赤外線建物診断技能師試験 – 難易度・合格率など

目次

赤外線建物診断技能師試験とは

赤外線サーモグラフィーカメラを用いて、建物の外壁や屋根、内壁などの状態を診断するための知識と技能を認定する民間資格です。目視だけでは確認しにくい外壁の浮き、雨漏り、断熱不良、劣化箇所などを赤外線画像から読み取り、建物の調査や改修提案に活かす力が問われます。

試験では、建築物の基礎知識、赤外線診断の仕組み、赤外線カメラの扱い方、診断時の注意点、建築基準法や定期報告制度との関係などが出題されます。受験資格に大きな制限はなく、建築・リフォーム・点検調査に関心がある人も受験しやすい資格です。

建物調査会社、リフォーム会社、建設会社、外壁調査会社、ドローン点検関連会社、不動産管理会社などで活用しやすい資格です。法令上の独占業務がある資格ではありませんが、赤外線調査を使った建物診断や外壁点検に関わる人にとって、専門知識を示しやすい資格といえます。

赤外線建物診断技能師試験の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル建築・不動産
資格区分なし
受験資格誰でも受験できます
試験日程随時実施。各地方の主要都市で、試験スケジュールに沿って実施
試験方法筆記試験で実施
免除科目なし
試験場所各地方の主要都市に設けられる指定会場
受験料初回受験:13,000円/再受験:8,500円
登録・更新合格後に認定登録を行うことで、赤外線建物診断技能師として認定されます。資格は2年ごとの更新制度あり
問い合わせ一般財団法人 職業技能振興会
関連資格地盤インスペクター
建築積算士
建築設備診断技術者

赤外線建物診断技能師試験の試験内容

選択式問題を中心に、一部記述式を含む形式で実施されます。赤外線カメラを使った建物診断に必要な知識として、建築物の基礎、赤外線診断調査の考え方、赤外線カメラの扱い、外壁調査、長期修繕計画、定期報告制度に関する内容などが問われます。

建物の劣化や異常を赤外線画像から読み取るため、赤外線の性質だけでなく、建築物の構造、外壁仕上げ、調査時の条件、誤判定を防ぐための注意点などを理解しておく必要があります。

出題範囲

赤外線診断実務

赤外線カメラを使用した建物診断の進め方、撮影条件、調査時の注意点、画像の読み取り、診断結果の整理などが問われます。

外壁の浮き、剥離、漏水、断熱不良などを赤外線画像から判断するためには、温度差の見え方や、日射・風・雨・外気温などの影響を理解しておくことが大切です。

赤外線診断手法

赤外線カメラの基本操作、熱画像の見方、測定条件、撮影角度、距離、反射、放射率などが出題されます。

赤外線画像は、単に温度が高い・低いだけで判断するものではありません。建材の違い、表面状態、周囲環境、撮影条件によって見え方が変わるため、診断手法の基本を整理しておく必要があります。

建築の基礎知識

建築物の構造、外壁、仕上げ材、防水、タイル、モルタル、コンクリート、劣化現象などが問われます。

赤外線診断では、建物の構造や外壁材の特徴を理解していないと、異常箇所を正しく判断しにくくなります。建物の劣化がどのように発生し、どのように熱画像に表れるかを確認しておくことが重要です。

建物診断・定期報告制度

日本における建築物と建物診断、特殊建築物の定期報告、外壁調査、長期修繕計画などが出題されます。

建築基準法改正に伴う定期報告制度の変更点や、外壁調査における赤外線調査の位置づけ、建物の維持管理における診断結果の活用方法を理解しておく必要があります。

赤外線診断調査の歴史と応用

赤外線診断調査の歴史、現状、応用例などが問われます。

建物診断だけでなく、赤外線技術がどのように使われてきたか、建築分野でどのように活用されているかを整理しておくことが大切です。

試験科目と出題数

試験は主に選択式で、一部記述式を含みます。出題数は30問、試験時間は120分です。

出題内容は、日本における建築物と建物診断、赤外線診断調査の歴史と現状・応用例、建築の基礎知識、赤外線カメラを使用した赤外線診断手法、赤外線カメラを使用した赤外線診断実務、建築基準法改正に伴う特殊建築物定期報告、長期修繕計画、赤外線判断の進め方と注意点などです。

合格基準

合格基準は、出題内容のうち7割以上の得点です。

30問出題の場合、目安として21問以上の正答が必要になります。赤外線画像の見方だけでなく、建築物の劣化、調査条件、定期報告制度、長期修繕計画などを合わせて理解しておく必要があります。

赤外線建物診断技能師試験の受験者数・合格率

受験者数と合格率共に非公開

資格侍

研修受講者の合格率は90%程と言われています!

赤外線建物診断技能師試験の難易度

赤外線建物診断技能師試験は、建築や建物調査の基礎知識がある人であれば比較的取り組みやすい試験です。受験資格に制限はなく、試験は筆記形式で行われますが、赤外線診断特有の考え方を理解していない人は、熱画像の見方や診断時の注意点で難しさを感じやすいでしょう。

難しさの理由は、建物の劣化や不具合を赤外線カメラの画像から判断するためには、建築知識と熱の伝わり方の両方を理解する必要があるためです。外壁の浮き、雨漏り、断熱不良などを診断する際も、温度差がそのまま不具合を示すとは限らず、日射、外気温、風、湿度、建物の材質などの影響を考慮する必要があります。

特に、誤判定を避けるための知識が重要です。赤外線画像は見た目で異常が分かりやすい反面、撮影条件や時間帯によって結果が変わることがあります。機材の使い方だけでなく、どの条件で撮影すべきか、どのような場合に別の調査方法と組み合わせるべきかを理解しておくことが大切です。

建築、外壁調査、雨漏り調査、リフォーム、ドローン調査などに関わっている人は、実務と結びつけながら学習しやすい資格です。一方で、建築や診断業務の経験が少ない人は、建物の構造や劣化症状、赤外線画像の読み取り方を基礎から整理する必要があります。合格基準は7割以上とされているため、公式教材や講習内容をもとに、診断手法と判断時の注意点を重点的に確認しておくと対策しやすい試験です。

赤外線建物診断技能師試験の勉強法

外線カメラの原理、熱画像の見方、温度差の読み取り、外壁タイルの浮き、雨水の浸入、断熱不良、設備異常などを整理して覚えることが大切です。単に用語を暗記するだけでなく、実際の建物でどのような現象が熱画像に表れるのかをイメージしながら学ぶと理解しやすくなります。

特に重要なのは、赤外線画像を正しく判断する力です。日射、風、外気温、湿度、測定距離、反射、撮影時間帯などによって結果が変わるため、測定条件や誤判定の原因もあわせて確認しておきましょう。

試験対策では、講習で重要とされた内容を中心に復習し、診断事例や熱画像のパターンを繰り返し確認するのがおすすめです。外壁調査や雨漏り調査では、画像だけで断定せず、目視調査や打診調査など他の調査方法との関係も理解しておく必要があります。

赤外線建物診断技能師試験は、建築や調査の実務経験がある方でも、赤外線診断特有の考え方を整理することが大切です。基本的には、講習教材で基礎を固め、赤外線画像の読み取り、測定条件、誤判定防止、建物劣化の診断ポイントを重点的に押さえる勉強法がおすすめです。

資格を活かせる仕事

赤外線建物診断技能師の資格を取得していると、建設会社や不動産管理会社、リフォーム会社や、住宅検査会社、損害保険会社などに就職する際に有利となります。

建設会社やリフォーム会社であれば、営業や設計、工務を担当する際にこの資格が活かされ、不動産管理会社であれば、営業やコンサル業務で活かすことができます。

また、住宅検査会社や損害保険会社であれば、営業や実務でこの資格を活かすことができます。

太陽光発電の設置や、自然エネルギーの代替が増加し、加えて平成20年には国土交通省によって、特殊建築物の定期報告制度における外壁診断等の見直しがあったため、赤外線サーモグラフィを用いた非破壊検査のできる、赤外線建物診断技能師の需要は高まっています。

赤外線サーモグラフィを用いた検査であれば、戸建てやマンションなどの雨漏り場合、原因や箇所を見つけることができますし、マンションなどの大規模改修前には、外壁の劣化状況を的確に判断することができますので、無駄な改修をする必要がなくなります。

これは、住居者や管理者が負担する工賃を軽減することにつながるため、今後も変わらずニーズがあるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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