TOEFLは、英語を母語としない人を対象に、大学や大学院などのアカデミックな場面で必要とされる英語力を測定する試験です。
リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能を総合的に評価するのが特徴で、主に海外留学や大学進学の際に英語力の証明として利用されています。
特にアメリカやカナダをはじめとした英語圏の大学・大学院で広く採用されており、留学を目指す人にとって代表的な英語試験のひとつです。合否ではなくスコアで評価されるため、自分の英語力を客観的に確認する目的でも活用できます。
TOEFLの基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | 英語・外国語 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年間40回程実施 |
| 試験方法 | パソコンを使用して、Reading・Listening・Speaking・Writingの4技能を測定 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国各地の試験会場、もしくは自分のパソコンを使用して自宅受験 |
| 受験料 | US$195 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | ETSカスタマーサポートセンター |
TOEFLには種類がある
TOEFLには主にTOEFL iBTとTOEFL ITPがあります。PBTやCBTは過去に実施されていた形式で、現在これから受験する人は基本的にiBTまたはITPを確認すれば十分です。
TOEFL iBT
現在のTOEFLの中心となる試験です。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能を測定し、海外大学・大学院への留学などで広く利用されています。
TOEFL ITP
大学や企業などが実施する団体向けのTOEFLです。個人で自由に申し込む試験ではなく、大学でのクラス分けや英語力の確認などに利用されています。
TOEFL PBT・CBT
いずれも過去に実施されていたTOEFLの形式で、現在は終了しています。これから受験する場合、基本的に対策する必要はありません。
TOEFLの試験内容
TOEFL iBTは、Reading・Listening・Speaking・Writingの4技能を測る試験です。試験時間は約2時間で、大学・大学院などで必要となるアカデミックな英語力が問われます。
Reading
英文を読み、内容や語彙を理解する力を測ります。
Listening
講義や会話などを聞き、内容を理解する力を測ります。
Speaking
質問や提示された内容について英語で回答し、発信力を評価します。
Writing
英文作成や意見記述などを通して、文章で伝える力を評価します。
2026年1月からは、ReadingとListeningに受験者の解答状況に応じて問題が変化するアダプティブ方式が導入されています。
TOEFLの難易度
TOEFLは、TOEICとは試験の目的や出題内容が異なるため、単純に比較するのは難しい試験です。TOEICが主にビジネスシーンで使われる英語力を測るのに対し、TOEFLは海外の大学や大学院で必要となるアカデミックな英語力を測定します。
TOEICは問題形式がある程度パターン化されており、対策を重ねることでスコアを伸ばしやすい面があります。一方、TOEFLではリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能が問われ、講義内容を聞いて要点をまとめたり、自分の意見を英語で話したり書いたりする力も必要です。
そのため、日常的に英語を使う環境にいない人や、英語で話す・書くことに慣れていない人にとっては、TOEICよりもTOEFLの方が難しく感じやすいでしょう。特にスピーキングとライティングは独学だけでは伸ばしにくいため、実際に英語を使って発信する練習が重要になります。
TOEFLのお勧めテキスト
TOEFL iBT公式総合対策
TOEFL iBTの全体像をつかみたい人に向いている公式系の対策本です。Reading・Listening・Speaking・Writingの4技能をバランスよく確認できるため、まず最初に使う1冊としておすすめです。
Official Guide to the TOEFL iBT Test, Sixth Edition
ETS公式の定番教材で、本番に近い問題形式を確認したい人に適しています。英語版のためやや難しめですが、実際の出題傾向を把握するには非常に役立つ1冊です。
はじめて受ける人のための TOEFL iBTテスト完全対策 入門・初級編
TOEFLを初めて受ける人や、いきなり公式問題集に入るのが不安な人に向いています。試験の流れや各パートの基本を学びながら、無理なく対策を始められます。
TOEFLテスト英単語3800
TOEFL対策の単語帳として定番の1冊です。アカデミックな語彙が多いTOEFLでは単語力が得点に直結しやすいため、ReadingやListeningの土台作りに役立ちます。
TOEFLは何点からすごい?スコアの目安
2026年1月21日から、TOEFL iBTは1~6点を0.5刻みで評価する新スコア制度に変更されました。
| 新スコア | 旧スコアの目安 | CEFR | レベルの目安 |
|---|---|---|---|
| 6.0 | 114点以上 | C2 | 非常に高い |
| 5.5 | 107点以上 | C1 | かなり高い |
| 5.0 | 95点以上 | C1 | 高い |
| 4.5 | 86点以上 | B2 | 留学でも評価されやすい |
| 4.0 | 72点以上 | B2 | 中上級 |
| 3.5 | 58点以上 | B1 | 中級 |
一般的には、5.0前後を取れればかなり高い英語力と考えてよいでしょう。旧スコアでは95点以上に相当します。
TOEFLのスコアはTOEIC・IELTSに換算できる?
TOEFLとIELTSには、ETSが公表しているスコア比較の目安があります。
| TOEFL iBT | IELTSの目安 |
|---|---|
| 6.0 | 8.0~9.0程度 |
| 5.5 | 7.5程度 |
| 5.0 | 7.0程度 |
| 4.5 | 6.5程度 |
| 4.0 | 6.0程度 |
| 3.5 | 5.5程度 |
一方、TOEFLとTOEICには公式な直接換算表はありません。試験目的が異なるため、「TOEFL○点=TOEIC○点」と正確に換算することはできません。
TOEFLは留学・大学教育向けのアカデミック英語、TOEICは仕事や日常場面を中心とした英語力を測る試験と考えると分かりやすいでしょう。
TOEFL iBTとITPの違い
TOEFL iBTとITPは、試験の目的や内容が大きく異なります。
| TOEFL iBT | TOEFL ITP | |
|---|---|---|
| 主な用途 | 海外大学への出願 | 大学内の英語力測定など |
| 受験方法 | 個人で受験可能 | 大学・企業など団体が実施 |
| 技能 | 4技能 | 主にListening・文法・Reading |
| スコア | 1~6 | Level 1は310~677点 |
| 外部提出 | 広く利用可能 | 原則として実施団体内で利用 |
TOEFL ITPのスコアは、基本的に実施した学校や団体内で使用するためのものです。海外大学への正式な出願ではTOEFL iBTが一般的で、たとえばMITやUC BerkeleyはTOEFL ITPを受け付けていません。
TOEFLは何点あれば海外大学に出願できる?
必要なスコアは大学や学部によって異なりますが、4.0~5.0程度が一つの目安になります。
たとえば2026年以降の基準では、
- スタンフォード大学大学院:4.5以上
- UC Berkeley大学院:5.0以上
- MIT大学院:多くのプログラムで5.0程度を目安
となっています。旧スコアでは、おおむね90~100点前後が求められていた水準です。
そのため、海外大学への出願を考えるなら、まず4.5以上、難関大学なら5.0以上を目標にすると分かりやすいでしょう。ただし、学部・専攻ごとに基準が異なるため、必ず出願先の最新条件を確認する必要があります。
TOEFL iBT Home Editionと会場受験の違い
Home Editionは、自宅のパソコンからTOEFL iBTを受験できる方式です。
試験内容・採点方法・スコアの有効性は会場受験と基本的に同じですが、Home EditionではWebカメラやマイクを使用し、試験監督によるオンライン監視を受けながら受験します。
ただし、大学によってはHome Editionを受け付けていない場合があります。たとえばUC Berkeleyは現在Home Editionを受け付けていますが、出願先ごとの確認は必要です。
2026年からの新スコア制度で何が変わった?
2026年1月21日から、TOEFL iBTは従来の0~120点から、1~6点を0.5刻みで表示する方式に変更されました。
主な変更点は次の3つです。
- スコアが1~6点方式になった
- CEFRと対応し、英語力のレベルが分かりやすくなった
- ReadingとListeningにアダプティブ方式が導入された
たとえば、新スコア5.0は旧スコア95~106点程度、4.5は86~94点程度、4.0は72~85点程度に相当します。
なお、移行期間となる2028年1月までは、新しい1~6点スコアに加えて旧0~120点相当のスコアも併記されます。
- IELTS
TOEFLと同じく、海外留学や大学・大学院への出願で広く利用される4技能型の英語試験です。 - TOEIC Listening & Reading Test
「聞く・読む」英語力を測る試験です。就職・転職や企業の社内評価では、TOEFLより利用される機会が多い傾向があります。 - 実用英語技能検定(英検)
5級から1級まで級別に受験できる英語資格です。読む・聞く・書く・話すの4技能を総合的に評価します。 - GTEC
英語4技能を測定する試験で、学校教育や大学入試などで活用されています。

