ビジネス通訳検定の難易度や試験内容を解説

ビジネス通訳検定(TOBIS)は、NPO法人通訳技能向上センター(CAIS)が実施する、ビジネスの現場で必要な通訳能力を評価する民間資格です。

日本語と英語の双方向の通訳力を測定し、実力に応じて1級から4級までを認定します。

企業内通訳者やフリーランス通訳者として活動する方を中心に、自身の通訳能力を客観的に証明し、就職・転職やキャリアアップに活用できる検定です。

目次

基本情報

資格種別
民間資格
資格区分
1級、2級、3級、4級
受験資格
逐次通訳試験は、年齢・学歴・職歴などの制限なく受験できます。
同時通訳試験は、原則として過去2年以内にTOBISの2級を取得した方が対象です。それ以前に2級を取得した場合は、逐次通訳試験との同日受験が認められる場合があります。
試験日
年2回実施(7月・12月)
試験方法
自宅オンライン
試験内容
逐次通訳試験では、一般会話やビジネスシーンを題材とした会話・短文・スピーチを日本語と英語の双方向に通訳します。
同時通訳試験では、ビジネス関連のスピーチを聞きながら英日・日英の同時通訳を行います。通訳した音声を録音し、正確性や表現力などが評価されます。
合格点・合格基準
固定の合格点は公表されていません。試験結果に応じて1~4級が認定されます。
1級は同時通訳を含む高度な通訳能力、2級は実務に対応できる逐次通訳能力、3級は基本的な逐次通訳能力、4級は英語によるコミュニケーションを補助できる水準が求められます。4級の認定基準に達しない場合は不合格となります。
免除科目
なし
試験場所
自宅など、安定したインターネット環境を備えた静かな場所。パソコン、ウェブカメラ、マイク付きヘッドセットなどが必要です。
受験料
逐次通訳試験:20,000円、同時通訳試験:25,000円(税込)
登録・更新
なし
問い合わせNPO法人通訳技能向上センター(CAIS)
おすすめ対象者
大学生・専門学生社会人全般

試験日程

2026年度

試験区分試験日申込期間結果通知
第34回7月12日(日)6月2日~6月23日10月上旬
第35回12月13日(日)未発表未発表

第34回の結果は10月上旬に通知予定です。第35回の申込期間などの詳細は11月2日に発表予定です。

難易度

英語を理解する能力と、聞き取った内容を瞬時に別の言語で伝える能力の両方が必要となるため、一般的な英語資格とは異なる難しさがあります。TOEICなどで高いスコアを取得している方でも、通訳の経験が少なければ、思うように言葉が出てこないことがあります。
特に難しいのは、相手の発言を聞きながら内容を整理し、正確な意味を保ったまま自然な言葉に置き換える点です。英語を日本語に訳す場合と、日本語を英語に訳す場合では必要な処理が異なり、どちらか一方が得意でも安定した評価につながるとは限りません。
また、ビジネス通訳では、話し手の立場や発言の意図を正しく理解することも重要です。例えば、商談で使われる遠回しな表現や、企業の業績に関する説明では、言葉の表面的な意味だけを捉えると誤解を生む可能性があります。数字や固有名詞を正確に伝える能力も欠かせません。
4級は英語によるコミュニケーションを補助できる水準ですが、通常の英会話とは異なり、第三者の発言を正確に伝える技術が必要です。3級では情報を整理する能力がより重要になり、2級では一定の長さの発言を理解しながら、内容を落とさず伝える安定性が求められます。
最難関の1級では、発言を聞き終える前から訳出を進める高度な処理能力が必要になります。話の展開を予測しながら理解と発話を並行させなければならず、十分な英語力を持つ方でも習得には時間がかかります。
1級
★★★★☆
勉強時間の目安:約800時間
2級
★★★☆☆
勉強時間の目安:約350時間
3級
★★★☆☆
勉強時間の目安:約180時間
4級
★★☆☆☆
勉強時間の目安:約80時間

※勉強時間は、関連する知識や実務経験がない方が、合格を目指して学習する場合のおおよその目安です。学習経験や理解度、学習方法などによって必要な時間は異なります。

合格率・受験者数

2級

年度受験者数合格率
2020年-2.0%

合格率の推移

3級

年度受験者数合格率
2020年-17.0%

合格率の推移

4級

年度受験者数合格率
2020年-47.0%

合格率の推移

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