建築積算士試験の難易度・合格率・テキストなど

目次

建築積算士試験とは

建築工事に必要な数量や工事費を算定する、建築積算の専門知識と技術を認定する資格です。設計図書をもとに材料や工事数量を拾い出し、工事費を適正に算出する積算業務に関わる力が問われます。

試験は一次試験と二次試験で構成されており、一次試験では建築積算に関する基本知識、二次試験では実技や短文記述を通じて、より実務に近い積算能力が評価されます。建築生産プロセス、工事費構成、数量積算、内訳書作成、コスト管理など、建築工事の費用算定に必要な内容を幅広く学ぶ資格です。

建設会社、建築設計事務所、積算事務所、建設コンサルタント、官公庁、住宅会社などで活用しやすい資格です。施工管理や設計とは異なる立場から建築プロジェクトに関わる専門資格であり、建築コストや見積り業務に携わりたい人に向いています。

建築積算士試験の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル建築・不動産
資格区分建築積算士、建築積算士補
受験資格一次試験は、受験年度の4月2日現在で満17歳以上であれば受験可能
試験日程年1回。一次試験は例年10月ごろ、二次試験は翌年1月ごろに実施
試験方法一次試験と二次試験で実施。一次試験は択一式、二次試験は実技試験と短文記述試験
免除科目建築積算士補、建築コスト管理士、一級建築士、二級建築士、木造建築士、1級・2級建築施工管理技士、協会の積算学校卒業生、過去の一次試験合格者などは、一次試験が免除される場合があります
試験場所一次試験は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡、鹿児島、沖縄など。二次試験は金沢を含む指定試験地で実施
受験料一次試験:27,500円/二次試験:27,500円。学生会員・建築積算士補は13,750円。今年度一次試験合格者は二次試験の受験手数料不要
登録・更新二次試験に合格後、登録申請を行うことで建築積算士として登録されます。登録には登録手数料が必要で、登録後は更新制度があります
問い合わせ公益財団法人 日本建築積算協会
関連資格基礎施工士
赤外線建物診断技能師
地質調査技士

建築積算士試験の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
一次試験:10月25日6月1日~8月31日12月1日
二次試験:1月24日10月1日~12月4日3月1日

建築積算士試験の試験内容

一次試験と二次試験で構成されています。一次試験では、建築積算に関する基礎知識、数量積算、工事費、建築生産、関連法規などが問われます。二次試験では、実際の図面や条件をもとに、数量を拾い出し、内訳明細や工事費を算出する実務的な力が確認されます。

建築工事の数量を正確に算出し、工事費を適切に見積もるための知識が中心です。建築構造、材料、施工方法、図面の読み取り、積算基準、内訳書作成などを幅広く理解しておく必要があります。

出題範囲

二次試験

図面や設計条件を読み取り、建築工事の数量を算出する内容です。躯体、仕上、開口部、建具、仮設、土工、コンクリート、鉄筋、型枠、鉄骨、内外装などについて、積算基準に沿って数量を拾い出す力が問われます。

数量の計算だけでなく、内訳明細の作成、工事項目の分類、単位の扱い、計算過程の整理も重要です。図面の読み違いや数量の拾い漏れがあると大きな減点につながるため、設計図書を正確に読み取る力が必要です。

一次試験

建築積算の基本、建築生産、工事費、数量積算、建築構造、建築材料、施工、関連法規などが出題されます。

数量積算では、部位ごとの数量の考え方、拾い出し方法、積算基準、内訳書の構成などを理解しておく必要があります。工事費では、直接工事費、共通仮設費、現場管理費、一般管理費、諸経費など、見積金額を構成する要素が問われます。

建築生産や施工では、設計から施工、発注、契約、工事管理までの流れを理解しておくことが大切です。建築構造や材料についても、図面から数量を算出する前提として基本知識が必要になります。

試験科目と出題数

一次試験は、建築積算に関する知識を問う学科試験として実施されます。出題形式は択一式が中心で、建築積算、建築生産、工事費、数量積算、施工、法規などから出題されます。

二次試験は、実技に近い記述・計算形式で実施されます。図面や条件をもとに、数量を算出し、積算実務に必要な処理を行う内容です。

具体的な出題数や試験時間は年度によって確認が必要ですが、一次試験で基礎知識を確認し、二次試験で実務的な積算能力を確認する構成です。

合格基準

一次試験と二次試験のそれぞれで合格基準を満たす必要があります。一次試験に合格した人が、二次試験の受験対象になります。

公開情報では、固定の合格点や正答率として一律に示されている形式ではありません。一次試験では建築積算に関する基礎知識、二次試験では図面を読み取り、積算基準に沿って数量を正確に算出できるかが評価されます。

建築積算士試験の合格率

一次試験

年度受験者数合格者数合格率
2025年度435人271人62.3%
2024年度463人300人64.8%
2023年度390人259人66.3%
2022年度390人223人57.2%
2021年度361人244人67.6%

二次試験

年度受験者数合格者数合格率
2025年度951人559人58.8%
2024年度968人576人59.5%
2023年度988人613人62.0%
2022年度778人452人58.1%
2021年度759人497人65.5%

建築積算士試験の難易度

建築積算士試験は、建築工事の積算実務に関わった経験がある人であれば内容を理解しやすい一方、建築図面や数量拾い、工事費の考え方に慣れていない人には難しさを感じやすい試験です。建築知識だけでなく、図面を読み取り、数量や単価、工事費を正確に整理する力が求められます。

難しさの理由は、建築工事の各部位について、どのように数量を拾い、どのように工事費へ反映するのかを理解する必要があるためです。躯体、仕上げ、建具、設備との取り合いなど、図面上の情報を読み解きながら、積算に必要な項目を漏れなく整理しなければなりません。

特に、図面を読む経験が少ない人は、平面図、立面図、断面図、詳細図の関係をつかむまでに時間がかかりやすいでしょう。数量の拾い間違いや単位の扱いを誤ると、計算結果にも影響するため、正確性が重要になります。

また、積算は単なる計算作業ではなく、工事内容を理解したうえで費用を組み立てる力が必要です。施工手順や材料、仕様、工法の違いによって積算の考え方が変わるため、建築工事全体の流れをイメージしながら学習することが大切です。

設計、施工管理、積算、建築営業などの経験がある人は、実務と結びつけながら学習しやすい資格です。一方で、建築未経験者や図面に慣れていない人は、専門用語、図面読解、数量計算を基礎から学ぶ必要があり、過去問や演習を通じて積算の手順に慣れておくことが重要です。

建築積算士試験の勉強法

設計図書を読み取り、数量を正確に拾い出す力を身につけることが大切です。躯体、仕上げ、鉄筋、型枠、コンクリート、内装、外装など、工事項目ごとの数量算出方法を整理しながら学習しましょう。

特に重要なのは、図面の読み取りと数量計算です。単に積算用語を覚えるだけでなく、平面図、立面図、断面図、矩計図、仕上表などから必要な情報を読み取り、計算手順に沿って数量を出せるように練習する必要があります。

過去問や演習問題を解く際は、答えを見るだけでなく、どの図面のどの部分から数量を拾ったのかを確認しましょう。計算ミスや拾い漏れが失点につながりやすいため、問題演習を通じて正確さとスピードを高めることが大切です。

建築積算士試験は、建築実務の知識がある方でも、積算のルールや数量算出の手順を試験向けに整理する必要があります。基本的には、テキストで積算基準を確認し、演習問題で図面読解と数量計算を繰り返す勉強法がおすすめです。

建築積算士試験のテキスト

新☆建築積算士ガイドブック

建築積算士試験の中心教材として使いやすい公式系ガイドブックです。資格者に求められる知識と技術、試験の出題範囲や程度を示す資料として案内されています。建築積算、工事費、数量積算、内訳書などを体系的に学びたい人に向いています。

著:日本建築積算協会
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資格を活かせる仕事

建築積算士の資格は、建築系の企業に勤務したい、勤務しているというのであれば活かすことができます。

ビルやマンション、住宅、工場、病院、ホテル、商業施設など建物は多岐にわたります。

そしてそれらを建築するためには必ず設計図などの図面が作られます。そこから必要となる費用を導きだすというとても重要な仕事を任せてもらえる資格です。

図面に記載されている材料やその数量から建物の安全性などもしっかり確認し、正しいのかどうかという判断も行っていきます。

建築現場での施工管理などに携わることもあります。また材料の発注を担当するなどもあります。建物を完成させるための様々な業務を行う可能性が出てくる資格です。

資格を取得する前に、設計事務所や工務店などで図面の読み方などを勉強しているとスムーズに試験に合格しやすくなりますし、実際に合格した後はより理解が深まっていますので仕事に活かしやすくなるでしょう。

しかく姫

建物が完成した時に自分がかかわったのだと思うととてもやりがいを感じますね。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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