TOEICは、英語によるコミュニケーション能力を測る世界共通の試験です。
一般的な「TOEIC Listening & Reading Test」では、リスニングとリーディングの能力を合否ではなくスコアで評価します。
日本では知名度が高く、大学の単位認定や就職・転職、企業の昇進・昇格など幅広く活用されています。特に、ビジネスで必要な英語力を示す指標として広く利用されている試験です。
TOEIC試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 英語・外国語 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | 特になし。年齢・学歴・職歴を問わず受験可能 |
| 試験日程 | 年に複数回実施。公開テストは1日2回、午前・午後に実施される日程あり |
| 試験方法 | マークシート方式。リスニング約45分・100問、リーディング75分・100問、合計約2時間・200問 |
| 試験場所 | 全国の指定会場。会場名・所在地は受験票で通知され、受験者が会場を指定することは不可 |
| 受験料 | 7,810円(税込) |
| 登録・更新 | 資格登録や更新制度はなし。スコアの公式認定証が発行される |
| 問い合わせ | 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
TOEICの日程
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 結果発表 |
|---|---|---|
| 4月19日 | 2月6日 ~ 3月10日 | 5月8日 |
| 5月17日 | 2月19日 ~ 4月2日 | 6月4日 |
| 5月31日 | 3月11日 ~ 4月16日 | 6月18日 |
| 6月13日 | 4月3日 ~ 5月7日 | 7月2日 |
| 6月28日 | 4月17日 ~ 5月20日 | 7月16日 |
| 7月12日 | 5月7日 ~ 6月3日 | 7月30日 |
| 8月23日 | 5月21日 ~ 7月13日 | 9月10日 |
| 9月5日 | 6月4日 ~ 7月29日 | 9月25日 |
| 9月27日 | 7月14日 ~ 8月14日 | 10月15日 |
| 10月25日 | 7月29日 ~ 9月10日 | 11月12日 |
| 11月15日 | 8月17日 ~ 10月5日 | 12月4日 |
| 12月6日 | 9月11日 ~ 10月26日 | 12月23日 |
| 12月19日 | 10月6日 ~ 11月11日 | 2027年1月8日 |
| 2027年1月10日 | 未定 | 2027年1月28日 |
| 2027年1月24日 | 未定 | 2027年2月11日 |
| 2027年2月14日 | 未定 | 2027年3月4日 |
| 2027年3月6日 | 未定 | 2027年3月26日 |
| 2027年3月14日 | 未定 | 2027年4月1日 |
TOEIC試験の内容
TOEIC Listening & Reading Testは、リスニング100問・リーディング100問の計200問で構成され、試験時間は約2時間です。
リスニング
約45分・100問。写真描写や会話、説明文などを聞き、内容を正しく理解できるかが問われます。
リーディング
75分・100問。短文の穴埋めや長文読解などが出題され、語彙・文法・英文を読み取る力が問われます。
スコア
合否はなく、10~990点のスコアで評価されます。リスニング・リーディングともに5~495点です。
TOEICの受験者数
| 年度 | 公開テスト | IPテスト | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 735,425人 | 1,041,495人 | 1,776,920人 |
| 2023年度 | 746,178人 | 1,017,037人 | 1,763,215人 |
| 2022年度 | 784,310人 | 1,000,926人 | 1,785,236人 |
TOEIC L&Rの2024年度受験者数は、公開テストが735,425人、IPテストが1,041,495人で、合計1,776,920人でした。前年度と比べると、公開テストの受験者数はやや減少した一方で、企業や学校などで実施されるIPテストは増加しています。全体では毎年170万人以上が受験しており、英語資格の中でも非常に受験者数の多い試験です。
TOEICの難易度
TOEICは、英検や大学入試のようなアカデミックな英語というより、ビジネスシーンや日常のやり取りで使われる英語を中心に出題される試験です。そのため、単語や文法を覚えているだけでは対応しにくく、会話の場面や状況を想像しながら内容を理解する力が求められます。
特にリスニングでは、仕事相手からの留守番電話、社内アナウンス、会議でのやり取り、商品のコマーシャル、交通機関の案内など、さまざまなシーンが登場します。実際のビジネス現場に近い内容が多いため、「誰が」「何のために」「次に何をするのか」を短時間で判断しなければいけません。
また、スピーカーの発音にも幅があります。アメリカ英語やイギリス英語だけでなく、オーストラリア英語、ニュージーランド英語など、さまざまな国の英語が使われるため、聞き慣れていない発音やアクセントに戸惑う人も少なくありません。普段から特定の英語音声にしか触れていない人にとっては、この点が難しく感じやすいでしょう。
リーディングも、問題数が100問と多く、75分以内に解き切るスピードが必要です。メール、広告、チャット、記事、通知文など、実務で使われそうな英文を素早く読み、必要な情報を正確に拾う力が問われます。文章自体が極端に難しいというより、限られた時間の中で大量の英文を処理しなければならない点が、TOEICの難しさです。
一方で、TOEICは合否ではなくスコアで評価されるため、自分の実力に応じた目標を設定しやすい試験でもあります。600点前後であれば基礎的な英語力の証明として使いやすく、700点以上になると就職・転職でも評価されやすくなります。800点以上を目指す場合は、語彙力や文法力に加えて、速読力、リスニングへの慣れ、時間配分の安定感が必要になります。
私は帰国子女であり、ヨーロッパの方で3年ほど英語で生活していましたが、TOEIC800点以上は難しいです。まずじっくり問題を解くと正解できるのですが、圧倒的に時間が足りないです。いつも問題を全て解き切る前に時間切になってしまいます。またしっかりと文法に関しての穴埋め問題などが多く、文法をしっかりと勉強していないといい点数が取れません。(40代男性 貿易会社勤務)
TOEICのお勧めテキスト
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12
TOEICを受けるなら、まず候補に入れたい定番の公式問題集です。本番と同じ形式の問題に触れられるため、出題傾向や時間配分をつかむのに役立ちます。初めて受験する人はもちろん、試験直前の実力チェックにも使いやすい1冊です。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC頻出単語を効率よく覚えたい人に向いている単語帳です。実際の試験で出やすい表現が中心にまとめられているため、スコアアップに直結しやすいのが魅力です。通勤・通学中など、すき間時間で単語力を高めたい人にも使いやすい教材です。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
リーディングのPart5対策に特化した文法問題集です。問題数が多く、文法の苦手分野を集中的に鍛えられるため、リーディングで点数を伸ばしたい人におすすめです。特に、短文穴埋め問題で時間がかかる人や、文法問題の正答率を安定させたい人に向いています。
TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問
本番形式の模試をしっかり解きたい人におすすめの問題集です。実戦的な問題演習を通して、時間配分や集中力を鍛えられます。ある程度基礎を固めた後、本番前の仕上げとして使うと効果的です。弱点発見にも役立つため、スコアアップを狙う人に取り入れやすい教材です。
TOEICは収入アップにつながる?
TOEICは、企業によって資格手当や報奨金の対象になることがあります。例えば、以下のような制度があります。
- TONE株式会社
600点以上で月5,000円、700点以上で月10,000円、800点以上で月15,000円の英語能力手当。 - 日創工業株式会社
700点以上で月3,000円、800点以上で月10,000円の資格手当。 - 株式会社アルトナー
600点以上で月5,000円、730点以上で月10,000円の資格手当を設けています。 - Sky株式会社
550~799点で月3,000円、800~899点で月5,000円、900点以上で月7,000円の手当があります。 - 株式会社ジャパンネットワークサービス
600~799点で3万円、800点以上で8万円の報奨金が支給されます。こちらは月額手当ではなく一時金です。
TOEICと英検はどちらを受けるべき?
TOEICはビジネスや就職・転職で英語力を示したい人、英検は4技能を総合的に証明したい人に向いています。目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
TOEICは何点から評価される?
TOEICには合格・不合格がないため、取得したスコアそのものが評価の対象になります。就職・転職では600~700点以上が一つの目安として使われることがありますが、求められるスコアは企業や職種によって異なります。
TOEICのスコアに有効期限はある?
TOEICのスコア自体に有効期限はありません。ただし、提出先によって「受験から2年以内」などの条件が設けられている場合があります。
- 実用英語技能検定(英検)
リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測る代表的な英語資格です。 - TOEFL iBT
大学・大学院などアカデミックな場面で必要な英語力を測る試験。海外留学を目指す人に適しています。 - IELTS
海外留学や移住などで広く利用される英語試験。4技能を総合的に評価します - 日商ビジネス英語検定
英文メールや会議、商談など、実際のビジネスで使われる英語力を測る検定です。

