労務管理や社会保険に関する相談・指導を行うことを職業としており、一般的に「社労士」と呼ばれることが多い国家資格です。
社会保険労務士になるためには社会保険労務士試験に合格して社会保険労務士名簿に登録する必要があります。
誰でも受験できる訳ではなく、受験資格を満たしてなければ受験ができません。受験資格は学歴と実務経験と厚生労働省が認めた国家試験に合格しているかどうかで資格があるかどうか確認をします。
試験は筆記試験のみですが、試験を受けるために専門の学校に通われる人も多く難易度の高い資格となっています。
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社会保険労務士の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
資格区分 | なし |
受験資格 | 下記参照 |
試験日程 | 8月下旬(年1回実施) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 実務経験などにより試験科目の一部免除を受けることができる |
試験場所 | 北海道、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、福岡、熊本、沖縄 |
受験料 | 9,000円 |
登録・更新 | 登録手数料は30,000円、登録免許税は30,000円。 その他にも社労士会への入会金や年会費が必要(地域により異なる)。 社会保険労務士として資格を維持するには年間10万円前後の費用が必要 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 全国社会保険労務士会連合会 試験センター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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社会保険労務士の受験資格
大学、短期大学、高等専門学校(5年制)を卒業
他にもあります
社会保険労務士の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2019年8月25日(日) | 4月15日~5月31日 | 11月8日 |
社会保険労務士の試験内容
出題形式
筆記試験(選択式、択一式)
出題範囲
労働基準法及び労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法
合格点
選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定める。各成績のいずれかが合格点点に達しない場合は不合格
社会保険労務士の受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年 | 38,428人 | 6.6% |
2018年 | 38,427人 | 6.3% |
2017年 | 38,685人 | 6.8% |
2016年 | 39,972人 | 4.4% |
2015年 | 40,712人 | 2.6% |
2014年 | 44,546人 | 9.3% |
2013年 | 49,292人 | 5.4% |
2012年 | 51,960人 | 7.0% |
2011年 | 53,392人 | 7.2% |
2010年 | 55,445人 | 8.6% |
2009年 | 52,983人 | 7.6% |
2008年 | 47,568人 | 7.5% |
2007年 | 45,221人 | 10.6% |
2006年 | 46,016人 | 8.5% |
社会保険労務士の難易度
厳しい受験資格があるにも関わらず合格率は10%以下と、かなり難しい試験に分類されるのは今さら言うまでも無いでしょう。
標準的な勉強時間は800時間程度と言われていますので、最低でも1年以上の勉強期間は必要になります。
社会保険労務士の勉強法
各科目ごとに基準点が設けられていますので、苦手科目を徹底的に復習して、まんべんなく点数を取れるようにしておかなければいけません。
簡単に見える問題でも、独特な言い回し方で惑わす問題も多いので集中力を切らさずに問題に取り組む集中力も必須になります。
過去問を徹底的にこなして問題のプロセスを読み解く能力を磨きましょう。
筆記試験のみなので独学での取得も可能ですが、現実的に考えると、予備校や最低でも通信スクールを利用して勉強した方が現実的です。
社会保険労務士のお勧めテキスト
TACが出版!とても分かりやすく初受験者向け
直近5年間の出題傾向を分析
社会保険労務士の資格講座
通信で取得を目指すのであれば、たのまなの「社労士【安心合格】講座
たのまなでは、社労士受験界で有名な北村講師などが完全プロデュースしているので効率よく勉強を勧めることができるカリキュラムが組まれています。
また、フォーサイトでは試験合格に焦点を当てた教材が用意されているので、講座受講者の合格率は一般合格率の約4倍アップしているという実績があります。
社会保険労務士の仕事
法律事務所や社労士事務所、企業の総務課や人事部、コンサルティング会社など、活躍できる環境は多数あります。
通常の事務職であっても、社会保険労務士の資格取得者を積極的に採用する企業も多いので、就職や転職で大いに活用することが出来るでしょう。
収入については資格手当の対象にもなる資格なので、収入アップを見込める資格と言えるでしょう。
ただ、社労士の平均年収は530万円程度と言われており、他の業務独占資格に比べると給料水準は低いです。スキルや経験を積めば独立開業も夢ではない仕事なので、夢のある仕事と言えるでしょう。
社労士の仕事に関しては、姉妹サイト「職業探しの広場(社労士)」で詳しく解説しています
受験者の口コミ評判
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猛勉強したら合格できた
5.0 若槻 30代会社員
事務職について数年たった頃、総務にまわされたのですがそこで社会労務士の資格をもった先輩がいました。仕事を一緒にしていくうちに仕事にわからないことがあると先輩に聞いてばかりではなく自分で調べようと気持ちになり、社会保険労務士の勉強を始めました。
仕事をする上で知っていると便利だなと思い勉強し始めたのですが、仕事をこなしていくうちに私も資格試験を受けてみようかと思ったのです。実際に試験勉強となるととても大変だったのですが、わからないことは先輩から教えてもらったりして猛勉強したおかげで合格できました。(2018年11月)