経済学検定(ERE)の難易度や試験内容など

経済学検定(ERE)は、ミクロ経済学とマクロ経済学の知識や理解度を測定する民間資格です。特定非営利活動法人日本経済学教育協会が実施しており、経済学を学ぶ大学生を中心に、大学院進学を目指す人や社会人も受験しています。

現在実施されているのは「EREミクロ・マクロ」と「EREミクロ・マクロ ベーシック」の2種類です。通常のEREミクロ・マクロでは、消費者行動、企業の生産活動、市場均衡、金融政策、経済成長などを扱い、理論を使った分析力が問われます。2026年6月に始まったベーシックは、経済学を学び始めた人に向けて、基本用語や理論の理解を確認する試験です。

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目次

基本情報

資格種別
民間資格
資格区分
EREミクロ・マクロ、EREミクロ・マクロ ベーシック
受験資格
なし
試験日
通年実施
試験方法
CBT
試験内容
EREミクロ・マクロは90分間の四答択一式50問で、ミクロ経済学25問、マクロ経済学25問が出題されます。
需要・供給、市場均衡、ゲーム理論、IS-LM分析、金融・財政政策、経済成長などが対象です。
ベーシックは60分間の50問で、ミクロ・マクロ各10問の正誤問題と各15問の四答択一問題から構成され、経済学の基礎的な考え方や用語の理解を確認します。
合格点・合格基準
  • EREミクロ・マクロ:合否判定なし。500点満点の得点に基づき、S・A+・A・B+・B・C・Dの7段階で評価
  • EREミクロ・マクロ ベーシック:合否判定なし。500点満点の得点に基づき、7段階で評価
※ランクは受験者全体の成績分布を考慮した評価で、固定の合格点はありません。
免除科目
なし
試験場所
全国約150か所のCBTテストセンター、および協会が認定した大学等の委託試験会場。
受験料
EREミクロ・マクロ:4,400円、EREミクロ・マクロ ベーシック:3,300円
問い合わせ特定非営利活動法人 日本経済学教育協会
おすすめ対象者
大学生・専門学生社会人全般

難易度

知識の有無だけでなく、経済理論を使って問題を解く力が必要です。特に通常のEREミクロ・マクロでは、グラフや数式から経済現象を読み取る問題に対応する必要があり、用語を暗記するだけでは高いランクを狙えません。

ミクロ経済学では、需要曲線と供給曲線の変化、市場均衡、消費者の効用最大化、企業の利潤最大化などが重要です。例えば、需要が増加した場合と供給が減少した場合では、価格や取引量への影響が異なります。グラフを見て結果を覚えるだけでなく、どの条件が変化したのかを整理して考える力が求められます。

マクロ経済学では、GDP、物価、失業、金融・財政政策などを扱います。特にIS-LM分析やAD-AS分析では、政策によって曲線がどちらに動き、利子率や国民所得がどう変化するかを判断する必要があります。理論の前提条件を取り違えると、計算やグラフの読み取りが正しくても解答を誤る場合があります。

ベーシックは初学者向けですが、経済学特有の考え方に慣れていない人は、日常的な感覚だけで正誤を判断しないよう注意が必要です。対策では、需要・供給やGDPなどの基本概念を理解したうえで、公式模擬問題や対策問題集を使い、計算過程やグラフの変化を自分で説明できるようにすることが重要です。

EREミクロ・マクロ
★★★☆☆
約250時間
EREミクロ・マクロ ベーシック
★★☆☆☆
約80時間

※勉強時間は、関連する知識や実務経験がない方が、合格を目指して学習する場合のおおよその目安です。学習経験や理解度、学習方法などによって必要な時間は異なります。

おすすめテキスト・参考書

CBT EREミクロ・マクロ 経済学検定試験 対策問題集

経済法令研究会が2021年に刊行した、EREミクロ・マクロの対策問題集です。主催団体の公式サイトでも紹介されており、ミクロ経済学とマクロ経済学の出題形式に沿った問題演習ができます。基本理論を学んだあとに取り組むことで、グラフの読み取りや計算問題への対応力を確認できます。なお、2026年に新設されたベーシック専用の問題集ではありません。

ベーシック経済学 ―― 次につながる基礎固め 第3版

古沢泰治氏と塩路悦朗氏による経済学の入門書で、2026年3月に有斐閣から刊行されました。ミクロ経済学とマクロ経済学の基本理論を1冊で学べる構成です。需要と供給、市場の仕組み、GDPや金融政策などの基礎を整理でき、初めて経済学を学ぶ人や、EREミクロ・マクロ ベーシックを受験する人に適しています。章末の基礎問題やWeb掲載の応用問題も学習に利用できます。

マクロ経済学 ―― 入門の「一歩前」から応用まで 第4版

平口良司氏と稲葉大氏によるマクロ経済学の入門書で、2026年3月に有斐閣から刊行されました。GDPや物価指数などの基本用語から始まり、IS-LM分析、金融・財政政策、経済成長などを段階的に学べます。EREで出題されるマクロ経済学の理論を、計算やグラフの意味まで理解したい人に向いています。特に、政策の変化が経済全体に与える影響を整理する際に役立ちます。

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