全国通訳案内士試験の難易度・合格率・日程など

全国通訳案内士とは、日本に訪れる外国人を対象に付き添い、その外国人に合わせた言語を用いて観光案内する、いわゆるガイドの役割を担っており、別名、通訳ガイドとも言われています。試験の種類は、「英語」「フランス語」「スペイン語」「ドイツ語」「中国語」「イタリア語」「ポルトガル語」「ロシア語」「韓国語」「タイ語」に分かれており、その中の一つの言語を選択して受験することになります。

受験者数は年々増加しており、2015年度試験においては1万人を突破しました。

合格率は10%~25%程しかありませんのでしっかり試験対策をしておく必要はありますが、受験資格はありませんので通訳業に興味のある人は積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

平成30年より通訳案内士の名称が「全国通訳案内士」になりました。通訳案内士の業務独占規制が廃止され、資格を有さない方であっても、有償で通訳案内業務を行えるようになるなど、通訳案内士制度が大きく変わりました。
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基本情報

次の試験日まで「0日」

※未定の場合は0日

資格名全国通訳案内士
人気
将来性
就・転職
難易度
主な対象者
小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他
資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル外国語
資格区分英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語
受験資格なし
試験日程【一次試験】8月中旬(年1回)
【二次試験】12月上旬
試験場所【一次試験】札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇
【二次試験(英語、中国語、韓国語)】東京、大阪、福岡
【二次試験(それ以外)】東京
試験内容【一次試験】筆記試験(多肢選択式)
【二次試験】口述試験
免除科目前年の筆記試験を合格して口述試験が不合格だった場合、次の年の外国語以外の筆記試験が免除
※その他、取得資格により科目免除あり(下記参照)
合格点外国語についての筆記試験は、各語学ごとに、70点を合格基準点
日本地理、日本歴史、一般常識は、各科目60点を合格基準点
受験料11,700円(1ヵ国)
登録・更新5年ごとに登録研修機関が行う「登録研修機関研修」を受講(2020年より開始予定)
口コミ2件 (口コミ投稿
問い合わせ独立行政法人 国際観光振興機構
関連資格観光英語検定実用英語技能検定英語応対能力検定TOEIC スピーキング・ライティング試験

試験日程

2019年度試験

毎年4月下旬に試験日程が発表されますので、しばしお待ちを・・・

試験内容

試験は、各言語から一つを選択して受験します。

一次試験

【外国語(出願者の選択する一カ国語)】
<英語>記述式とマークシート方式の併用
<フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語>記述式

【日本語による筆記試験 (マークシート方式)】
(ア)日本地理(イ)日本歴史(ウ)産業、経済、政治及び文化に関する一般常識(エ)通訳案内の実務

2018年度試験から「通訳案内の実務」の項目が新たに追加されました。

二次試験

筆記試験で選択した外国語による通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーションを図るための実践的な能力について判定

これまでは試験官が読み上げる日本語を外国語に通訳することが求められていましたが、2018年試験から「全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」(全国通訳案内士試験ガイドラインより)が二次試験内容として追記されたので、これまでより更に通訳案内士としての対応に特化した素質を問われることになります。

免除科目

前年の筆記試験を合格して口述試験が不合格だった場合、次の年の外国語以外の筆記試験が免除

英語科目の免除

実用英語技能検定1級

TOEIC(900点以上)、TOEICスピーキングテスト(160点以上)、TOEICライティングテスト(170点以上)は試験日から1年以内に取得した場合に免除。

日本地理科目の免除

地理能力検定日本地理1級、地理能力検定日本地理2級

日本歴史科目の免除

歴史能力検定日本史1級、歴史能力検定日本史2級

日本歴史科目の免除

大学入試センター試験(日本史B)60点以上は試験日より5年以内であれば免除

一般常識の免除

大学入試センター試験(現代社会)80点以上は試験日より5年以内であれば免除

 

2018年度から免除の内容が若干変更になっているので注意して下さい。他にも数多くの免許がありますので、詳しくは国際観光振興機構のHPで確認して下さい。

受験者数・合格率

時期受験者数合格率
2018年7,651人9.8%
2017年10,564人15.6%
2016年11,307人21.3%
2015年10,975人19.3%
2014年7,290人22.7%
2013年4,706人25.5%
2012年5,000人14.3%
2011年5,485人16.3%
2010年7,239人12.9%
2009年8,078人15.2%
2008年8,972人19.4%
2007年9,245人20.6%
2006年8,695人13.1%
2005年7,043人11.2%

※合格率は、2次試験の合格者数から算出しています。

2018年度は受験者数も合格率も明らかに下がっていますね。

受験者数が減少しているのは業務独占規制が廃止されたことが影響していると思われています。
合格率については、1次試験は2017年度の合格率が21.8%なのに対して2018年度が23.0%とむしろ上がっていますが、二次試験になると2017年度の合格率が63.0%に対して2018年度が44.7%と2割以上も減少しています。

 

試験内容が変更になったことが影響してそうですね。これからは現場で要求されるコミュニケーション能力が重要視されていくのでしょうね。

試験の難易度

合格率は毎年10%~20%しかありませんので、難易度はかなり高いと言えるでしょう。

ただ受験資格はなく、遊び気分で特に試験対策を立てずに受験する人が多数いる中で合格率が下がっていることも考えられますので、しっかりと試験対策をすれば十分合格できるチャンスはあります。

2018年度試験では二次試験(口述試験)の合格率が一気に下がったので、二次試験対策もキチンとしておく必要があります。
資格取得者に難易度を聞いた
  • 対策を立てなかったので見事に撃沈。全て不合格でした。難易度は高いと感じました(2018年度試験)
  • 初めて受けたけど、英語の試験そんなに難しくはなかった(2018年度試験)
  • 地理の問題が過去問の傾向と全然違っていて全然できなかった。英語は簡単だった(2017年度試験)
  • 一般常識で過去の東京オリンピックの問題が出るとは思わなかった。(2015年度試験)

試験の勉強法

通訳案内士の試験は1次試験と2次試験に分かれており、1次試験では「外国語」と「日本の地理・歴史・一般常識」で構成されています。

勉強時間の目安は150時間~200時間程度になりますが、試験勉強前にどれだけ事前知識があるのかで必要な勉強時間は大きく異なります。

外国語は、英語、韓国語、中国語など10か国語の中から選択して受験しますが、受験者の半数近くは英語を選択しています。

英語の勉強法

英語のレベルは英検準1級程度のレベルになるので、同等レベルの知識があれば、英語に関して言えば、過去門を2~3回繰り返して勉強すればさほど難しくありません。

英検の参考書で勉強しても良いですが、法学書院編集部が出版している「通訳ガイド英語過去問解説」は、過去問に対する解説がキチッとされているので、分かりやすくオススメできます。

後は、練習問題を徹底的にこなすためにも「通訳ガイド英語完全対策」辺りも併用して勉強すれば、独学でも十分対応できます。

日本史・地理・一般常識の勉強法

通訳案内士を目指す人の多くが、英語を得意としていますが、日本史に関して苦戦する受験が多いので、しっかりと対策を練る必要があります。

岸貴介さんが監修している「通訳ガイド地理・歴史・一般常識過去問解説」では、過去5年分の過去問を収録しています。

但し、過去の問題と全く同じではないので注意が必要なのと、著作権の問題なのか写真の資料に乏しいので、ネットで画像検索をかけるなど、視覚的にも勉強して記憶を補強することが必要です。

過去問をこなすことで、ある程度の傾向はつかめると思います。

過去問をこなしつつ、必要であれば「通訳ガイド 地理・歴史・一般常識完全対策」を徹底的にこなしましょう。

ことちらの参考書は、過去問や問題に対する解説の他にも、重要用語と用語の解説がまとめられているので、辞書代わりとしても使うことができます。

と言っても、試験対策にはかなりの知識が必要になるので、参考書だけの勉強だけでは心もとないので、高校の参考書などを流し読みをして、知識を蓄えることが必要になります。

歴史に関しては「歴史能力検定の日本史2級」、地理に関しては「総合又は国内旅行業務取扱管理者」を取得すれば免除されるので、先にこっちを資格を取得するのも一つの手かもしれません。

一般常識に関しては、普通の社会生活を行っていればさほど難しくないですが、スポーツ、政治、時事、出生率・観光などの統計データなど、出題範囲は広範囲になります。特化した対策が出来ないので、鬼門に思っている人も多いです。

勉強法通訳案内士 勉強法
テキスト通訳案内士 テキスト
問題集通訳案内士 過去問

通訳案内士の仕事

旅行代理店や日本観光通訳協会などと契約して働くことがメインになります。

雇用ではなくフリーとして働くパターンが多いので安定した収入を得ることは難しいですが、完全歩合制になるので、働き方次第では高収入を狙うことができる仕事と言えるでしょう。

通訳ガイド制度について

改正通訳案内士法(平成30年1月4日施行)により通訳案内士の名称が「全国通訳案内士」と名称変更になりました。

これまでは通訳案内士の資格を取得しなければ通訳案内士としての業務を行うことができませんでしたが、有償で通訳案内業務を行えるようになるなど、通訳案内士制度が大きく変わりました。

但し、全国通訳案内士として業務を行うには通訳案内士の資格が必要になります。(名称独占資格)

受験者の口コミ

英語力をいかしながら地元でツアーガイドのようなものをしようと調べてみたら、国家資格をとらないと「通訳をしながらガイド」をする行為が違法になると知ったのが資格取得を志したきっかけです。
メリットはやはり堂々と商売ができるようになるところ。難易度は非常に高いです。一般常識、地理、歴史、語学力の4科目があるのですが、地理はローカル線の駅の名前などが出てきてよほど記憶力が良くないと難しいです。
私も一度落ちています。いずれも科目免除になる資格があるので、それらを取得してからチャレンジするのもありでしょう。(30代男性 会社員)
大学在学中に取得しました。もともと英検1級を持っていたのでそれほど難しくはありませんでした。今は通訳会社に派遣社員として所属して働いています。(20代男性 会社員)
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