交通巡視員試験とは
交通安全に関する指導や交通整理などを行う、都道府県警察の警察職員を採用するために実施されていた採用試験です。交通巡視員は、歩行者や自転車の安全確保、通学路での交通指導、交通整理、駐車違反に関する確認・指導など、地域の交通安全を守る業務に携わります。
試験内容は都道府県によって異なりますが、一般的には教養試験、作文試験、適性検査、身体検査、体力検査、面接試験などが行われていました。採用後は、警察職員として交通関係の法令や実務を学び、警察署などで交通安全に関する業務を担当します。
現在は交通巡視員の採用を行っていない自治体も多く、警察官に統合されている地域もあります。そのため、これから交通安全に関わる公務員を目指す場合は、警察官採用試験や警察行政職員の採用区分もあわせて確認する必要があります。
交通巡視員試験の基本情報
| 資格種別 | 国家資格 |
| ジャンル | 治安 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | 都道府県警察により異なる。一般的には年齢、学歴、身体基準、欠格事由などの条件を満たす人が対象 |
| 試験日程 | 募集がある場合に各都道府県警察が実施。定期的な全国共通試験はありません |
| 試験方法 | 採用試験として実施。教養試験、作文試験、適性検査、面接、身体検査などを組み合わせて行われます |
| 免除科目 | 都道府県警察により異なる |
| 試験場所 | 募集を行う都道府県警察が指定する試験会場 |
| 受験料 | 無料 |
| 登録・更新 | 採用試験に合格して採用されると、都道府県警察の職員として交通指導、駐車違反対応、交通安全活動などに従事します。資格の登録・更新制度ではありません |
| 問い合わせ | 各都道府県の県警本部警務課 |
| 関連資格 | 警察官 警備業務検定 防犯設備士 |
交通巡視員試験の試験内容
地方自治体や都道府県警察などが実施する採用試験として行われます。警察官とは異なり、交通安全指導や交通整理、駐車・駐輪対策、道路利用者への案内、交通事故防止活動など、交通分野に関する職務への適性が確認されます。
試験内容は実施自治体によって異なりますが、一般的には教養試験、作文試験、面接試験、適性検査、身体検査などで構成されます。自治体によっては体力検査や交通法規に関する試験が行われる場合もあります。
出題範囲
面接試験
交通巡視員としての適性、責任感、協調性、判断力、対人対応力などが確認されます。
交通整理や交通安全指導では、歩行者、自転車、自動車の運転者など幅広い人と接するため、落ち着いた対応力や分かりやすく説明する力が求められます。
作文試験
与えられたテーマについて、自分の考えを文章でまとめる力が問われます。
交通安全、地域の安全、公共マナー、公務員としての姿勢、住民対応などに関するテーマが出題されることがあります。文章構成、表現の分かりやすさ、内容の具体性が評価対象になります。
教養試験
公務員として必要な基礎的な知識と知能が問われます。
知能分野では、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈などが出題されます。知識分野では、社会科学、人文科学、自然科学、時事などが出題される場合があります。
実施自治体によっては、高校卒業程度の基礎学力を中心に出題されます。
交通法規・交通安全
道路交通法、交通規制、歩行者や自転車の通行ルール、駐車・駐輪、交通事故防止、交通安全指導などが問われる場合があります。
交通巡視員は交通分野に関わる職務が中心となるため、交通ルールや現場での安全確保に関する基本的な理解が必要です。
適性検査
職務適性や性格傾向を確認するために実施されます。
住民対応、交通整理、現場での判断、組織内での協調性など、交通巡視員として安定して勤務できるかを確認する内容です。
身体検査・体力検査
職務に支障がない健康状態かどうかを確認するため、身体検査が行われる場合があります。
交通整理や街頭活動を行う職務であるため、屋外での勤務に対応できる健康状態や基礎的な体力が確認されることがあります。体力検査の有無や種目は実施自治体によって異なります。
試験科目と出題数
試験科目は、教養試験、作文試験、面接試験、適性検査、身体検査などで構成されるのが一般的です。
教養試験は多肢選択式で行われることが多く、基礎的な知能分野と知識分野から出題されます。作文試験は記述式で、与えられたテーマについて文章で解答します。
具体的な出題数、試験時間、体力検査の有無は、実施する自治体や警察本部の採用案内によって異なります。
合格基準
合格基準は、実施自治体や採用区分ごとに定められます。筆記試験、作文試験、面接試験、適性検査、身体検査などの結果を総合して判定されます。
特定の試験種目で基準に満たない場合は、総合点にかかわらず不合格となる場合があります。交通巡視員は住民と直接関わる職務であるため、筆記試験の点数だけでなく、面接での適性や対人対応力も重視されます。
交通巡視員試験の難易度
交通巡視員試験は、公務員試験の中では極端に難しい試験ではありませんが、筆記試験だけでなく、面接や適性、体力・健康面も含めて評価されるため、総合的な準備が必要です。警察官試験ほど幅広い職務を前提にした試験ではないものの、交通安全に関わる職種として、責任感や冷静な対応力が求められます。
難しさの理由は、基礎的な教養試験に加えて、交通ルールや交通安全への理解、住民対応力が重視されるためです。文章理解、数的処理、判断推理、社会常識、時事など、公務員試験でよく出る分野を一通り押さえておく必要があります。特に、数的処理や判断推理に慣れていない人は、早めに問題演習を始めておくと安心です。
また、交通巡視員は交通整理、駐車違反への対応、交通安全指導など、地域住民と接する場面が多い仕事です。そのため、面接では志望動機だけでなく、交通安全への関心、規律を守る姿勢、冷静に対応できるか、相手に分かりやすく説明できるかといった点も見られやすくなります。
筆記試験の難度だけを見れば、難関資格のような長期間の専門学習が必要なタイプではありません。一方で、倍率や採用人数は自治体・警察本部によって差があり、募集人数が少ない場合は競争が厳しくなることもあります。
合格を目指すには、教養試験の基本問題を繰り返し解き、面接では交通巡視員の仕事内容や交通安全への考え方を自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。あわせて、日頃から交通ルールや地域の交通課題に関心を持っておくと、人物試験でも話しやすくなります。
資格を活かせる仕事
この試験に合格すると、交通巡視員の試験に合格して採用されると、3ヶ月に及ぶ研修を終えたのち、県内の警察署に配属されることになります。
警察官と一緒に道路交通に関する取り締まりや指導・検挙、交通整理等を行う警察職員になれます。
警察官と似た制服を着て仕事に当たりますが、仕事の内容は交通関係に限定されます。つまり、犯人を捕まえたり、手錠や拳銃を携帯することは許されていません。制度上は男女ともいることになっていますが、実態は殆どが女性です。
また、最近は駐車監視員を交通巡視員として採用している都道府県が増えており、既に交通巡視員を廃止して警察官と統合している所もあるので、試験を受ける前にその点は確認して下さい。
交通巡視員の職務権限は交通関係に限られています。
一番多い仕事は駐車禁止を取り締まることでしょう。ただでさえ狭い日本の道路に違法駐車をする車はいつまで経っても減ることはありません。
こういう車に対して駐禁の切符を切るのが交通巡視員の主な仕事となります。また、停電等で信号が消えている時等手信号で交通整理が出来るのも、交通巡視員と警察官だけです。

