危険物取扱者

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危険物取扱者試験とは

消防法で定められた国家資格で、発火物や引火性の強い物質を製造する製造所や貯蔵所などにおいて、保守管理を行う為の知識を問う試験になります。
危険物と聞いて、一般の方にはなかなか想像しにくいかもしれませんが、皆さんの身近なところで言うと、ガソリンや灯油、石油などが危険物に分類されます。
試験は「甲種」「乙種」「丙種」の3つに分類され、丙種ではガソリンや灯油などの取り扱いができ、乙種は1種~6種まで存在し、その中から1つを選択して試験を受験します。
甲種は最も上位資格になり、全ての危険物を取り扱うことができます。
一般的には、引火性液体(ガソリン、灯油など)を取り扱うことのできる乙4種と手軽に取得できる丙種のどちらかを受験される方が大半を占めています。
保安資格の中で最も認知度があり、多くの学生や社会人が取得を目指しています。

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目次

危険物取扱者試験の基本情報

資格種別国家資格(必置資格)
ジャンル保安・技術
資格区分甲種、乙種(第1~4類)、丙種
受験資格下記参照
試験日程年2回実施(試験場所により日程は異なる)
【前期】4月~9月
【後期】10月~3月
試験方法筆記試験(択一式)
免除科目あり
試験場所全国各地
受験料【甲種】6,600円【乙種】4,600円
【丙種】3,700円
登録・更新新規免状手数料:2,900円。10年ごとの更新料:1,600円
主な対象者
小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他
問い合わせ一般財団法人 消防試験研究センター 

【総合評価】(乙4類)

人気 :将来性:
就転職:難易度:

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危険物取扱者試験の受験資格

  • 大学などで化学に関する学科等を卒業
  • 大学などで化学に関する授業科目を15単位以上修得
    危険物取扱者(乙種)の試験を合格後、危険物製造所等で危険物取扱の実務経験が2年以上
  • 「第1類又は第6類」「第2類又は第4類」「第3類」「第5類」の全ての試験を合格
  • 修士(博士)の学位を授与された者で化学の事項を専攻

上記のいずれかをクリア

危険物取扱者試験の試験内容

危険物の分類
  • 乙種第1類:酸化性固体
  • 乙種第2類:可燃性固体
  • 乙種第3類:自然発火性物質及び禁水性物質
  • 乙種第4類:引火性液体
  • 乙種第5類:自己反応性物質
  • 乙種第6類: 酸化性液体

出題範囲

危険物に関する法令(15問)、物理学及び化学(10問)、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)

合格点

各科目60%以上の正解率

危険物取扱者試験の受験者数・合格率

2019年度

区分受験者数合格率
甲種15,397人39.6%
乙1種8,849人67.4%
乙2種8,737人68.2%
乙3種9,667人67.5%
乙4種172,299人38.4%
乙5種9,903人68.4%
乙6種9,780人66.0%
丙種21,434人50.5%

2018年度

区分受験者数合格率
甲種15,744人39.6%
乙1種9,413人66.4%
乙2種9,026人68.2%
乙3種10,057人68.1%
乙4種181,151人38.5%
乙5種10,282人65.1%
乙6種10,661人63.7%
丙種23,376人51.5%

受験者データを見てもらえば分かりますが、乙4種の受験者数が圧倒的に多いのが見て取れます。

その理由は、乙4種で取り扱える危険物が「ガソリン」や「灯油」など、生活に密着した危険物が多く、就職・転職に有利になりやすいことが理由として挙げられます。

乙種の合格率で見ても乙4種が半数ぐらいの合格率しかありません。

これは、試験そのものが他の区分よりも難しい訳ではなく、乙4種を受験する人の多くが、「とりあえず取得しようか・・・」とか「学校から指示されて仕方なく・・・」など、それほど本気で受験する人が少ないので、必然的に合格率が低くなっていると思われます。

しかく姫

他の区分の場合は、明確な理由を持っている人が多いので、合格率が高くなっていると思われます。

危険物取扱者試験の難易度

甲種は難しいです。乙種と丙種に関しては合格率こそ低いですが、試験対策をまともにしていない学生が多く受験しているので、合格率ほど難しい試験ではありません。

資格侍

私も高校生の時に乙4類を取得しましたが、凄く難しかったという印象はありませんでした。

受験者に難易度を聞いた
  • 法令に関しては、指定数量の考えなどが少しややこしかったりするのですが、過去問を解けば合格点に達すると思います。(乙四類 20代男性 会社員)
  • 化学的性質に関しては、高校の理科程度の問題だと感じました。過去問を解けば十分に合格点に達することができると感じました。(乙四類 20代男性 大学生)
  • 大学で化学を勉強した、乙種の免状交付を受け実務2年以上、あるいは乙種を4種類以上免状交付を受けていることが受験資格となるため難しい。試験内容は物理学及び化学も乙種より計算量・質ともに多くなっているため難しい。また、乙種1類〜6類全ての危険物について細かいところまで出題されるため、覚える知識が多く難しい。(甲種 30代男性 会社員)

危険物取扱者試験の勉強法

危険物取扱者試験の独学勉強法

危険物取扱者試験のお勧めテキスト

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図解が多くて初学者でも分かりやすい

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危険物取扱者試験の通信講座

独学での取得が難しいのであれば通信講座の受講を考えてみましょう。

ヒューマンアカデミーの危険物取扱者受験講座」はテキストが分かりやすく、これから初めて勉強される方にもお勧めです。費用も甲種で約2万円、乙種で約1万5千円なので学生でも安心です。

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資格を活かせる仕事

化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク施設など、危険物を取り扱う場所で活躍することができます。また、ガソリンスタンドの場合は、資格手当が付く場合があります、アルバイトの場合でも、時給がアップする可能性があります。

甲種もしくは乙種を取得すれば、危険物取り扱いの定期点検や保守の管理を行うことができます。ちなみに丙種の場合は、ガソリンなどの特定の危険物のみの定期点検しか行なえず、管理を行うことができません。

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