TOPEC看護英語試験とは?難易度・合格基準や試験内容を解説

TOPEC看護英語試験は、看護・医療の現場で必要となる英語の知識やコミュニケーション能力を測る民間の英語試験です。一般的な英語力だけでなく、患者への対応や医療に関する専門用語など、看護業務に関連する英語表現を学ぶきっかけにもなります。看護学生や看護師など、医療分野で英語を活用したい方に関連する試験です。

目次

基本情報

資格種別
民間資格
資格区分
なし
受験資格
個人受験の対象は、看護師・助産師・保健師などの医療専門職、医療・看護系の大学・専門学校・高等学校の学生および教員、医療機関の事務・補助職員などです。公式案内には、特定の免許・資格の保有を必須とする条件は記載されていません。団体受験は学校単位で実施されます。
試験日
年2回程度(実施回による)
試験方法
会場筆記
試験内容
試験は5分野・合計76問で構成されます。Nursing Vocabulary & Grammarでは、看護場面で使う一般的な語彙や基本文法を問う20問が出題されます。
Nursing Knowledge & Skillsでは、看護業務に関する基本的な専門用語を問う20問が出題されます。
Readingは看護場面の会話文や説明文の理解を問う8問、Writingは語彙や表現の空欄記述および語順並べ替えの20問、Listeningは看護場面の会話や説明を聞いて内容を理解する8問です。
各分野の目安時間は順に10分、10分、10分、13分、7分で、試験全体の解答時間は60分です。
合格点・合格基準
固定の合格点は公表されていません。試験終了後、実施団体のTOPEC看護英語試験合否判定委員会が、各問題の難易度などを統計的に審査し、最終的な合否を決定します。
免除科目
なし
試験場所
個人受験は東京都・大阪府の2会場。具体的な会場は受験票で案内されます。団体受験は学校の教室または学校が指定した会場で実施されます。
受験料
個人受験:5,500円(税込)
登録・更新
なし
問い合わせ特定非営利活動法人プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)
おすすめ対象者
大学生・専門学生社会人全般

試験日程

2026年度

試験区分試験日申込期間
第18回9月27日(日)7月13日~9月11日
第19回2027年2月※未発表

※は予定日になります

難易度

一般的な英語力に加えて、看護・医療分野の専門的な英語表現を理解する力が求められるため、受験者の英語力や看護経験によって難しさが大きく変わる試験です。
看護学生や現役の看護師であれば、医療用語や看護業務に関する基礎知識があるため、専門的な内容を理解しやすいという利点があります。一方で、日本語では理解している医療用語でも、英語になると意味が分からなかったり、適切な表現が思い浮かばなかったりすることがあります。特に、患者に分かりやすく説明するための自然な英語表現は、専門用語を暗記するだけでは身につきにくい部分です。
英語が苦手な方にとっては、基本的な英文法や語彙の知識不足が大きな壁になります。医療英語の学習を始める前に、中学校から高校初級程度の英文法を復習し、基本的な英文を正確に理解できる状態を目指すことが重要です。
また、英単語の意味を理解していても、実際に英文を組み立てたり、聞き取った内容を素早く理解したりすることは簡単ではありません。知識を覚える学習だけでなく、英語を使う練習を繰り返す必要があります。
対策としては、患者への声かけ、症状の確認、検査や処置の説明など、看護現場でよく使われる表現を場面ごとに覚える方法が効果的です。短い英文を声に出して練習したり、医療英語の音声を繰り返し聞いたりすることで、知識を実践的な英語力につなげやすくなります。
総合的には、看護の基礎知識と基本的な英語力がある方にとっては比較的取り組みやすい一方、医療分野の知識がない方や英語の基礎が十分でない方には、準備に時間がかかる試験といえるでしょう。
★★☆☆☆
勉強時間の目安:約100時間

※勉強時間は、関連する知識や実務経験がない方が、合格を目指して学習する場合のおおよその目安です。学習経験や理解度、学習方法などによって必要な時間は異なります。

TOPECは看護師でなくても受験できる?

TOPECは、看護師だけを対象とした試験ではありません。

公式では、看護師・助産師・保健師などの医療専門職のほか、医療・看護系の学生や教員、医療機関の事務・補助職員なども受験対象としています。

ただし、誰でも受験できる一般的な英語試験ではなく、基本的には医療・看護分野に関わる人向けの試験です。

TOPECは看護師の就職・転職で役立つ?

TOPECは、看護師として必須の資格ではありませんが、看護英語を身につけていることを示す材料にはなります。

特に外国人患者を受け入れる医療機関や、英語対応が求められる職場ではアピールしやすいでしょう。公式でも、合格によって「外国人患者に対応できる基本的な看護英語力の証明」として活用できるとしています。

ただし、TOPECを取得すれば採用が有利になる、給与が上がるといった保証がある資格ではありません。

TOPECではどんな医療英語・看護英語が出題される?

TOPECでは、一般的な英単語だけでなく、看護業務で使う専門用語や患者とのコミュニケーション表現が出題されます。

具体的には、看護場面で使う語彙・文法、看護業務の専門用語、会話や説明文のReading・Listening、語句を記入したり並べ替えたりするWritingなどです。

そのため、TOEICなどとは異なり、医療現場を想定した英語を重点的に学ぶ必要があります。

TOPECを取得すると外国人患者への対応に役立つ?

役立つと考えられます。

TOPECはそもそも、日本の医療現場で基本的な看護業務を英語で行う能力を測ることを目的とした試験です。

入院患者の受け入れから退院までの看護場面を想定した語彙や表現を学ぶため、外国人患者への声かけや説明など、実際の業務にもつながりやすい内容になっています。

TOPECは海外で看護師として働くために使える?

TOPECに合格しただけで、海外で看護師として働けるわけではありません。

TOPECは日本の医療現場で必要となる看護英語力を測る試験であり、海外の看護師免許を取得できる資格ではありません。

海外で看護師として働く場合は、国ごとの看護師資格や登録制度を満たす必要があり、IELTSやOETなど別の英語試験のスコアを求められる場合もあります。

TOPECとTOEICはどちらを受験した方がいい?

目的によって選ぶのがおすすめです。

看護現場で使う英語を身につけたいならTOPEC、就職・転職などで幅広く英語力を証明したいならTOEICが向いています。

TOPECは看護用語や患者対応など医療分野に特化しています。一方、TOEICは一般的なビジネス・日常場面を中心に英語力を測るため、医療業界以外でも利用しやすいのが大きな違いです。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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