コンプライアンス・オフィサー認定試験の難易度・合格率・試験日など

目次

コンプライアンス・オフィサー認定試験とは

金融機関の職員などを対象に、業務上必要となる倫理観、法令遵守、社会的常識、コンプライアンスに関する知識を評価する認定試験です。銀行・保険・金融商品・個人情報保護・AMLなど、金融実務に関わる複数の種目が用意されています。

試験問題は銀行業務検定協会の全面的なバックアップのもとで作成されており、金融機関の実務に沿った内容になっている点が特徴です。一定基準を満たした受験者には、日本コンプライアンス・オフィサー協会から認定証書が発行されます。

金融機関、保険会社、JA、金融関連企業などで働く人や、コンプライアンス部門・管理部門を目指す人に向いています。金融業界では法令遵守や顧客保護の重要性が高いため、実務知識とコンプライアンス意識を示しやすい資格といえるでしょう。

コンプライアンス・オフィサー認定試験の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル金融・会計・簿記
資格区分銀行コース、生命保険コース
受験資格なし
試験日程通年実施
試験方法CBT方式、四答択一式50問・100分
免除科目なし
試験場所全国のCBTテストセンター
受験料銀行コース・生命保険コース:各5,500円
登録・更新合格者は認定証をPDF出力可能。更新制度なし
問い合わせ日本コンプライアンス・オフィサー協会
関連資格ファイナンシャル・プランニング技能士
証券アナリスト
金融業務能力検定

コンプライアンス・オフィサー認定試験の試験日

2026年度試験

試験日申込期間
7月5日(日)5月7日~5月18日
12月6日(日)10月5日~10月19日
CBT方式:4月27日(月)~3月31日(水)4月24日~3月28日
CBT方式:6月1日(月)~3月31日(水)4月24日~3月28日

コンプライアンス・オフィサー認定試験の試験内容

金融機関や保険会社の業務におけるコンプライアンス知識を確認する内容です。CBT方式で通年実施されており、銀行コースと生命保険コースがあります。

銀行コースでは、金融機関業務共通、預金・為替業務、融資業務、証券・その他の業務、金融機関経営に関するコンプライアンスが問われます。生命保険コースでは、生命保険業務共通、募集・契約締結、契約の保全、保険金の支払、その他業務、会社・支社等の経営に関するコンプライアンスが出題されます。

出題範囲

銀行コース

金融機関業務共通では、反社会的勢力への対応、守秘義務、職場環境の確保などが問われます。預金・為替業務では、マネー・ローンダリング、預金者保護法など、預金や決済に関する法令・実務上の注意点が中心です。

融資業務では、不適切な融資・回収、独占禁止法などが出題されます。証券・その他の業務では、インサイダー取引規制、投資信託などの勧誘規制が問われます。金融機関経営では、コーポレート・ガバナンスなど、組織としての管理態勢に関する知識が必要です。

生命保険コース

生命保険業務共通では、コンプライアンス態勢の整備などが問われます。募集・契約締結では、募集に関する行為規制、契約の審査など、保険契約の入口に関するルールが中心です。

契約の保全、保険金の支払では、保険契約の変更・解約、保険金支払時の対応などが出題されます。その他の業務では、証券類の販売、損害保険業務、資産運用なども範囲に含まれます。会社・支社等の経営では、コーポレート・ガバナンスや職場環境の確保などが問われます。

試験科目と出題数

銀行コース・生命保険コースともに、CBT方式で実施されます。出題形式は四答択一式で、問題数は50問、試験時間は100分です。

法令基準日は、問題文に特に指示がない限り、4月1日現在施行の法令等に基づくものとされています。試験終了後、その場で合否に関するスコアレポートが交付されます。

合格基準

合格基準は、銀行コース・生命保険コースともに100点満点中70点以上です。

コンプライアンス・オフィサー認定試験の受験者数・合格率

第66回・2025年10月26日

スクロールできます
種目応募者数受験者数認定者数認定率
金融コンプライアンス・オフィサー1級243人201人105人52.24%
金融コンプライアンス・オフィサー2級1,347人1,254人819人65.31%
保険コンプライアンス・オフィサー2級688人630人546人86.67%
金融AMLオフィサー[実践]1,730人1,619人880人54.35%
金融AMLオフィサー[基本]1,884人1,778人1,243人69.91%

第65回・2025年6月1日

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種目応募者数受験者数認定者数認定率
金融コンプライアンス・オフィサー2級1,329人1,222人804人65.79%
金融個人情報保護オフィサー2級880人820人349人42.56%
金融AMLオフィサー[取引時確認]826人785人698人88.92%

第64回・2025年3月2日

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種目応募者数受験者数認定者数認定率
JAコンプライアンス3級942人874人666人76.20%
金融AMLオフィサー[実践]1,710人1,600人810人50.63%
金融AMLオフィサー[基本]1,372人1,295人751人57.99%

コンプライアンス・オフィサー認定試験の難易度

金融機関や保険会社などで働く人を主な対象にした実務寄りの資格ですが、極端に難しい試験ではありません。コンプライアンスに関する基本的な考え方を理解し、業務上どのような点に注意すべきかを整理できれば、十分合格を目指せるレベルです。

金融・保険業界で働いている人であれば、日頃の業務と結びつけながら学習しやすいでしょう。特に、顧客対応や契約、説明責任、社内ルールなどに関わる仕事をしている人は、実務経験を活かして理解しやすい資格といえます。

一方で、金融や保険の実務経験がない人にとっては、専門用語や業界特有のルールに慣れるまで少し難しく感じるかもしれません。一般的なコンプライアンス知識だけでなく、業務に即した判断が必要になるため、試験向けに基本事項を整理しておくことが大切です。

総合的に見ると、コンプライアンス・オフィサー認定試験は、難関資格というほどではありません。金融・保険業界で働く人がコンプライアンスの基礎を確認するために受けやすい資格で、公式教材などを使ってきちんと対策すれば十分合格を狙える試験といえるでしょう。

コンプライアンス・オフィサー認定試験の勉強法

きんざいが案内している試験対応問題集や通信教育を中心に進めるのがおすすめです。コースごとに試験対応問題集が用意されているため、まずは問題を解き、出題されやすい法令や実務上の注意点を確認しましょう。

銀行コースでは、金融機関に必要なコンプライアンス態勢、顧客保護、反社会的勢力への対応、個人情報、金融商品取引、マネー・ローンダリング対策などを意識して学習するとよいでしょう。生命保険コースでは、募集・契約締結、契約保全、保険金支払い、会社・支社の経営などが試験範囲に含まれます。

法令や制度に関する問題は、古い知識で判断すると間違える可能性があります。試験では、問題文に特に指示がない限り4月1日現在施行の法令等に基づくと案内されているため、受験年度に対応した教材で学習することが大切です。

独学でも対策できますが、金融業務や保険業務に慣れていない方は、通信教育を併用するのも一つの方法です。基本的には、問題集を繰り返し解き、間違えた論点を解説やテキストで復習し、実務でどのような判断が必要になるのかまで理解しておく勉強法がおすすめです。

資格を活かせる仕事

銀行、信用金庫、信用組合、保険会社、証券会社、クレジット会社、金融機関の営業店、コンプライアンス部門、内部管理部門、リスク管理部門、監査部門、事務管理部門などがあります。特に、顧客対応、預金・為替、融資、金融商品販売、個人情報管理、反社会的勢力への対応、マネー・ローンダリング対策などに関わる仕事では、資格で学んだ知識を実務に活かしやすいでしょう。

金融機関では、法令違反や不適切な説明、情報管理のミスが大きなトラブルにつながります。そのため、コンプライアンスに関する基本知識を身につけていることは、営業職や窓口業務だけでなく、管理部門や内部監査部門でも役立ちます。

就職・転職で大きな決め手になる資格とまでは言い切れませんが、金融業界では実務との関連性が高い資格です。特に、すでに金融機関で働いている人にとっては、業務知識の整理や社内評価、担当業務の理解を深める目的で取得する価値があります。

金融機関への就職を目指す学生や未経験者の場合も、金融業務とコンプライアンスへの関心を示す材料にはなります。ただし、採用では資格だけでなく、金融知識、顧客対応力、営業適性、コミュニケーション力、実務経験なども重視されます。銀行業務検定、証券外務員、FPなどとあわせて取得すると、金融業界でより活かしやすくなるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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