日本医学英語検定の難易度は?試験内容や合格基準を解説

日本医学英語検定は、医療現場で必要となる英語力を測る検定試験です。医学・医療に関する専門用語だけでなく、医療従事者同士のコミュニケーションや患者への対応など、実践的な医学英語の能力が問われます。

医師や看護師などの医療従事者をはじめ、医療系の学生や医学英語を学びたい人にも活用されている検定です。

目次

基本情報

資格種別
民間資格
受験資格
なし
試験日
級別に年1回程度実施
試験方法
会場筆記
試験内容
医学・医療分野の専門用語、医学文献の読解、医療現場での英語理解力や表現力などを評価します。
4級は医学英語の語彙と読解を中心とした四者択一式の筆記試験で、試験時間は90分です。3級は語彙・読解の筆記試験90分に加え、30分のリスニング試験が実施されます。
1級・2級では、医学英語を使った論文執筆、学会発表、討論、指導などに必要な高度な能力が評価対象となります。具体的な試験構成は級によって異なります。
合格点・合格基準
3級は筆記試験とリスニング試験の両方に合格する必要があります。
筆記試験のみ合格した場合は準3級に認定され、準3級取得者はリスニング試験のみ再受験できます。4級は筆記試験の成績によって合否が判定されます。
1級・2級についても級ごとの審査が行われますが、各級の具体的な合格点・正答率は公開されていません。
免除科目
準3級取得者は、3級の筆記試験が免除され、リスニング試験のみ受験できます。
試験場所
全国各地
受験料
1級 15,000円、2級 13,000円、3級 8,000円、4級 7,000円
登録・更新
なし
問い合わせ一般社団法人 日本医学英語教育学会
おすすめ対象者
大学生・専門学生社会人全般

試験日程

2026年度

試験区分試験日申込期間
応用級(3級)・基礎級(4級)6月21日(日)2月16日~4月10日
エキスパート級(1級)・プロフェッショナル級(2級)2027年1月10日(日)10月1日~10月30日

難易度

一般的な英語力に加えて、医学・医療に関する専門知識が必要となる検定です。特に、医療現場で使用される専門用語は日常英語と異なるため、英語が得意な方でも医学知識が不足していると難しく感じる場合があります。
一方、医療系の学習経験がある方は専門用語の意味を理解しやすいものの、それを英語で正確に把握するためには別の学習が必要です。
4級は最も基礎的な水準ですが、一般的な英語資格の初級レベルと同じ感覚で挑戦できるわけではありません。身体の構造や疾患、治療などに関する基本的な英語表現に慣れることが重要です。医学知識のある方でも、日本語で理解している概念と英語表現を結び付けるまでには一定の時間がかかります。
3級では、医療に関する英文を正確に理解し、情報の重要性を判断する能力が求められます。似た意味を持つ専門用語や、一般英語とは異なる意味で使用される単語を区別できるかが難しさの一つです。また、英語を逐語的に日本語へ置き換えるだけでは、専門的な内容のつながりを把握しにくい場合があります。
2級は高度な医学英語の運用能力が求められる難関水準です。医学的に正しい内容を、読み手や聞き手に伝わる自然な英語で表現する力が重要になります。英語力と医学知識の両方が高い水準に達していても、複雑な内容を論理的に整理して説明するには十分な訓練が必要です。
最上位の1級では、医学英語を使いこなすだけでなく、他者に指導できるほどの深い理解力が求められます。専門用語や表現の正確さに加え、医学英語の教育経験や高度な専門性が重要となるため、医療分野の経験者にとっても難易度の高い級です。
学習対策としては、医学英語の専門書や学術文献を継続的に読み、専門用語を文脈とともに覚えることが効果的です。上位級を目指す場合は、英文の内容を自分の言葉で説明したり、専門的な内容を簡潔にまとめたりする練習も役立ちます。
1級
★★★★☆
勉強時間の目安:約800時間
2級
★★★☆☆
勉強時間の目安:約400時間
3級
★★★☆☆
勉強時間の目安:約250時間
準3級
★★★☆☆
勉強時間の目安:約150時間
4級
★★☆☆☆
勉強時間の目安:約100時間

※勉強時間は、関連する知識や実務経験がない方が、合格を目指して学習する場合のおおよその目安です。学習経験や理解度、学習方法などによって必要な時間は異なります。

おすすめテキスト・参考書

日本医学英語検定試験 基礎級(4級)・応用級(3級) 問題選集・教本 第4版

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医学英語を基礎から学びたい人向けの教材です。問診、語彙、読解、ライティングをバランスよく学べるため、4級・3級対策の土台作りに使いやすいです。

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より専門的な医学英語を学びたい人向けで、疾患の説明、症例報告、リスニング、ライティングなどを扱います。3級から上位級を目指す人の学習にも向いています。

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日本医学英語検定ではどんな医学用語が出題される?

日本医学英語検定では、一般的な英単語だけでなく、身体の部位や機能、症状・徴候、検査、診療行為、医療器具、疾患、診断などに関する医学英語が扱われます。公式ガイドラインでは、医師国家試験出題基準に記載される医学用語に相当する英語表現も一つの目安とされています。

また、単語そのものだけでなく、医療面接、身体診察、患者への病状説明、カルテ記載、症例プレゼンテーションなどで使われる英語表現も重要です。上位級になるほど、医学論文や学会発表などで使う専門的な医学英語も求められます。

日本医学英語検定は海外で医師・看護師として働くために役立つ?

医学英語を身につけるという意味では役立ちますが、日本医学英語検定に合格しただけで海外で医師や看護師として働けるわけではありません。

医英検は、医学・看護・医療技術に関する英文の読解や、英語で医療情報を伝える能力などを評価する試験です。特に2級は国際学会で英語による発表・討論ができるレベルを想定しているため、海外で活動するための医学英語力を高める目標にはなります。

ただし、海外で医師・看護師として働くには、勤務する国・地域ごとの免許取得や登録などが別途必要です。医英検は海外の医療資格そのものではなく、医学英語力を証明する検定として考えるのが適切です。

日本医学英語検定とTOPEC看護英語試験の違いは?

大きな違いは、対象とする医療英語の範囲です。

日本医学英語検定は、医学・医療全般の英語力を測る試験で、医学用語や英文読解だけでなく、上位級では医学英語のライティングやプレゼンテーションなども求められます。

一方、TOPEC看護英語試験は看護分野に特化しており、問診、症状の確認、検査・処置の説明など、日本の医療現場で看護師が外国人患者に対応する際に必要となる英語が中心です。Vocabulary & Grammar、Nursing Knowledge & Skills、Reading、Writing、Listeningの5分野から出題されます。

そのため、医学英語を幅広く学びたい人は日本医学英語検定、看護師・看護学生で実際の患者対応に使える英語を身につけたい人はTOPEC看護英語試験が向いています。

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