日本統計学会公式の試験で、データを用いて客観的な判断ができそれを活かして問題を解決する能力などがあるということを証明できる資格です。
試験は1級~4級まであり、4級は小学生や中学生でも合格可能なレベルとなっていて、データのまとめ方やデータの活用方法、読み取ることなどを中心に試験が出題されます。
試験では電卓を使います。
2021年より紙媒体での試験は1級のみとなり、その他の級はCBT方式試験に移行されています。
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統計検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 教養・基礎 |
資格区分 | 1級、 準1級、2級、3級、4級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 【1級】11月下旬(年1回) 【準1級~4級】通年 |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 1級に関しては、「統計数理」および「統計応用」のいずれかに合格した場合は、有効期限内であれば合格した方が免除 |
試験場所 | 札幌、仙台、東京、立川、松本、名古屋、大阪、福岡 |
受験料 | 【1級】10,000円(統計数理のみ6,000円、統計応用のみ6,000円) 【準1級】8,000円【2級】5,000円 【3級】4,000円【4級】3,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般財団法人 統計質保証推進協会 |
【総合評価】(3級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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統計検定の試験日
2022年度試験
試験日 | 申込期間 |
---|---|
1級 2022年11月20日(日) | 未定 |
準1級、2級、3級、4級 通年。試験会場によって異なる |
統計検定の試験内容
出題形式
【1級】論述式
【準1級】多肢選択問題、部分記述問題、論述問題
【2級】5肢選択問題
【3級・4級】4~5肢選択問題
出題範囲
「統計数理」と「統計応用」でそれぞれ試験を合格することで取得。
- 統計数理
-
確率と確率、種々の確率分布、統計的推測
- 統計応用
-
共通した事項、人文科学分野、社会科学分野、理工学分野、医薬生物学分野
合格点
非公開
統計検定の受験者数・合格率
2019年11月
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
1級「統計数理」 | 878人 | 23.0% |
1級「統計応用」 | 793人 | 15.8% |
2級 | 2,369人 | 41.7% |
3級 | 1,907人 | 61.8% |
4級 | 422人 | 56.2% |
2019年6月
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
準1級 | 853人 | 21.0% |
2級 | 1,938人 | 45.6% |
3級 | 1,688人 | 69.0% |
4級 | 343人 | 72.9% |
統計検定の難易度
1級、準1級は数学に精通している人でもかなり難しく感じます。
2級~4級は学生でも受験できるレベルになるのでキチンと対策を立てればさほど難しい試験ではありません。
統計検定の勉強法
公式問題集があるのでまずは問題を解いてみて試験の傾向を掴んでください。
2級より上の区分になると問題集だけでは足りないので、それぞれの試験区分に対応したテキストを利用して公式問題集で理解できなかった点を重点に勉強して下さい。
統計質保証推進協会のHP内に、資格取得者が勉強法について解説しているので参考にしても良いでしょう。生の声が聞けるので大変参考になります。
統計検定を取得するメリット・活かせる仕事
仕事や研究をするうえで、データに基づく客観的判断や、化学的に問題を解決するスキルは必要です。国際的に通用する統計活用能力を身に付けることで、会社内での評価が増します。
また、就職や転職においても、この資格を取得していると強みになります。
統計検定試験では4級・3級・2級・準1級・1級の5コースがありますが、就職や転職で強みとなるのは2級以上となります。3級までは統計学を学ぶきっかけとしての学習が主ですので、仕事で活かせるスキルはそれほど身に付けられません。
2級取得レベルは、現状の問題を発見し、それを解決するためにデータを集め、仮説構築および検証を行う統計力と、それを通じて新しい知識や見識を導き出す統計的問題解決力が身に付いていることが条件となります。
このスキルは21世紀型スキルとして企業で求められています。
統計学は様々な職種・業種で活かすことができる。特に商品企画などのでマーケティング、保険会社でのアクチュアリなどでは統計学が必須になるので資格を存分に活かすことができます。
受験者の口コミ
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統計学が初めての文系の人にはきつい
4.0 加藤 30代会社員
仕事柄データを扱うことが多く、受験した、と言うか、正しくはさせられたが正解。試験はマークシート式4択なので、わからないところは適当にチェックをすれば、運次第で正解となるところがうれしい。私は2級を受験したけれど、レベル的には大学基礎程度らしい。
俺は大卒だから問題ないねっ。問題集をざっと見たところ、少し勉強すれば合格できるレベルだな。俺は業務でデータ作成・分析を行っているから、案外すんなりと学習を進めることができたけど、統計学が初めての文系の人はちょっととっつきにくいんじゃないかな。(2019年6月)
理系を学習した人の方が有利
3.5 づっち 20代大学生
応用情報処理技術者の資格を取得するために勉強をしていますが、統計について深く知識を身に付けたいと思い勉強を始めました。過去問題が収録されている公式問題集を購入し、約1年で2級を取得しました。
高校レベルの数学の知識があれば良いとされていますが、微分と積分は必須である。高校から文系・理系クラスのくくりがあり、文系に進んだ人は微分積分を習っていないのではないかと思う。
そういった意味でも、理系を学習した人の方が有利だと思う。(2019年2月)