CGエンジニア検定とは
CGや画像処理、映像表現に関する技術的な知識を評価する検定試験です。コンピュータグラフィックスの仕組み、モデリング、レンダリング、アニメーション、画像処理、映像制作技術など、CGを技術面から理解する力が問われます。
資格区分は、エキスパートとベーシックに分かれています。エキスパートは、CGや画像処理の専門知識を活用し、ソフトウェア開発や映像システム、シミュレーションなどに応用できる人向けの上位区分です。ベーシックは、CGの基礎知識や映像表現の仕組みを理解しているかを確認する区分です。
ゲーム、映像制作、アニメーション、VR・AR、画像処理、シミュレーション、ソフトウェア開発などの分野で活かしやすい資格です。独占業務がある資格ではありませんが、CGを制作面だけでなく技術面から理解していることを示せるため、CG・映像・IT系の仕事を目指す人に向いた資格といえます。
CGエンジニア検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | クリエイター・デザイン |
| 資格区分 | エキスパート、ベーシック |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年2回。前期は7月ごろ、後期は11月ごろに実施 |
| 試験方法 | ベーシックは大問10問、エキスパートもマークシート形式で実施 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国各地 |
| 受験料 | エキスパート 7,150円、ベーシック 6,050円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | CG-ARTS協会 |
| 関連資格 | CGクリエイター検定 画像処理エンジニア検定 WEBデザイナー検定 マルチメディア検定 |
CGエンジニア検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 7月12日 | 4月1日~6月5日 | 7月29日 |
| 11月29日 | 9月1日~10月23日 | 公式ページで確認 |
CGエンジニア検定の試験内容
CGエンジニア検定は、CG分野の開発や設計を行うエンジニア・プログラマ向けの検定で、CGの技術に関する基本的な理解と、プログラミングなどへの応用力を測ります。区分はベーシックとエキスパートの2つで、どちらも誰でも受験できます。
出題範囲
ベーシックは、CG技術に関する基本的な理解と、プログラミングなどに知識を利用する力が中心です。エキスパートは、CG技術に関するより専門的な理解に加え、ソフトウェア、ハードウェア、システム開発へ応用する力が問われます。活用分野はアニメーション、映画、ゲーム、AR、アプリなどです。
試験科目と出題数
試験はマークシート形式で、大問10問、約40設問で構成されます。受験のしやすさを保ちながら、CGの基礎から実務寄りの理解まで確認する形式です。
合格基準
合格基準は100点満点中70点です。ベーシック、エキスパートともに同じ基準で判定されます。
CGエンジニア検定の応募者数・合格率
ベーシック
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 1,979人 | 1,328人 | 67.1% |
| 2024年 | 2,302人 | 1,442人 | 62.6% |
| 2023年 | 2,343人 | 1,454人 | 62.0% |
| 2022年 | 2,677人 | 1,644人 | 61.4% |
| 2021年 | 2,784人 | 1,703人 | 61.2% |
エキスパート
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 1,456人 | 451人 | 31.0% |
| 2024年 | 1,486人 | 581人 | 39.1% |
| 2023年 | 1,354人 | — | 28.5% |
| 2022年 | 1,529人 | 421人 | 32.89% |
| 2021年 | 1,529人 | 421人 | 32.89% |
CGエンジニア検定の難易度
CGエンジニア検定は、CGを使う側ではなく、ソフトウェアや技術の仕組みを理解する側の試験なので、デザイン系の資格よりも理系寄りです。公式では、アニメーション、映像、ゲーム、VR、ARアプリなどのソフトウェア開発やカスタマイズ、システム開発に必要な知識を測る検定とされています。ベーシックはCG技術の基本理解、エキスパートは理論に基づいて技術を扱える力が見られます。
つまずきやすいのは、見た目の作品づくりではなく、処理の仕組みやCGの理論を頭で整理する部分です。3DCGの基礎、画像処理、アルゴリズム、プログラミング寄りの考え方に触れるため、制作ソフトを触った経験だけでは対応しにくい場面があります。逆に、CGやゲーム開発、映像技術に関わっている人は、日常の作業と結びつけて理解しやすい試験です。
エキスパートでは、知識を知っているだけでなく、技術をどう使うかまで問われるので、基礎の理解が曖昧だと得点が伸びにくくなります。CG制作の現場に近い内容ではありますが、制作ソフトの操作試験ではないため、実務経験があっても理論面の整理が必要になりやすい資格です。
CGエンジニア検定の勉強法
CGの基礎理論、画像処理、3D表現、アルゴリズムの考え方をバランスよく学ぶことが大切です。まずは座標変換、行列、光や色の仕組みなど、土台になる知識を整理し、そのうえでレンダリングやモデリングに関する内容をつなげて理解すると覚えやすくなります。理論を丸暗記するよりも、用語同士の関係を意識しながら学ぶと、全体像がつかみやすくなります。
また、数学やプログラムに近い考え方が出てくるため、苦手な分野は早めに重点復習しておくと安心です。過去問を繰り返し解きながら、計算問題や仕組みの説明に慣れておくと得点しやすくなります。CGの制作現場でどの知識がどう使われるのかを意識して学ぶと、理解が深まりやすいです。
資格を活かせる仕事
CGエンジニア、ゲーム開発、映像制作、アニメーション制作、3Dシミュレーション、VR・AR開発、画像処理エンジニア、CAD・CAE関連、研究開発、ソフトウェア開発などがあります。特に、CGツールを使って作品を作るだけでなく、描画処理や画像処理、3D表現の仕組みを理解して開発に関わる仕事では、検定で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
CG分野では、デザインセンスや作品制作力だけでなく、数学、プログラミング、アルゴリズム、画像処理の理解が求められる場面があります。ゲームエンジン、映像処理、シミュレーション、VR・ARなどの分野では、見た目を作る人と技術的に支える人の両方が必要になるため、CGの仕組みを理解していることはプラスになります。
一方で、CGエンジニア検定だけで就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。CG・ゲーム・映像・開発分野では、資格名よりも、実際に作った作品、ポートフォリオ、プログラミング力、3DCGソフトやゲームエンジンの使用経験、開発実績の方が重視されます。
CGエンジニア検定は、CG技術の基礎を体系的に学ぶための資格です。仕事で活かすには、Unity、Unreal Engine、Blender、Maya、Python、C++、画像処理、3D数学などの実践スキルと組み合わせることが重要です。CGやゲーム、映像技術、VR・AR分野を目指す人が、技術的な理解を深める入口として活用しやすい資格といえるでしょう。

