「中小企業の経営診断の業務に従事する者」と、中小企業支援法で定められており、企業の経営全般においてアドバイスをする経営コンサルタントです。尚、中小企業診断士は経営コンサルタントとしての唯一の国家資格になります。
中小企業診断士になるには、一次試験に合格して二次試験を受験するか養成課程を終了するか2通りの選択肢があります。
一次・二次共に合格率は20%ほどで難易度が高く知名度もある資格ですが、受験資格はありませんので誰でもチャンスはあります。
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中小企業診断士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
資格区分 | なし |
受験資格 | 【一次試験】なし 【二次試験】一次試験合格者 |
試験日程 | 【一次試験】8月上旬(年1回) 【二次試験】10月下旬(筆記)、12月中旬(口述) |
試験方法 | 【一次試験】筆記試験(択一式) 【二次試験】筆記試験、口述試験 |
免除科目 | 前々年度及び前年度に合格した科目は免除 |
試験場所 | 【一次試験】札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇 【二次試験】札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡 |
受験料 | 【一次試験】13,000円【二次試験】17,200円 |
登録・更新 | 5年ごとに更新手続きが必要。資格を更新するには「知識の補充」「実務の従事」の要件を満たす必要がある。費用の目安は年間5~6万円ほど |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人 中小企業診断協会 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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中小企業診断士試験の日程
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
一次試験 2019年8月3日(土)~4日(日) 二次試験 2019年10月20日(日) | 一次試験 4月26日~5月31日 二次試験 8月23日~9月17日 | 一次試験 9月3日 二次試験 12月25日 |
中小企業診断士試験の内容
出題形式
【一次試験】筆記試験(択一式)
【二次試験】筆記試験、口述試験
出題範囲
経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理(オペレーション・マネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策
合格点
総点数の60%以上の得点率で、尚且つ1科目でも満点の40%未満のないこと。また、科目合格については、満点の60%以上の得点率で合格
中小企業診断士試験の受験者数・合格率
一次試験
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 16,434人 | 21.7% |
2017年 | 14,343人 | 21.7% |
2016年 | 13,605人 | 17.7% |
2015年 | 13,186人 | 26.0% |
2014年 | 13,805人 | 23.2% |
2013年 | 14,252人 | 21.7% |
2012年 | 14,981人 | 23.5% |
2011年 | 15,803人 | 16.4% |
2010年 | 15,922人 | 15.9% |
2009年 | 15,056人 | 24.1% |
2008年 | 13,564人 | 23.4% |
2007年 | 12,776人 | 18.9% |
2006年 | 12,542人 | 22.3% |
2005年 | 11,000人 | 22.2% |
二次試験
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 4,978人 | 18.8% |
2017年 | 4,279人 | 19.4% |
2016年 | 4,394人 | 19.2% |
2015年 | 4,941人 | 19.1% |
2014年 | 4,885人 | 24.3% |
2013年 | 4,907人 | 18.5% |
2012年 | 4,878人 | 25.0% |
2011年 | 4,003人 | 19.7% |
2010年 | 4,736人 | 19.5% |
2009年 | 5,331人 | 17.8% |
2008年 | 4,412人 | 19.8% |
2007年 | 3,947人 | 20.2% |
2006年 | 4,014人 | 20.1% |
2005年 | 3,589人 | 19.6% |
中小企業診断士試験の難易度
中小企業診断士試験の平均勉強時間は1,300時間と言われています。
その統計から考えると、毎日4時間休みなく勉強しても、取得するまで1年近くかかることになります。
但し、あくまで統計になるので、予備知識があり経営コンサルタントに関する実務経験がある受験者だともっと短い時間で取得可能だし、全く無知の状態でチャレンジするする場合は2,000時間かかっても合格できないかもしれません。
ただ一つ言えることは、難しい試験なのは間違いありません。
中小企業診断士試験の勉強法
まずは一次試験に合格できるよう1年単位のスパンで計画を立てよう。
独学でも合格可能ですが、お金に余裕があれば予備校などに通った方が現実的です。二次試験は口述試験になるので、独学だけでの取得は難しいです。
中小企業診断士のおすすめ通信講座5社(クレアール・スタディング・ユーキャンなど)を徹底比較
中小企業診断士試験のお勧めテキスト
図解が多く初めて学習する方に分かりやすくお勧め
コンパクトなので持ち運びに便利
中小企業診断士試験の資格講座
診断士ゼミナール
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スマホやタブレットを使った勉強が可能なので、通勤・通学時間を使って効率的に学習を進めることも可能。
ユーキャン
様々な学校やスクールで対策講座を行っている中で、候補に入れてほしいのが「ユーキャンの中小企業診断士講座
メインテキストが9冊と副教材として科目別問題集やトレーニング問題など数多くのテキストが用意されているので、学校に通う時間が取れない方にはお勧めできます。
中小企業診断士を活かせる仕事
経営コンサルタントとして活躍することができます。
中小企業診断士としての仕事をするには、大きく分けて企業に就職して企業内や中小企業の支援センターでコンサルティング業務を行う、言わばサラリーマンとして働く方法と、独立して中小企業診断士事務所を開業する方法のいずれかになります。
ただ現実的に考えて、いきなり独立開業をしてバリバリ働くのには、知識も人脈も無いので成功する確率は極めて低いので、まずは企業で経験を積んでから独立開業する人も多く、ビジネス関連の学校やスクール、企業研修などで講師として活躍している人も多数います。
活躍の場は大きく、自己啓発にも役立つので取得して損は無いと思います。
参考までに、中小企業診断士の平均年収は780万円程度になります。これは一般的なサラリーマンに比べると大幅に多い水準になります。
但しその一面で年収500万円以下が半数近く占めているので、勤務する企業の規模により収入が大きく変わります。
独立開業すれば年収1,000万円以上も夢ではないので、夢のある仕事と言えるでしょう。(勿論、それに伴うリスクはありますが・・・)
中小企業診断士の勉強では、経営全般のことを学ぶことができますので、経営コンサルタントを目指していない一般の会社員も多く受験しています。