一級建築士試験とは
国土交通省が認める国家資格となります。
二級建築士とは違って建物の高さや面積に制限なく、商業施設やマンションなどあらゆる建造物の設計や建築が可能です。
建築士の中でトップの地位なので、建築に対する知識と実務経験が豊富である為、就職の際は大変有利となります。また、就職する企業によりますが、一級建築士には1~3万円の手当が付きます。
一級建築士の就職先としては、建設会社、ハウスメーカー、設計事務所、インテリアデザイン事務所、官公庁、と設計に関する職場なら活躍出来る場所は沢山あります。大手の会社なら建造物だけでなく、街全体の開発といった大規模な設計を手掛けることもあります。
また、独立して自分の設計会社を持つことも可能です。
一級建築士試験を受けるには、まず二級建築士の資格を取った上で設計事務所等に勤めて4年以上の経験を積むと受験資格が得られます。
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目次
一級建築士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 建築・不動産 |
資格区分 | なし |
受験資格 | 下記参照 |
試験日程 | 試験は年1回実施 【学科試験】7月 【設計製図試験】10月 |
試験方法 | 学科試験、設計製図試験 |
免除科目 | 学科試験にのみ合格した場合は、以降2年間に関しては学科試験が免除 |
試験場所 | 全国47都道府県 |
受験料 | 19,700円 |
登録・更新 | 一級建築士名簿に登録することにより一級建築士として業務を行うことが可能になる。 3年ごとの登録講習機関が行う更新講習の受講が必要。 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 建築技術教育普及センター |
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一級建築士試験の受験資格
- 二級建築士として建設実務通算が4年以上
- 建築設備士として建築に関わる実務経験が4年以上
- 国土交通大臣が指定する建築に関する科目を修めて卒業後、所定の実務経験
一級建築士試験の試験日
2020年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
学科試験 2020年7月12日(日) 設計製図試験 2020年10月11日(日) | 4月15日~4月26日(予定) | 学科試験 9月中旬 設計製図試験 12月中旬 |
一級建築士試験の試験内容
出題範囲
建築計画、建築積算等、環境工学、建築設備(設備機器の概要含む)など、建築法規等、建築力学、建築一般構造、建築材料等、建築施工など(125問)
合格点
125点満点中、およそ87~97点以上
一級建築士試験の受験者数・合格率
2019年
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
学科試験 | 25,132人 | 22.8% |
設計製図試験 | 10,151人 | 35.2% |
総合 | 12.0% |
2018年
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
学科試験 | 25,878人 | 18.3% |
設計製図試験 | 9,251人 | 41.4% |
総合 | 12.5% |
一級建築士試験の難易度
試験難易度は非常に高いですが、学科試験を取得してから2年間は学科試験が免除されますので、1年での取得は考えずに一つ一つ確実に合格できるように対策した方が得策です。
一級建築士試験の勉強法
資格を活かせる仕事
建築事務所で勤務するのが一般的になりますが、経験を積めば独立開業も可能なので夢はあります。
一級建築士の平均年収は638万円ですが、大手の会社に勤めて才能が認められると年収も数千万円という例もあります。独立すれば更なる収入アップも期待できるので、夢のある仕事と言えます。