技術士補試験の難易度・合格率・試験日など

目次

技術士補試験とは

技術士補になるための試験は、一般的に「技術士第一次試験」を指します。技術士を目指す人の入口となる国家試験で、科学技術に関する基礎的な知識、技術者倫理、選択した技術部門の専門知識が問われます。

第一次試験に合格すると、登録手続きを経て技術士補として登録できる資格を得られます。技術士補は、技術士を補助する立場で専門業務に関わる資格であり、将来的に技術士第二次試験を受験するための基礎資格としても位置づけられています。

試験では、基礎科目、適性科目、専門科目が出題されます。専門科目は、機械、電気電子、建設、情報工学、環境、応用理学、農業、上下水道などの技術部門から選択します。理工系の基礎知識と専門分野の理解が求められるため、技術職を目指す学生や若手技術者にとって、キャリア形成の第一歩となる資格です。

技術士補試験の基本情報

資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル保安・技術
資格区分20部門
受験資格なし
試験日程年1回。例年11月ごろに実施
試験方法筆記試験。マークシート方式で実施
免除科目指定された教育課程の修了者などは、基礎科目が免除される場合があります
試験場所北海道、宮城、東京、神奈川、新潟、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄などの指定試験地
受験料13,000円
登録・更新なし
問い合わせ公益社団法人 日本技術士会
関連資格技術士
機械設計技術者試験
危険物取扱者
CAD利用技術者試験

技術士補試験の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
11月22日郵送:6月10日~6月24日
Web:6月10日~6月23日
2月予定

技術士補試験の試験内容

技術士補試験は、正式には技術士第一次試験にあたります。技術士補となるために必要な基礎知識、専門知識、技術者倫理に関する理解を確認する試験で、総合技術監理部門を除く20の技術部門で実施されます。試験は五肢択一式の筆記試験です。

出題範囲

基礎科目では、科学技術全般にわたる基礎知識が出題されます。設計・計画、情報・論理、解析、材料・化学・バイオ、環境・エネルギー・技術など、幅広い分野から問われます。

適性科目では、技術士法に定められた技術士等の義務に関する内容が出題されます。技術者倫理、信用失墜行為の禁止、秘密保持、公益確保、資質向上など、技術者として守るべき基本姿勢が中心です。

専門科目では、受験時に選択した1つの技術部門について、基礎知識と専門知識が問われます。機械、電気電子、建設、上下水道、情報工学、環境など、選択した部門ごとの専門分野が出題対象になります。

試験科目と出題数

試験科目は、基礎科目、適性科目、専門科目の3科目です。基礎科目は15問中15問を解答し、試験時間は1時間です。適性科目も15問すべてを解答し、試験時間は1時間です。専門科目は35問の中から25問を選択して解答し、試験時間は2時間です。

合格基準

合格には、基礎科目、適性科目、専門科目のすべてで50%以上の得点が必要です。基礎科目と適性科目は15問中8問以上、専門科目は25問中13問以上の正答が目安になります。総合点だけで判定される試験ではないため、1科目でも基準を下回ると不合格になります。

技術士補試験の受験者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
2025年17,013人5,754人33.8%
2024年16,666人6,233人37.4%
2023年16,631人6,601人39.7%
2022年17,225人7,264人42.2%
2021年16,977人5,313人31.3%

技術士補試験の難易度

技術士試験ほど難しい試験ではありません。理工系の基礎知識がある人であれば取り組みやすい一方、文系出身者や理数系科目から離れている人には、基礎科目や専門科目で少し難しさを感じやすい試験です。

試験では、基礎科目、適性科目、専門科目が出題されます。基礎科目では設計・計画、情報・論理、解析、材料・化学・バイオ、環境・エネルギーなど、技術者としての基礎的な知識が問われます。専門科目では、機械、電気電子、建設、上下水道、情報工学、環境など、選択した技術部門の基礎知識が必要になります。

理工系の大学や高専で学んだ人は、過去に学んだ内容と重なる部分が多く、比較的理解しやすい試験です。一方で、出題範囲が広いため、得意分野だけで対応しようとすると点数が安定しにくくなります。特に基礎科目は分野横断型のため、普段の専門と違うテーマが出ると苦労しやすいでしょう。

適性科目では、技術者倫理や法令遵守、安全性、社会的責任などが問われます。高度な計算力が必要な分野ではありませんが、技術者として守るべき考え方を正確に理解しておく必要があります。

技術士試験のような論文式・口頭試験はなく、選択式中心のため、難関資格というほどではありません。ただし、理工系の基礎、専門知識、技術者倫理を一通り押さえる必要があるため、初学者にとっては範囲の広さが負担になりやすい試験です。

技術士補試験の勉強法

基礎科目では、設計・計画、情報・論理、解析、材料・化学・バイオ、環境・エネルギー・技術連関など、技術者に必要な基礎的な知識が問われます。範囲は広いですが、過去問で出題傾向をつかみ、よく出る計算問題や用語を中心に復習すると効率的です。

適性科目では、技術者倫理、法令遵守、公益確保、安全、環境への配慮などが問われます。難解な計算よりも、技術者としてどのような判断をすべきかを確認する内容なので、過去問を繰り返し解き、判断の基準に慣れておきましょう。

専門科目では、受験する技術部門ごとの基礎知識が問われます。建設、機械、電気電子、化学、上下水道、環境など、部門ごとに出題内容が大きく変わるため、過去問を確認しながら頻出分野を重点的に押さえることが大切です。

技術士補試験は、技術士第二次試験に比べると取り組みやすいものの、基礎・適性・専門をバランスよく対策する必要があります。基本的には、過去問を中心に出題形式に慣れ、苦手分野をテキストで補強しながら、技術者倫理と専門基礎を確実に固める勉強法がおすすめです。

技術士補試験のテキスト

基礎科目・適性科目をまとめて対策できる定番問題集です。2026年版では過去問題20回分のWeb提供や予想模試もあり、出題形式に慣れながら演習できます。技術士補を目指す人の基礎固めに使いやすい一冊です。

技術士第一次試験 基礎・適性科目 完全対策

基礎科目と適性科目の頻出分野を、要点解説と問題演習で確認できる対策本です。過去10年間の出題傾向をもとに構成されているため、短期間で合格点を狙いたい人や、出るところを効率よく押さえたい人に向いています。

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2026年度版 技術士第一次試験「建設部門」専門科目 受験必修過去問題集

建設部門の専門科目を受験する人向けの過去問題集です。令和7年度までの過去10年分の問題を年度別に収録し、解答・解説も付いています。専門科目は部門別対策が重要なので、建設部門を選ぶ人におすすめです。

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資格を活かせる仕事

建設コンサルタント、設計会社、メーカー、設備会社、インフラ関連企業、環境コンサルタント、情報システム関連企業、官公庁・自治体の技術職などがあります。特に、設計補助、調査、測量、品質管理、技術資料の作成、現場管理補助、研究開発補助など、技術系の基礎知識が求められる仕事では、資格で学んだ内容を活かしやすいでしょう。

ただ、技術士補はあくまで技術士を目指す途中段階の資格です。技術士ほどの評価や独立性があるわけではなく、就職・転職で強い武器になる資格とは言いにくいです。特に社会人の転職では、技術士補だけよりも、実務経験、専門スキル、施工管理技士、測量士、電気主任技術者、情報処理技術者など、職種に直結する資格の方が評価されやすい場面もあります。

一方で、技術系の学生や若手技術者にとっては、基礎学力や技術士を目指す意欲を示す材料になります。建設コンサルタントやインフラ系、メーカー系の技術職を目指す場合、技術士補を持っていることで、専門分野を継続して学んでいる姿勢を伝えやすくなります。

技術士補試験は、就職・転職の決め手というより、技術士へのステップとして活用する資格です。将来的に技術士を目指す人や、技術者として基礎力を固めたい人に向いており、実務経験を積みながら技術士試験へ進むことで、より仕事に活かしやすくなるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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