医療事務管理士試験とは
医療機関での受付、会計、診療報酬請求、レセプト作成などに必要な知識と実務能力を評価する民間資格です。医療事務の仕事では、患者対応だけでなく、医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解し、診療内容に応じた正確な請求処理を行う力が求められます。
試験では、医療保険制度、医学の基礎知識、診療報酬の算定、レセプト作成・点検など、医療事務の実務に関わる内容が問われます。受付や会計だけでなく、請求事務まで含めた医療事務全般のスキルを確認できる点が特徴です。
病院、診療所、クリニック、医事課、医療事務関連企業、レセプト点検業務などで活かしやすい資格です。国家資格ではありませんが、医療事務の基礎から請求業務まで学べるため、医療事務職を目指す人や、実務経験を整理してスキルを示したい人に向いた資格といえます。
医療事務管理士試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 医療・心理 |
| 資格区分 | 医科、歯科 |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | インターネット受験は随時受験可能。在宅試験は毎月実施 |
| 試験方法 | インターネット受験または在宅試験で実施。実技試験、学科試験で構成 |
| 免除科目 | 学科または実技のいずれかに合格した場合、6か月間は合格科目が免除されます |
| 試験場所 | 自宅など、インターネット環境のある場所で受験可能。在宅試験は紙試験で実施 |
| 受験料 | 7,500円、免除あり 5,400円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 技能認定振興協会 |
| 関連資格 | 医師事務作業補助者実務能力認定 調剤事務管理士 介護事務管理士 医療秘書技能検定 メディカル クラーク |
医療事務管理士試験の試験内容
医療機関での受付・会計・診療報酬請求事務に必要な知識と、レセプト作成・点検の実務能力を確認する民間資格試験です。医科と歯科に分かれており、学科試験と実技試験で構成されます。
出題範囲
学科試験では、法規、保険請求事務、医学一般が出題されます。医療保険制度、公費負担医療制度、診療報酬点数の算定、診療報酬明細書の作成、医療用語、人体や疾病に関する基礎知識などが中心です。
実技試験では、診療報酬明細書を作成・点検するために必要な知識が問われます。医科では外来・入院のレセプト作成や点検、歯科では歯科診療に関するレセプト作成・点検が中心になります。
試験科目と出題数
試験は、学科試験と実技試験で実施されます。学科試験はマークシート形式の択一式で10問、実技試験は診療報酬明細書の点検問題1問と作成問題2問の合計3問です。
医科では、点検問題1問、外来の作成問題1問、入院の作成問題1問が出題されます。制度改正や診療報酬改定の影響を受けるため、現在施行されている医療保険制度や診療報酬点数表に基づいて出題されます。
合格基準
合格には、学科試験と実技試験の両方で基準を満たす必要があります。学科試験は約80%以上、実技試験は点検・各作成問題ごとに約60%以上、かつ3問の合計で約80%以上の得点が必要です。
学科だけ、または実技だけが基準に達していても合格にはならないため、医療保険制度や診療報酬の知識と、レセプトを正確に作成・点検する力の両方が求められます。
医療事務管理士試験の受験者数・合格率
非公開になります。
医療事務管理士試験の難易度
医療事務系資格の中では比較的取り組みやすい試験です。ただし、受付や会計の知識だけでなく、診療報酬の算定やレセプト作成も関係するため、未経験者が何も準備せずに合格できるほど簡単な試験ではありません。
この試験で差が出やすいのは、診療報酬のルールを正しく理解できるかどうかです。初診料・再診料、医学管理、検査、投薬、注射、処置、画像診断など、診療内容ごとに点数の考え方が異なります。用語を覚えるだけではなく、実際の診療内容を見て、どの点数を算定するのかを判断する力が必要になります。
実技では、レセプト作成や点検に関する力が問われます。点数表や資料を見ながら処理できる形式であっても、算定条件を理解していないと、加算の漏れや重複、算定できない項目の判断で迷いやすくなります。計算そのものは高度ではありませんが、細かいルールを正確に当てはめる作業に慣れていない人は負担を感じやすいでしょう。
また、医療保険制度や患者対応、個人情報の扱いなど、医療機関で働くうえで必要な基礎知識も関係します。医療事務の実務経験がある人は、日常業務と結びつけながら理解しやすい一方、未経験者は医療用語や診療報酬の仕組みに慣れるまで少し時間がかかります。
医療事務系資格の中では目指しやすい部類ですが、レセプト業務まで含まれるため、単なる受付事務の知識だけでは不十分です。医療保険、診療報酬、レセプト作成の基本を整理できるかどうかが、難しさの分かれ目になります。
医療事務管理士試験の勉強法
医療保険制度、診療報酬の仕組み、受付・会計業務、レセプト作成、医学の基礎知識などを幅広く学ぶことが大切です。まずは、初診料・再診料、検査、投薬、注射、処置、画像診断、入院料など、診療報酬でよく使われる項目を整理し、診療内容と点数の関係を理解していくと学習しやすくなります。
勉強を進める際は、点数表を最初からすべて暗記しようとするよりも、カルテや診療内容を見て、どの項目を算定するのかを判断する練習が効果的です。算定条件や加算、回数制限、併算定の可否などは間違えやすいため、問題を解きながら一つずつ確認していくと理解が深まりやすくなります。
また、医療事務管理士試験では、学科知識だけでなく、レセプト作成や点検に関する実技力も重要です。外来と入院では確認するポイントが異なるため、それぞれの流れを分けて整理しておくと混同しにくくなります。最初は時間をかけて正確に解き、慣れてきたら試験時間を意識して処理する練習を重ねると実践力がつきやすくなります。
試験対策では、医療保険制度や患者負担割合、診療報酬の基本を押さえたうえで、レセプト作成問題を繰り返し解くことが大切です。間違えた問題は、カルテの読み違い、点数の見落とし、算定条件の理解不足のどこでつまずいたのかを確認すると復習しやすくなります。医療機関の受付や会計、請求業務をイメージしながら学ぶことで、試験対策だけでなく実務にもつながる知識を身につけやすくなります。
資格を活かせる仕事
病院、クリニック、診療所、医療事務、医事課、受付・会計、レセプト業務、健診センター、医療事務の派遣・委託会社などがあります。特に、患者の受付対応、保険証確認、診療費の計算、会計、レセプト作成、診療報酬請求の補助などでは、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
医療事務の仕事では、患者対応の丁寧さに加えて、医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解し、正確に事務処理を行う力が求められます。医療事務管理士の学習を通じて、医療機関で働くうえで必要な基本的な流れを理解しやすくなります。
一方で、医療事務管理士だけで就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。医療事務は未経験でも応募できる求人がある一方で、採用では実務経験、レセコン操作、電子カルテの扱い、受付対応、パソコンスキル、勤務時間への対応力なども重視されます。
医療事務管理士試験は、医療事務の仕事に初めて挑戦したい人や、受付・会計・レセプト業務の基礎を学びたい人に向いています。診療報酬請求事務能力認定試験、調剤事務、医療秘書、診療情報管理士、電子カルテやレセコンの操作経験と組み合わせることで、医療機関の事務職としてより活かしやすくなるでしょう。
受験者の口コミ評判
難易度は高く無い
4.5 もに 20代会社員
医療事務の資格をとりました。夫が転勤族で3年に1回全国転勤しています。こどもが2人おり収入面で不安があり、資格をとってみようと考えました。
育児もあったので通信教育で資格を取りましたが、難易度は高くなかったと思います。どこにいっても医療機関では医療事務を募集していますので、資格をとってからは仕事で困ったことはありません。すぐに就職して働くことが出来るのでお勧めの資格です。(2019年12月)
問題がややこしい
4.0 米国の20世代とアメリカのメンバー
私は去年の12月に医療事務の資格の中でも1番難易度が高いとされている診療報酬請求事務能力認定試験という試験に合格して医療事務の資格を取りました。
結婚を機に退職して仕事を探していた所、知り合いの医者から医療事務の仕事のお誘いをして頂き、医療事務は資格なしでも実務を覚える事ができれば全く問題ないのですが、何も知識がないのとある程度知識があるのでは全く仕事の覚え具合が違うだろうという事で資格をとりました。
医療事務の資格は国家資格ではなく民間資格なのですが、この試験は合格率が30%前後ととても難しいもので、専門学生からすでに医療事務でベテランで仕事をしている人まで様々な年齢の方が試験を受けます。
確かに難易度も高く、問題も他の医療事務資格の問題よりはかなりややこしくなっているのですが、とにかく問題量が多くて時間が足りないぐらいですので、基本的な知識を抑えて過去問を繰り返して勉強して慣れれば合格する事ができました。(2019年9月)
取得しようと思ったキッカケ
4.0 モンキチ 20代会社員
医療事務を取得しようと思ったきっかけは、結婚を機に転職したことです。元々住んでいた地から、旦那の勤務地へと引っ越しをする必要があったため、転職をしました。
数ある資格の中で医療事務を選んだ理由は、病院勤務なら地域を選ばず就職できるからです。病院と言っても大小様々ありますが、例え田舎だったとしても、対応できるため、柔軟な資格だと言えると思います。
また、試験の難易度もさほど高くないことも利点です。働きながら資格の勉強をしていたため、通信講座を利用していましたが、その通信講座が終了した時点で自宅にて試験を受けることができます。自宅にて自分のノートやテキストを見ながら試験を受けられるので、リラックスして受験できることもメリットと言えます。(2018年12月)
再就職は楽でした
4.0 Chengzi 40代会社員
医療事務の勉強をした会社が就職の斡旋もしてくれたので、自分で求人を探す手間はなく再就職は比較的楽だったと思います。少しでも働いたことがあれば経験者と見てくれるので、次の就職にも有利になります。
働き方が豊富で、正社員・パート・アルバイトの求人が日常的にあります。勤務時間も融通がつけやすく、午前中だけ午後だけ夜間だけと選べる職場が多いです。(2018年12月)
資格を取るキッカケ
4.5 ゲミック 40代会社員
資格の取得を目指すキッカケは就職のためです。
勉強期間は平日で毎日1時間、休日は3時間~5時間を継続して半年間続けました。勉強方法はユーキャンの通信講座を利用しました。レセプト問題に関しては、ほとんど似たような問題なので、数回こなすとパターンをつかむことができます。独学でも合格できるようですが、通信を利用した方が簡単にとれます
資格取得に投資したお金は、ユーキャンの通信講座と参考書で5万円ぐらいだったかな?随分昔のことなので忘れました。
ステップアップの為に取得を目指したい資格は、いつかは診療情報管理士にチャレンジしたいです。医療事務管理士の資格は医療事務関わる仕事をしていれば、取っておいて損は無いです。講座を受講すれば苦労することなく取得することができるし、医療秘書技能認定試験や診療情報管理士などのスキルアップの為の踏み台にもなります。(2018年3月)
資格はオマケ
2.0 キューピット 40代会社員
病院で職員採用を担当しています。医療事務管理士は比較的簡単に取得することができますので、その資格を持っていてもそれが直結して転職に有利になったり収入がアップしたりということは考えにくいです。企業が求めるのは、あくまで実務経験になりますので、資格に関してはオマケ程度に考えておいてください。(2017年6月)


難易度は高く無い
問題がややこしい
再就職は楽でした
資格はオマケ