CADオペレーターに関する知識や技能を問う試験で、大きく分けると二次元と三次元に分かれています。
二次元CAD利用者試験は基礎、2級、1級があります。1級は機械、建築、トレースと分野に分かれています。三次元CAD利用者試験は2級と準1級、1級があります。この試験は、CADを利用する技術レベルが一定の水準に達していることを証明できる資格です。
CADを使う事が多い職場に就職や転職を考えているなら取得しておくことで有利になる資格です。業務の中で使い方を覚える人もいますが、一定のレべルがある事を証明したいなら取得しておいても損はしません。
これまで累計53万人以上の受験者がチャレンジしている、CADに関する試験の中では最も認知されている資格になります。
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CAD利用技術者試験の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | IT・パソコン |
資格区分 | 1級(機械、建築、トレース)、2級、基礎、3次元1級、3次元準1級、3次元2級 |
受験資格 | 【1級】2級を取得 【2級】なし 【基礎】なし 【3次元1級】3次元2級を取得(併願可) 【3次元準1級】3次元2級を取得(併願可) 【3次元2級】なし |
試験日程 | 【1級】6月中旬、11月中旬(年2回) 【2級・基礎】随時 【3次元】7月中旬、12月中旬(年2回) |
試験方法 | 下記参照 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 【1級】15,000円 【2級】5,500円 【基礎】4,000円 【3次元1級】15,000円 【3次元準1級】10,000円 【3次元2級】7,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP) |
【総合評価】(2級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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CAD利用技術者試験の試験日
2次元1級
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2020年6月14日(日) | 4月6日~5月6日 | 8月中旬 |
2020年11月8日(日) | 8月18日~9月23日 | 1月中旬 |
2次元2級・基礎
随時
3次元CAD
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2020年7月12日(日) | 5月11日~5月31日 | 8月下旬 |
2020年12月6日(日) | 9月29日~10月28日 | 1月下旬 |
CAD利用技術者試験の試験内容
出題形式
【1級】筆記試験、実技試験
【2級】筆記試験(多肢選択方式)
【基礎】WBT試験(多肢選択方式・正誤方式)
【3次元1級】実技試験
【3次元準1級】筆記試験
【3次元2級】筆記試験
合格点
【1級】実技試験・筆記試験が各5割以上、および総合で7割以上の正解率
【2級】CADシステム分野・製図分野が各5割以上、および総合で7割以上の正解率
【基礎】総合で7割以上の正解率
【3次元】各分野5割以上、および総合で7割以上の正解率
CAD利用技術者試験の受験者数・合格率
1級(3次元)
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年後期 | 313人 | 35.8% |
2019年前期 | 281人 | 21.0% |
2018年後期 | 317人 | 24.3% |
2018年前期 | 277人 | 39.7% |
2017年後期 | 291人 | 26.8% |
2016年前期 | 222人 | 21.6% |
準1級(3次元)
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年後期 | 490人 | 30.6% |
2019年前期 | 298人 | 47.7% |
2018年後期 | 527人 | 52.4% |
2018年前期 | 420人 | 42.1% |
2017年後期 | 535人 | 44.7% |
2017年前期 | 317人 | 46.0% |
2級(3次元)
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年後期 | 1,496人 | 55.1% |
2019年前期 | 1,240人 | 68.1% |
2018年後期 | 1,688人 | 47.3% |
2018年前期 | 1,183人 | 35.8% |
2017年後期 | 1,404人 | 56.3% |
2017年前期 | 1,166人 | 57.1% |
1級(トレース)
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年後期 | 31人 | 58.1% |
2019年前期 | 27人 | 63.0% |
2018年後期 | 30人 | 60.0% |
2018年前期 | 42人 | 64.3% |
2017年後期 | 57人 | 73.7% |
2017年前期 | 42人 | 59.5% |
1級(機械)
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年前期 | 210人 | 74.8% |
2017年後期 | 291人 | 41.2% |
2017年前期 | 217人 | 52.5% |
2016年後期 | 327人 | 36.7% |
2016年前期 | 226人 | 46.9% |
1級(建築)
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年後期 | 49人 | 34.7% |
2019年前期 | 39人 | 41.0% |
2018年後期 | 277人 | 39.7% |
2018年前期 | 54人 | 38.9% |
2017年後期 | 79人 | 60.8% |
2016年前期 | 95人 | 43.1% |
2級
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 4,186人 | 50.2% |
2017年 | 3,690人 | 54.1% |
2016年 | 3,778人 | 53.3% |
2015年 | 4,223人 | 52.7% |
基礎
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 494人 | 79.6% |
2017年 | 676人 | 58.7% |
2016年 | 736人 | 64.7% |
2015年 | 961人 | 52.7% |
CAD利用技術者試験の難易度
2次元CAD利用技術者試験基礎の合格率は例年6~7割程度を推移しており、内容もCADシステム初心者が本格的に学ぶ際に取り組みやすい試験です。
次に難易度が上がるのは2次元CAD利用技術者試験で、1級の合格率は機械の約35%程度で最も低く、トレースは約70%となっているため、どの区分を受験するかにも大きく左右されます。
機械系・製造系向けの3次元CAD利用技術者試験は更に難易度が上がり、モデリングや設計、製図の知識が求められます。
基礎以外は合格率も低く、独学だけでは難易度の高い試験なので、スクール等で対策講座を受講したり、参考書を何度も解苦ことも大切です。
また2次元、3次元共に1級は実際にCADソフトを使用して実技試験を行うため、時間内に解答できるよう対策をすることも重要です。
管理人である私も実務未経験で2級を受験したことがありますが、公式ガイドブックの内容から出題されたのでかなり簡単でした。
2級であれば2週間程度集中して勉強すればほぼ合格できるレベルに達すると思います。(個人差はありますが・・・)
1級と3次元の1級と準1級は実務試験があるので、実務経験者やスクールで対策を取っていない方には難しく感じるかもしれません。
但し、他のCAD試験にも言えることですが、対象のCADが利用できればそれほど難しい試験ではありません。
CAD利用技術者試験の勉強法
独学の場合でも、公式テキストが出版されているので、そちらをメインに勉強すれば問題無いです。
CAD利用技術者試験のお勧めテキスト
独学で合格を目指すなら必須のテキスト
CAD利用技術者試験の講座
通信講座
「アビバのCAD利用技術者試験対策講座」では、資格取得を目指すだけではなく、製図の仕事に活かせる実践的なスキルを磨くことができるので、資格を取得したその後の仕事でも活かすことが出来ます。
通学講座
ヒューマンアカデミーのCAD講座は、入学前から修了後までそれぞ専任のプロ4名が徹底的にサポートしてもらうことができるので、CADや製図を学んだことが無い方でも安心して受講することができます。
試験対策も万全で、CAD利用者技術者試験に関して言えば、1級は3人に1人、2級は4人に1人がヒューマンアカデミーのCAD講座を受講しています。
これまで17,645名の合格者を輩出しており実績も十分です。(2000年3月~2010年10月の実績)
⇒ 詳しい情報を見る
資格を活かせる仕事
CADスキルのみで活躍できる場所は少ないです。(イラストレーターで例えると鉛筆を使えるようになっただけ・・・)
なので、図面作成能力は勿論、機械設計であればJIS規格など、建築設計であれば建築基準法やプランニング能力などの設計技術を磨くことが重要になります。
機械設計であれば「技術士」、建築設計であれば「建築士」の国家資格があればベストですね。
製造エンジニア専門の転職エージェント「メイテックネクスト」は、CAD未経験者でも就業できる求人が多数あります!
もちろん、経験者に対応した高収入求人も多数あるのでスキルアップの為の転職も大歓迎!