航空工場整備士試験とは
航空機や航空機用機器の整備・改造に関する専門知識と技能を確認する国家試験です。航空工場整備士は、航空機の各部分について専門的に検査や確認を行う航空従事者資格で、航空機の安全性を支える重要な役割を担います。
資格は、機体構造、機体装備品、ピストン発動機、タービン発動機、プロペラ、計器、電子装備品、電気装備品、無線通信機器など、業務の種類ごとに分かれています。受験には原則として18歳以上で、取得しようとする業務の種類について一定の整備・改造経験が必要です。
航空機メーカー、航空機部品メーカー、整備・修理会社などで、航空機の整備や検査に関わる人に向いています。一般的な整備士資格よりも工場での専門的な整備・改造確認に関係するため、航空機の安全性や品質管理に深く関わりたい人に適した資格といえるでしょう。
航空工場整備士試験の基本情報
| 資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
| ジャンル | 車・船・航空 |
| 資格区分 | 航空工場整備士 |
| 受験資格 | 18歳以上で、整備・改造に関する一定の実務経験が必要 |
| 試験日程 | 学科試験はCBT方式で実施。実地試験は申請・実施機関により異なる |
| 試験方法 | 学科試験・実地試験。学科はCBT方式、実地は整備・検査などの技能確認 |
| 免除科目 | 国土交通大臣指定の養成課程修了者などは、実地試験が免除される場合あり |
| 試験場所 | 学科は全国のCBT試験会場、実地は指定会場・整備施設など |
| 受験料 | 学科試験は科目数により異なる。実地試験は45,000円程度 |
| 登録・更新 | 合格後、航空従事者技能証明を申請。資格更新制度なし |
| 問い合わせ | 国土交通省 航空局 安全部運航安全課 |
| 関連資格 | 航空工場検査員 航空管制官 航空整備士 |
航空工場整備士試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 5月28日(木)~6月6日(土) | CBT予約:4月21日~5月15日 受験申請:5月7日~5月15日 | 6月26日以降に発送 |
| 7月18日(土)~7月28日(火) | CBT予約:6月12日~7月7日 受験申請:6月30日~7月7日 | 8月20日以降に発送 |
| 9月11日(金)~9月21日(月) | CBT予約:8月5日~8月31日 受験申請:8月21日~8月31日 | 10月13日以降に発送 |
| 11月5日(木)~11月14日(土) | CBT予約:9月29日~10月22日 受験申請:10月14日~10月22日 | 12月7日以降に発送 |
| 1月6日(水)~1月16日(土) | CBT予約:11月20日~12月15日 受験申請:12月8日~12月15日 | 2月5日以降に発送 |
| 3月2日(火)~3月11日(木) | CBT予約:1月21日~2月16日 受験申請:2月8日~2月16日 | 4月6日以降に発送 |
航空工場整備士試験の試験内容
学科試験と実地試験で構成されています。学科試験では、航空法規、航空力学、機体・装備品・発動機などに関する知識が問われ、専門科目では選択した業務範囲に応じた整備・改造・検査に関する内容が出題されます。
実地試験では、選択した専門分野について、整備・改造・検査を行うために必要な知識と技能が確認されます。航空機そのものを運航整備する資格というより、航空機部品や装備品などを工場で整備・修理・改造するための能力を確認する試験です。国土交通省の学科試験ページでは、航空工場整備士の専門科目は全問選択式25題と案内されています。
出題範囲
専門分野
機体構造関係、発動機関係、電子装備品関係、計器・電気装備品関係など、申請する業務範囲に応じた専門知識が問われます。部品や装備品の構造、性能、整備、修理、改造、検査方法などを理解しておく必要があります。
専門科目は、航空工場整備士の学科試験で中心となる科目です。国土交通省の案内では、専門科目は全問選択式で25題出題されるとされています。
航空法規
航空法、航空法施行規則、整備・検査に関係する規定などが問われます。航空機や装備品の整備・改造を行ううえで、どのような法令や基準に従う必要があるかを理解しておくことが重要です。
航空力学・機体構造
飛行の原理、航空機に働く力、機体構造、材料、強度、空力に関する基礎知識が出題範囲に含まれます。整備や改造を行う際に、部品や装備品が航空機全体の安全性にどう関わるかを理解しておく必要があります。
整備・検査の基礎
整備作業の基本、点検、測定、工具の取扱い、作業記録、不具合の確認、品質管理などが問われます。実地試験では、専門分野に応じた整備・改造・検査の能力が確認されます。
試験科目と出題数
学科試験はCBT方式で実施される科目があります。国土交通省は、航空従事者等の学科試験について、原則として年6回、土日を含む連続した10日間で実施する予定と案内しています。
航空工場整備士の専門科目は、全問選択式で25題です。学科試験に合格した後、実地試験で専門分野の整備・改造・検査に関する知識と技能が確認されます。
合格基準
非公開
学科試験と実地試験の両方で判定されるため、専門科目の知識だけでなく、整備・改造・検査に関する実務的な理解も必要です。受験する業務範囲によって出題内容が変わるため、最新の試験案内やシラバスで対象分野を確認しておく必要があります。
航空工場整備士試験の受験者数・合格率
近年の合格率は80%程
資格侍年間受験者数は100人ほどでかなり少ないんだね。
航空工場整備士試験の難易度
航空機の整備や改造後の確認に関わる資格であり、一般的な機械系資格よりも専門性が高い試験です。航空機は安全性が非常に重視される分野なので、部品や装備品に関する知識だけでなく、航空法規や整備基準についても正確に理解しておく必要があります。
また、航空工場整備士は、機体構造、装備品、発動機、プロペラ、計器、電子装備品、電気装備品、無線通信機器など、専門分野ごとに分かれています。そのため、受験する分野に応じた専門知識が必要になり、未経験者が短期間で合格を目指すのは難しいでしょう。
特に、航空機整備の実務経験があることを前提にした資格なので、単にテキストで知識を覚えるだけでは対応しにくい部分があります。実際の整備・改造業務を理解し、部品や装置の仕組みを現場感覚で把握している人の方が学習しやすい資格です。
一方で、航空整備の現場で経験を積んでいる人であれば、業務内容と結びつけながら対策しやすいでしょう。学科と実地の両方で専門性が問われるため簡単な試験ではありませんが、受験分野を絞って計画的に準備すれば合格を目指すことは可能です。
総合的に見ると、航空工場整備士試験は、航空整備系資格の中でも専門性が高く、実務経験者向けの資格です。航空機の安全に直結する知識と技術が求められるため、十分な実務経験と試験対策が必要な、難易度の高い試験といえるでしょう。
資格を活かせる仕事
この資格があると、航空機の整備会社への就職や、航空機を製造している企業や、エンジニアリング系の企業、航空機で使用している計器類を製造している企業などへの就職に有利となります。
警察や消防では、救助などで小型機やヘリコプターを設置していますので、これらの官公庁で、航空工場整備士として就職するのにも役立ちます。
また、テレビ局や新聞社、病院などの民間企業でも、小型機やヘリコプターを設置していますので、これらの企業の航空工場整備士として働くのにも有利です。
現在、格安航空がどんどん参入してきていますので、航空機の発着数はかなり増加しています。そのため、航空工場整備士の需要も高まっています。
航空工場整備士の年収は、おおよそ30代で約400万円、40代で約600万円となっています。勤務は、早朝から深夜のシフト制であり、土日休みではないことがほとんどです。



少しの欠陥でも、大きなアクシデントになりかねませんので、高いスキルが必要とされる仕事です。

