Photoshopクリエイター能力認定試験とは
Adobe Photoshopを使った画像編集やデザイン制作の知識・操作スキルを評価する民間資格です。写真の補正、画像の切り抜き、合成、色調整、文字入れ、Web用画像や印刷物向けデータの作成など、Photoshopを使った実践的な制作能力が問われます。
資格区分は、エキスパートとスタンダードに分かれています。エキスパートは、Photoshopの機能をより深く理解し、目的に応じた画像処理やコンテンツ制作ができる人向けの上位区分です。スタンダードは、基本操作を理解し、指示に沿って画像編集や制作物の作成ができる力を確認する区分です。
デザイン会社、広告制作、Web制作、印刷会社、写真スタジオ、ECサイト運営、企業の広報・販促部門などで活かしやすい資格です。独占業務がある資格ではありませんが、Photoshopの操作スキルを客観的に示せるため、画像編集やデザイン制作の基礎力を証明したい人に向いた資格といえます。
フォトショップクリエイター能力認定試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | クリエイター・デザイン |
| 資格区分 | エキスパート、スタンダード |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 個人受験は随時試験または公開試験、公開試験は年2回の実施案内あり、団体受験は実施会場ごとに異なる |
| 試験方法 | 実技試験を中心としたCBT系の試験、公開試験はリモートWebテスト、随時試験は認定会場で受験 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 公開試験は在宅または在社受験、随時試験は全国の認定会場、団体受験は所属団体施設など |
| 受験料 | スタンダード 8,100円、エキスパート 9,100円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 株式会社サーティファイ |
| 関連資格 | イラストレータークリエイター能力認定試験 CGエンジニア検定 画像処理エンジニア検定 パーソナルカラリスト フォトマスター検定 |
フォトショップクリエイター能力認定試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 7月12日 | 4月28日~6月28日 | 8月5日 |
| 2月7日 | 11月24日~1月24日 | 3月3日 |
フォトショップクリエイター能力認定試験の試験内容
Adobe Photoshop®を使ったグラフィックコンテンツ制作能力を測る試験で、区分はスタンダードとエキスパートの2種類です。試験はどちらも実践的な内容で、画像ファイルの作成や、指示に従って1つの作品を仕上げる力が問われます。
出題範囲
スタンダードは、Photoshop®の基本操作を使って画像ファイルを作成する内容が中心です。エキスパートは、基本操作に加えて、Photoshop®や画像処理に関する知識も問われます。どちらも、問題文の指示に従って編集し、解答データを提出する形式です。
試験科目と出題数
スタンダードは、第1部が実技問題40分、第2部が実践問題90分で、合計130分です。第1部はテーマ別の大問が7〜9問程度、第2部は1テーマの作品制作です。エキスパートは、第1部が知識・実技問題50分、第2部が実践問題90分で、合計140分です。第1部はテーマ別の大問が4〜6問程度、第2部は1テーマの作品制作です。
合格基準
スタンダードは実技問題で65%以上、実践問題で70%以上が合格基準です。エキスパートは知識問題と実技問題で65%以上、実践問題で70%以上が合格基準です。
フォトショップクリエイター能力認定試験の受験者数・合格率
- 累計受験者数は108,715名(2025年3月31日)
- 合格率は72.9%(2024年度平均合格率)
フォトショップクリエイター能力認定試験の難易度
Photoshopクリエイター能力認定試験は、操作の流れを理解しているだけではなく、問題文の指示に沿って画像ファイルを完成させる力が必要になる試験です。公式でも、Photoshopを使った画像ファイルの作成や、指示に従って作品を作り上げる表現力を測る試験だと案内されています。知識だけでなく、制作の正確さと手順の整理がそのまま問われます。
つまずきやすいのは、機能を知っていることと、実際に素早く使えることの差です。レイヤー、選択、補正、文字、書き出しといった基本操作を、問題ごとの条件に合わせて迷わず組み立てる必要があり、操作の順番が曖昧だと仕上がりに差が出やすくなります。実技中心の構成なので、Photoshopを触った経験がある人ほど有利になりやすい試験です。
また、スタンダードとエキスパートで求められるレベルが異なり、エキスパートでは知識問題に加えて、より実践的な制作力も見られます。単純な作業ミスよりも、「指示を読み違えないこと」「必要な機能を適切に選ぶこと」「完成形まで崩さず仕上げること」が重要になるため、操作に慣れていない人はここで時間を取られやすいでしょう。
一方で、デザイン業務、画像編集、Web制作、DTPに関わっている人は、日々の作業と試験内容が重なりやすく、比較的取り組みやすい試験です。公式問題集には模擬問題や本試験と同じ形式の受験プログラムが用意されており、試験で問われるのはまさに実務寄りの操作力だと分かります。
フォトショップクリエイター能力認定試験の勉強法
Photoshopの基本操作をしっかり身につけることが最優先です。まずは選択範囲の作成、画像の切り抜き、レイヤー操作、文字入力、色調補正、フィルターなど、よく使う機能を一通り扱えるようにしておくと安心です。操作の流れを覚えるだけでなく、実際に画像を動かしながら、どの機能でどのような仕上がりになるのかを確認していくと理解しやすくなります。
そのうえで、サンプル課題や実技形式の練習を繰り返し、制限時間内に正確に作業できるようにしておくことが大切です。ショートカットやパネルの使い方にも慣れておくと、作業効率が上がります。単なる知識だけでなく、実際の制作手順を意識しながら練習すると、試験本番でも落ち着いて対応しやすくなります。
資格を活かせる仕事
グラフィックデザイナー、Webデザイナー、DTPオペレーター、広告制作会社、印刷会社、Web制作会社、ECサイト運営、写真スタジオ、企業の広報・販促部門、SNS運用担当などがあります。特に、商品画像の加工、バナー作成、写真補正、チラシやパンフレット用の画像作成、Webサイトに掲載する画像の調整などでは、資格で学んだPhotoshopの操作スキルを活かしやすいでしょう。
Photoshopは、デザイン業界やWeb制作の現場で使用頻度の高いソフトです。画像の明るさや色味を整えたり、不要な部分を修正したり、複数の素材を組み合わせてビジュアルを作成したりする力は、広告・販促・Webコンテンツ制作で役立ちます。
一方で、Photoshopクリエイター能力認定試験だけで就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。デザイン職では、資格名よりも実際に作った作品、ポートフォリオ、デザイン力、Illustratorなど他のソフトのスキル、実務経験の方が重視されます。
この資格は、就職・転職の決め手というより、Photoshopの基本操作や画像制作スキルを身につけていることを示す補助的な資格です。デザイン、広告、印刷、Web制作、EC運営などに関わりたい人は、資格取得に加えて、バナーやチラシ、商品画像、Web用画像などの制作実績をポートフォリオとしてまとめておくと、より仕事に活かしやすくなるでしょう。

