エクステリアプランナー試験とは
住宅の外構や庭まわり、門、塀、アプローチ、カーポート、植栽など、建物の外部空間を計画・設計するための知識と技能を認定する民間資格です。住まいの外観だけでなく、使いやすさ、安全性、防犯性、景観との調和などを踏まえたエクステリア計画の力が問われます。
試験区分は1級と2級に分かれており、2級はエクステリアに関する基本的な知識と設計力、1級はより実務的で高度な計画・設計・施工管理に関する知識が求められます。試験では、エクステリア計画、設計、施工、植栽、材料、構造、関連法規などが出題されます。
住宅会社、外構工事会社、造園会社、リフォーム会社、設計事務所、エクステリア専門店などで活用しやすい資格です。外構・庭づくりの提案に関わる人や、住宅まわりの空間設計で専門性を高めたい人に向いています。
エクステリアプランナーの基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 建築・不動産 |
| 資格区分 | 1級、2級 |
| 受験資格 | 2級は制限なし。1級は2級エクステリアプランナー、建築士、施工管理技士、造園技能士、ブロック建築技能士、建築コンクリートブロック工事士などの所定資格を持つ人 |
| 試験日程 | 年1回。例年11月ごろに実施 |
| 試験方法 | 筆記試験と実地試験で実施。1級は学科試験と設計製図、2級は学科試験で実施 |
| 免除科目 | 1級は学科試験または実地試験の一部合格者について、一定期間、合格済みの試験が免除される場合があります |
| 試験場所 | 全国の指定試験地 |
| 受験料 | 1級:14,300円(税込)/1級単科受験:8,500円(税込)/2級:11,000円(税込)/2級学生受験:5,500円(税込) |
| 登録・更新 | 合格後、登録手続きを行うことでエクステリアプランナーとして登録されます。登録後は5年ごとの更新が必要 |
| 問い合わせ | 公益社団法人 日本エクステリア建設業協会 |
| 関連資格 | キッチンスペシャリスト インテリアコーディネーター インテリアプランナー 照明コンサルタント |
エクステリアプランナーの試験日
2025年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 11月1日 | 6月23日~公式ページで確認 | 1月28日 |
エクステリアプランナーの試験内容
1級と2級に分かれており、1級が上位区分です。学科試験と実地試験で構成され、エクステリアの設計、施工、材料、植栽、法規、工程管理、原価管理などが問われます。
1級は、一般住宅や共同住宅の外構全般について、設計・工事・監理を行うための専門知識と技術が中心です。2級は、エクステリア設計に従事するための基本的な知識と、ゾーニングや設計図作成に関する基礎力が問われます。
出題範囲
1級
エクステリアの設計、施工、工事監理、材料、植栽、法規、見積り、工程管理、原価管理などが出題されます。
外構全体の計画力が重視され、門まわり、アプローチ、塀、フェンス、カーポート、テラス、庭、植栽、排水、照明などを、敷地条件や建物との関係に合わせて計画する力が必要です。
実地試験では、平面図や立面図などを使い、エクステリア計画を図面として表現する力が問われます。使いやすさ、動線、安全性、景観、施工性、法規への配慮を含めて整理できることが重要です。
2級
エクステリア概論、法規、プランニング、構成部材、植栽、原価管理、工程管理などが出題されます。
エクステリアの基本的な考え方、外構に使われる材料や部品、植栽の知識、建築に関係する法令、施工や見積りの基礎を理解しておく必要があります。
実地試験では、設計図作成の知識やゾーニング図の作成が問われます。建物まわりの使い方、動線、駐車スペース、庭、門まわりなどを、条件に合わせて整理する力が必要です。
試験科目と出題数
試験は、1級・2級ともに学科試験と実地試験で実施されます。
学科試験では、エクステリア概論、設計、施工、法規、材料、植栽、工程管理、原価管理などから出題されます。
実地試験では、設計図作成やゾーニング図作成など、エクステリア計画を図面で表現する内容が出題されます。1級ではより実務的な設計・工事監理の力が問われ、2級では基礎的な計画力と図面理解が中心になります。
合格基準
合格基準は、学科試験と実地試験の両方で一定の基準を満たす必要があります。
学科試験では、エクステリアに関する基礎知識や法規、材料、施工管理の理解が評価されます。実地試験では、課題条件への適合性、ゾーニングや図面表現の正確さ、動線・安全性・施工性への配慮などが評価されます。
エクステリアプランナーの受験者数・合格率
1級エクステリアプランナー
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 386人 | 141人 | 36.5% |
| 2024年度 | 357人 | 131人 | 36.7% |
| 2023年度 | 352人 | 139人 | 39.4% |
| 2022年度 | 359人 | 129人 | 35.9% |
2級エクステリアプランナー
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 849人 | 521人 | 61.4% |
| 2024年度 | 1,160人 | 752人 | 64.8% |
| 2023年度 | 891人 | 604人 | 67.7% |
| 2022年度 | 1,011人 | 541人 | 53.5% |
エクステリアプランナーの難易度
エクステリアプランナー試験は、外構・造園・住宅設計・リフォームに関わる経験がある人であれば学習を進めやすい一方、図面作成や外構計画に慣れていない人にはやや難しさを感じやすい試験です。2級は基礎知識を中心に取り組みやすい内容ですが、1級ではより実務的な計画力や設計力が求められます。
難しさの理由は、門まわり、アプローチ、駐車場、フェンス、塀、庭、植栽、照明、排水など、住宅の外部空間を幅広く理解する必要があるためです。単にデザインを考えるだけでなく、使いやすさ、安全性、動線、敷地条件、周辺環境との調和まで意識して計画する力が重要になります。
特に負担になりやすいのは、図面やプランニングに関する内容です。敷地図を読み取り、建物との関係や高低差、道路との接続、車や人の動線を考えながら外構計画をまとめる必要があります。図面に慣れていない人は、寸法感覚や配置計画、表現方法を身につけるまでに時間がかかりやすいでしょう。
また、エクステリアでは見た目の美しさだけでなく、施工性やメンテナンス性も重要です。ブロック塀、土間コンクリート、舗装材、ウッドデッキ、カーポート、植栽などは、材料ごとの特徴や施工上の注意点を理解しておく必要があります。デザインだけに偏ると、実際に使いやすい外構計画としてまとめにくくなります。
外構工事、造園、住宅設計、リフォーム、住宅営業などに関わっている人は、実務と結びつけながら対策しやすい資格です。初学者の場合は、外構の基本用語、図面の見方、材料の特徴、動線計画を整理し、過去問や設計課題を通じて実際のプランニングに慣れておくことが大切です。
エクステリアプランナーの勉強法
学科対策では、門扉、フェンス、塀、アプローチ、カーポート、ウッドデッキ、植栽、照明、舗装材、排水計画などを幅広く確認しておくことが大切です。単に部材名を覚えるだけでなく、住宅や敷地条件に合わせてどのように配置するのかを意識すると理解しやすくなります。
設計や製図に関する対策では、敷地図や条件を読み取り、使いやすく安全な外構プランを考える練習が必要です。動線、視線、プライバシー、防犯、バリアフリー、車の出入り、雨水処理などを整理しながら計画できるようにしておきましょう。
特に重要なのは、実際の住まい方に合った提案力です。家族構成、車や自転車の台数、庭の使い方、隣地との関係、メンテナンス性などを踏まえて、現実的な外構計画を考える力が求められます。
エクステリアプランナー試験は、建築・造園・外構工事の知識がある方でも、試験向けに設計・施工・材料・法規を整理する必要があります。基本的には、公式教材で基礎を固め、外構計画、材料、植栽、施工、安全性、製図対策を重点的に復習する勉強法がおすすめです。
資格を活かせる仕事
外構工事会社、エクステリア専門会社、造園会社、ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、住宅設備会社、建築設計事務所、ホームセンターの外構・庭まわり部門などがあります。特に、新築住宅の外構提案、庭や駐車スペースの設計、リフォーム時の外まわり改善、植栽や照明を含めた空間提案に関わる仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
エクステリアは、建物の印象を大きく左右するだけでなく、防犯、プライバシー、動線、駐車のしやすさ、雨水処理、メンテナンス性にも関係します。そのため、見た目のデザインだけでなく、生活のしやすさや安全性を考えた提案ができる人材は、住宅・外構・リフォーム分野で評価されやすいです。
一方で、エクステリアプランナーだけで就職・転職が大きく有利になるというよりは、外構工事や住宅・造園・リフォーム関連の実務経験と組み合わせて活かす資格です。実務では、図面作成、CADスキル、建材や植栽の知識、施工方法、見積もり、顧客対応力なども重視されます。
エクステリアプランナー試験は、外構や庭まわりの提案に関わりたい人に向いています。造園施工管理技士、建築士、インテリアコーディネーター、CAD関連資格などと組み合わせることで、住まい全体の提案力を高めやすくなるでしょう。
受験者の口コミ評判
タップ(クリック)で口コミが見れます
お客様に専門的なアドバイスができるようになった
4.5 KYA 30代女性
ハウスメーカー勤務です。働く中でエクステリアの重要性に目覚め、もっと深く知識を深めたいと思い勉強を始めました。
建物ばかりを重視するお客さまが多いのですが、エクステリアとの調和が取れてこそ、納得のいく家が作れるのです。そこのところを、お客様に具体的、専門的にアドバイスができるようになったことが有益でした。(2019年7月)
活かせそうにない
1.0 しえ 30代自営業
自営でリフォーム業を営んでいます。主人のすすめもあり受験をしましたが、正直2級では、施主様にご提案できるレベルとはいえません。
とは言え、1級はかなり難易度が高いので、本格的に仕事をしていない人には難しいのが現状です。取ってみたものの、きっと活かせることはなさそうです。(2018年11月)
役に立たない
1.0 モエ 20代会社員
2級を取ったけど、広く浅い知識しか必要ではない内容だったから、取ったところで実務には役に立たないし、ほとんど活かせてないなぁ…(2018年4月)


お客様に専門的なアドバイスができるようになった
役に立たない