マネジメント検定とは
経営学やマネジメントに関する知識を体系的に学び、その理解度を確認できる検定試験です。経営戦略、組織論、マーケティング、人的資源管理、財務・会計など、企業経営に関わる幅広い分野を学べます。
試験はⅠ級・Ⅱ級・Ⅲ級に分かれており、Ⅲ級では経営学の基礎知識、Ⅱ級ではビジネスの現場で経営・マネジメント知識を活用する力、Ⅰ級では実際の経営課題に対して、理論や思考法をもとに解決策を考える力が問われます。
学生が経営学の学習成果を確認する目的はもちろん、管理職を目指す社会人、経営企画・営業・人事・マーケティングなどに関わる人にも役立つ検定です。中小企業診断士試験の学習内容とも関連があるため、経営知識の基礎固めとしても活用しやすい資格といえるでしょう。
マネジメント検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
| 資格区分 | Ⅰ級、Ⅱ級、Ⅲ級、マスター |
| 受験資格 | 制限なし |
| 試験日程 | 年2回程度、上期は6月〜7月、下期は10月〜1月頃 |
| 試験方法 | CBT方式。Ⅲ級・Ⅱ級は4肢択一式、Ⅰ級は記述式 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国のCBTテストセンター |
| 受験料 | Ⅰ級:22,000円/Ⅱ級:11,000円/Ⅲ級:6,600円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 一般社団法人日本経営協会 |
| 関連資格 | 商業経済検定 経営管理士 ビル経営管理士 医療経営士 環境経営士 |
マネジメント検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| Ⅲ級・Ⅱ級:6月1日(月)~7月31日(金) Ⅰ級:7月1日(水)~7月31日(金) | 5月8日~7月28日 | 公式ページで確認 |
| Ⅲ級・Ⅱ級:10月~1月予定 Ⅰ級:11月~1月予定 | 公式発表前 | 公式発表前 |
マネジメント検定の試験内容
経営学・マネジメントに関する基礎知識から、実際のビジネス課題を解決するための応用力までを評価する検定試験です。以前の「経営学検定」が現在のマネジメント検定に移行しており、Ⅲ級は旧初級、Ⅱ級は旧中級、Ⅰ級は旧上級に相当します。
級はⅢ級・Ⅱ級・Ⅰ級に分かれています。Ⅲ級は経営学の基礎、Ⅱ級はビジネスパーソンに必要な経営知識と問題解決の知識、Ⅰ級はビジネス課題を分析し、解決策を提案できる力が求められます。公開試験はCBT方式で実施されています。
出題範囲
経営学・マネジメントの基礎
企業の役割、経営管理、組織、リーダーシップ、経営戦略など、マネジメントを理解するための基本知識が問われます。
経営戦略・マーケティング
事業戦略、競争優位、商品・市場・顧客に関する考え方、マーケティング活動など、企業活動を進めるための知識が出題されます。
人的資源管理・組織運営
採用、人材育成、評価、配置、モチベーション、組織運営など、人と組織を管理するための知識が問われます。
会計・ファイナンス・ビジネストレンド
財務諸表、会計、ファイナンスの基礎に加え、Ⅰ級では最新のビジネストレンドや企業事例を踏まえた課題解決力も問われます。
試験科目と出題数
Ⅲ級は4肢択一式で50問、試験時間は60分です。Ⅱ級は4肢択一式で100問、試験時間は120分です。Ⅰ級は記述式で、短文式3〜5問と長文式1問が出題され、試験時間は60分です。
合格基準
Ⅲ級は100点満点中60点以上で合格です。Ⅱ級は100点満点中60点以上、かつ各科目の正答率40%以上が必要です。Ⅰ級は100点満点中70点以上が合格基準です。
経営学の基礎を確認したい場合はⅢ級、実務で経営知識を活かしたい場合はⅡ級、経営課題の分析や提案まで学びたい場合はⅠ級が目安になります。
マネジメント検定の受験者数・合格率
| 年度・級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度・Ⅲ級 | 1,338人 | 708人 | 52.9% |
| 2025年度・Ⅱ級 | 805人 | 336人 | 41.7% |
| 2024年度・Ⅲ級 | 1,151人 | 594人 | 51.6% |
| 2024年度・Ⅱ級 | 804人 | 330人 | 41.0% |
| 2003〜2022年度・旧経営学検定初級 ※Ⅲ級相当 | 39,495人 | 18,103人 | 45.8% |
| 2003〜2022年度・旧経営学検定中級 ※Ⅱ級相当 | 10,888人 | 4,791人 | 44.0% |
マネジメント検定の難易度
Ⅲ級は比較的やさしめ、Ⅱ級は標準レベル、Ⅰ級はやや難しめです。
Ⅲ級は、経営やマネジメントに関する基本的な知識を問う試験です。学生や新入社員、若手社員が経営の基礎を学ぶ入口として受験しやすい内容で、出題形式も4肢択一式のため、公式テキストを使って基礎を押さえれば独学でも十分合格を目指せます。
Ⅱ級になると、経営戦略、組織、人材管理、マーケティング、財務、IT経営など、出題範囲が広くなります。試験形式は4肢択一式ですが、単なる用語暗記だけでなく、経営課題を理解する力や実務に結びつけた知識も必要になります。
Ⅰ級は、記述式で行われるため難易度が上がります。経営に関する知識を覚えているだけではなく、与えられた課題を分析し、自分の言葉で論理的に説明する力が求められます。そのため、経営企画や管理職、マネジャー層など、実務経験がある人向けのレベルといえるでしょう。
合格基準は、Ⅲ級・Ⅱ級が100点満点中60点以上、Ⅰ級が100点満点中70点以上です。Ⅱ級は各科目で一定以上の正答率も求められるため、苦手分野を残したまま受験すると合格しにくくなります。
総合的に見ると、マネジメント検定はⅢ級であれば初学者でも挑戦しやすい資格です。一方で、Ⅱ級以上は経営学の知識を体系的に整理する必要があり、Ⅰ級では記述力や実務的な判断力も求められるため、級が上がるほどしっかりした対策が必要になります。
マネジメント検定の勉強法
公式テキストを中心に学習するのが基本です。公式サイトでは、Ⅲ級・Ⅱ級の出題範囲に対応した公式テキストが案内されており、マネジメントの理論知識と企業経営上の重要課題をバランスよく学べる内容になっています。
まずは受験する級に対応した公式テキストを一通り読み、経営戦略、マーケティング、人的資源管理、組織、会計・ファイナンスなどの基本を押さえましょう。経営学の範囲は広いため、最初から細かい用語をすべて暗記するよりも、全体像をつかんでから重要項目を復習する方が効率的です。
テキストを読んだ後は、練習問題集や過去問サンプルを使って問題演習を行いましょう。公式の練習問題集は、試験の出題傾向やレベルをつかみ、試験対策の総まとめとして活用できる教材として案内されています。
Ⅲ級は経営学の基礎知識が中心なので、公式テキストと問題演習を繰り返せば、独学でも十分に合格を目指せます。Ⅱ級では、マネジメント、人的資源管理、マーケティング、会計・ファイナンスなど、より実務的な内容が問われるため、苦手分野を早めに把握して重点的に復習することが大切です。
問題を解く際は、答えだけを覚えるのではなく、なぜその選択肢が正しいのか、他の選択肢がなぜ誤りなのかまで確認しましょう。公式サイトには試験問題サンプルも掲載されているため、本番前に出題形式を確認しておくと安心です。
経営学を初めて学ぶ方は、公式テキストで基礎を固めながら、練習問題集でアウトプットを重ねる勉強法がおすすめです。管理職やリーダー職の方は、試験対策としてだけでなく、実際の組織運営や人材育成、経営判断に結びつけながら学ぶと理解しやすくなります。
マネジメント検定のお勧めテキスト
マネジメント検定試験公式テキスト Ⅲ級 経営学の基本
Ⅲ級を受験する人向けの公式テキストです。経営学やマネジメントの基本を体系的に学べる内容で、初めて経営を学ぶ人にも使いやすい一冊です。大学のテキストとしても使える構成なので、基礎固めに向いています。
マネジメント検定試験Ⅱ級テキスト マネジメント実践②
Ⅱ級を目指す人向けの公式テキストです。Ⅲ級よりも実務的なマネジメント知識を学ぶ内容で、組織運営、人材管理、マーケティング、会計・ファイナンスなどを幅広く確認できます。管理職候補や実務経験者にも向いています。
マネジメント検定を活かせる仕事
組織運営や人材管理、経営戦略、リーダーシップ、マーケティング、財務など、管理職やビジネスリーダーに必要な知識を体系的に学べる資格です。特定の職種だけに限らず、企業の中で人や組織をまとめる立場を目指す人に役立ちます。
活かしやすい仕事としては、管理職、チームリーダー、店長、営業マネージャー、プロジェクトリーダー、人事、総務、経営企画、営業企画、教育研修担当、コンサルティング業務などがあります。特に、部下の育成、チーム運営、目標管理、業務改善、組織づくりに関わる仕事では、学んだ知識を実務に活かしやすいでしょう。
また、これから管理職を目指す人や、すでにリーダー・マネージャーとして働いている人にとっては、自分の経験を理論的に整理するきっかけにもなります。現場感覚だけでなく、経営や組織運営の基本を理解していることを示せる点はメリットです。
ただし、マネジメント検定だけで就職・転職が大きく有利になる資格ではありません。採用の決め手というよりは、管理職候補としての意欲や、組織運営への理解を示す補助的な資格です。実務経験やリーダー経験と組み合わせることで、より評価されやすくなる資格といえるでしょう。
受験者の口コミ評判
2.5
タイトルなし
10年位前に初級取って今回中級取りました。取得理由は経営学部卒なので最低でも中級以上は取っておきたいという点と(取得を目指すかどうかまだ決めてませんが)中小企業診断士など他の資格と重複する部分が多いという点と無いよりはスキルアップの足しになるかなと思った点です。
勉強はテキストは買わず直近の過去問を買ってそれを4~5回繰り返しました。簿記2級・税理士財務諸表論・販売士2級・マーケティングビジネス実務検定B級・ビジネス実務法務検定2級・法学検定中級・知的財産管理技能士2級持ってたのでそれなりに知識を流用出来ましたが財務や法務でもまた違った論点から出題されることもありましたのであまり油断は出来ませんでした。
マーケティング全般や知的財産分野は楽勝でした。取得したからといっても今のところ待遇等に変化はありません。そもそも経営学の分野はかなり深く勉強しないと儲けに繋がらないのでこれからもビジネス分野と自分が携わっている業種・職種の分野の資格を色々取得して自分を高めていきたいです。
神奈川大学卒の介護職員 30代会社員 (2020年1月)

