにくい区分です。
Web制作会社、企業のWeb担当者、デザイナー、コーダー、サイト運営者などは、実務と結びつけながら理解しやすい検定です。一方で、初学者の場合は、デザイン・コーディング・情報設計・運用の各分野を横断して整理する必要があり、範囲の広さに少し負担を感じやすいでしょう。
WEBデザイナー検定の勉強法
Webサイト制作の基礎知識、デザインの考え方、情報設計、画面構成、配色、ユーザビリティなどを幅広く学ぶことが大切です。まずは、Webサイトがどのような目的で作られ、利用者にどのように情報を伝えるのかを理解し、レイアウトやナビゲーション、文字の見やすさなどの基本を整理していくと学習しやすくなります。
Webデザイナー検定は、単にデザインセンスを問う試験ではなく、Web制作全体の流れや、使いやすいサイトを作るための考え方も問われます。そのため、色や画像の扱いだけでなく、HTML・CSSの基礎、アクセシビリティ、ユーザーインターフェース、企画から公開までの制作工程も押さえておく必要があります。
エキスパートを目指す場合は、より実務に近い視点で、サイト設計や運用、コンテンツ構成、ユーザー体験まで含めて理解しておくことが重要です。過去問や公式問題を使って出題形式に慣れ、間違えた分野はテキストに戻って確認すると効果的です。普段から実際のWebサイトを見ながら、なぜ見やすいのか、どこが使いやすいのかを考える習慣をつけると、知識が定着しやすくなります。
資格を活かせる仕事
Webデザイナー、Web制作会社、企業のWeb担当、Webディレクター補助、ECサイト運営、広報・販促部門、ホームページ更新担当、バナー制作、LP制作などがあります。特に、Webサイトの構成、ページデザイン、画像や文字の配置、配色、ユーザーが見やすい画面づくりに関わる仕事では、検定で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
Web制作の現場では、デザインの見た目だけでなく、スマートフォンでの見やすさ、操作のしやすさ、情報の整理、表示速度、SEOの基礎、更新しやすい構成なども求められます。そのため、Web制作の基本を体系的に学んでいることは、未経験者や学生にとって一定のアピール材料になります。
一方で、Webデザイナー検定だけで就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。Web業界では、資格名よりも実際に作ったサイト、ポートフォリオ、デザイン力、HTML・CSSの実装力、WordPress、JavaScript、PhotoshopやIllustratorのスキル、実務経験の方が重視されます。
Webデザイナー検定は、就職・転職の決め手というより、Web制作やデザインの基礎力を示す補助的な資格です。仕事で活かしたい場合は、資格取得に加えて、自分で作成したWebサイトやバナー、LPなどをポートフォリオとしてまとめておくことで、より実務に近い形でアピールしやすくなるでしょう。

