宅地建物取引士試験(宅建士)の難易度・合格率・試験日など

目次

宅地建物取引士試験とは

宅地建物取引士試験は、不動産取引の専門資格である宅地建物取引士になるために必要な国家試験です。宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸借の契約において、重要事項の説明や重要事項説明書への記名などを行う専門職で、不動産業界では特に重要度の高い資格です。

試験では、宅建業法、権利関係、法令上の制限、税・その他の分野から出題されます。不動産取引に関する法律知識を中心に、土地や建物の取引を安全かつ適正に行うための知識が問われる内容です。

不動産会社、住宅メーカー、建設会社、金融機関、管理会社など、不動産に関わる幅広い仕事で活用しやすい資格です。宅建業を営む事務所では一定数の宅地建物取引士を置く必要があるため、就職・転職でも評価されやすく、不動産分野を目指す人にとって代表的な資格といえます。

宅地建物取引士試験の基本情報

資格種別国家資格(業務独占資格、必置資格)
ジャンル建築・不動産
資格区分なし
受験資格なし
試験日程年1回。例年10月の第3日曜日ごろに実施
試験方法筆記試験。四肢択一式・50問・2時間で、宅建業法、権利関係、法令上の制限、税・その他などから出題。
免除科目登録講習修了者は、一定期間、試験の一部が免除され、45問で受験。
試験場所原則として、申込時に選択した都道府県の指定試験会場。
受験料8,200円
登録・更新試験合格後、宅地建物取引士として業務を行うには、都道府県知事の資格登録と宅地建物取引士証の交付が必要。宅地建物取引士証の有効期間は5年で、更新時には法定講習の受講が必要。
問い合わせ一般財団法人 不動産適正取引推進機構
関連資格マンション管理士
行政書士
司法書士
管理業務主任者
宅建マイスター
宅建アソシエイト

宅地建物取引士試験の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
10月18日(日)郵送:7月1日~7月15日
インターネット:7月1日~7月31日
11月25日

宅地建物取引士試験の試験内容

四肢択一式の筆記試験で実施されます。出題数は50問で、登録講習修了者は一部免除により45問となります。

出題は、宅建業法、権利関係、法令上の制限、税・その他の分野から行われます。記述式問題はなく、すべてマークシート方式で解答します。

出題範囲

宅建業法

宅地建物取引業の免許、宅地建物取引士、営業保証金、保証協会、媒介契約、重要事項説明、37条書面、報酬額の制限、広告規制、クーリング・オフなどが問われます。

不動産取引における業者の義務や、買主・借主を保護するためのルールを正確に理解しておく必要があります。

権利関係

民法、借地借家法、不動産登記法、区分所有法などが出題されます。民法では、意思表示、代理、時効、契約、不法行為、物権、抵当権、相続などが中心です。

借地借家法では、土地や建物の賃貸借に関するルールが問われます。区分所有法では、マンションなどの区分所有建物に関する権利関係を整理しておく必要があります。

法令上の制限

都市計画法、建築基準法、国土利用計画法、農地法、宅地造成及び特定盛土等規制法、土地区画整理法などが出題されます。

土地の利用制限、建築物の規制、開発許可、用途地域、建ぺい率、容積率、農地の転用など、不動産取引に関係する行政上の制限を理解しておく必要があります。

税・その他

不動産取得税、固定資産税、登録免許税、印紙税、所得税などの税法に加えて、不動産鑑定評価基準、地価公示、住宅金融支援機構、不当景品類及び不当表示防止法、統計などが出題されます。

登録講習修了者は、例年この分野の一部にあたる5問が免除されます。

試験科目と出題数

出題数は50問、試験時間は2時間です。登録講習修了者は45問、試験時間は1時間50分です。

一般的な科目別の出題数は、宅建業法20問、権利関係14問、法令上の制限8問、税・その他8問です。

合格基準

合格基準点は試験回ごとに決定されます。固定の合格点ではなく、その年の問題難易度などを踏まえて合格点が決まります。

50問すべてが1問1点で採点されるため、総得点で合否が判定されます。科目ごとの足切りはありません。

宅地建物取引士試験の受験者数・合格率

年度申込者数受験者数合格者数合格率
令和7年度306,099人245,462人45,821人18.7%
令和6年度301,336人241,436人44,992人18.6%
令和5年度289,096人233,276人40,025人17.2%
令和4年度283,856人226,048人38,525人17.0%
令和3年度296,518人234,714人41,471人17.7%

宅地建物取引士試験の難易度

宅地建物取引士試験は、国家資格の中でも受験者数が多く、独学でも合格を目指しやすい一方、合格にはしっかりした学習量が必要な試験です。法律系資格の入門として扱われることもありますが、短期間の軽い勉強だけで合格できるほど簡単ではありません。

難しさの理由は、民法、宅建業法、法令上の制限、税・その他など、複数の分野をバランスよく学ぶ必要があるためです。特に民法は考え方の理解が必要で、初学者にとっては用語や事例問題に慣れるまで時間がかかります。権利関係は暗記だけでは対応しにくく、誰にどのような権利や義務が発生するのかを整理しながら学ぶ必要があります。

一方で、宅建業法は出題数が多く、過去問対策の効果が出やすい分野です。ここで安定して得点できるようになると、合格に近づきやすくなります。ただし、暗記だけでなく、ひっかけ問題や細かい数字の違いにも注意が必要です。重要事項説明、契約書面、免許、営業保証金など、似た制度を混同しないように整理することが大切です。

法令上の制限や税・その他は、建築基準法、都市計画法、農地法、不動産取得税など、普段なじみのない制度が多く出てきます。出題数は民法や宅建業法ほど多くありませんが、基本問題を落とさないことが合格には重要です。

不動産業界で働いている人は、取引の流れや重要事項説明などをイメージしやすいため、学習内容を実務と結びつけやすいでしょう。初学者でも対策しやすい試験ですが、範囲を一通り終えたうえで、過去問演習を繰り返し、苦手分野を残さない学習が重要になります。

受験者に難易度を聞いた
  • 宅建士の難易度は基本的には基本書を読んでいればほとんどの部分をカバーできるようになっているので難易度はそこまで高くないと言えます。ただ、そこまで難易度がそこまで高くないと言ってもご当地検定みたいな感覚で受けたり全く役に立たないような資格と比べたらずっと難しいので遊び半分で受けて受かるほど甘くはないです。(30代男性 会社員)
  • 不動産取引の専門家のための国家資格ですが、一番難しいのは民法です。不動産取引等、宅地建物取引業法等は範囲が広くないので比較的学びやすいです。ですから、合格するかどうかは民法をしっかり学ぶことです。法律関連の内容とは言っても決して難しい内容ではありませんので、短期集中でも合格できます。テキスト一冊と過去問題を繰り返し行うことで合格できます。(40代男性 会社員)

宅地建物取引士試験の勉強法

特に重要なのは宅建業法です。出題数が多く、比較的得点源にしやすい分野なので、免許、宅建士、重要事項説明、37条書面、媒介契約、報酬額の制限などは確実に押さえておきましょう。

権利関係は民法を中心に出題されるため、暗記だけでは対応しにくい分野です。契約、不法行為、代理、時効、相続、借地借家法などは、具体的な事例と結びつけながら理解すると覚えやすくなります。

法令上の制限は、都市計画法、建築基準法、農地法、国土利用計画法などが中心です。数字や手続きが多いため、表に整理しながら過去問で繰り返し確認するとよいでしょう。

独学でも合格を目指せますが、法律初学者は通信講座や資格スクールを利用するのも一つの方法です。基本的には、宅建業法で得点を固め、権利関係は理解重視、法令上の制限と税・その他は過去問で頻出論点を押さえる勉強法がおすすめです。

宅地建物取引士試験のお勧めテキスト

2026年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト

法律初学者でも学びやすい、LECの宅建士対策テキストです。フルカラーの図解やイラストが多く、難しい法律知識をイメージしながら理解できます。無料講義動画や一問一答もあり、独学の最初の一冊に向いています。

著:友次正浩, 著:東京リーガルマインドLEC総合研究所宅建士試験部
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2026年度版 みんなが欲しかった!宅建士の教科書

宅建士試験の定番テキストです。権利関係、宅建業法、法令上の制限、税・その他を分冊で学べるため、持ち運びやすく復習しやすい構成です。フルカラーで見やすく、初学者が全体像をつかみたい場合にも使いやすい教材です。

2026年度版 みんなが欲しかった!宅建士の論点別過去問題集

テキストで学んだ知識を、論点ごとに確認できる過去問題集です。宅建士試験は過去問演習が重要なので、教科書とあわせて使うことで、出題されやすい知識を効率よく定着させられます。苦手分野の洗い出しにも役立ちます。

2026年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書

ユーキャンのノウハウを生かした、独学向けの宅建士テキストです。具体事例、解説、重要知識整理、一問一答の流れで学べるため、インプットとアウトプットを交互に進められます。図解が多く、4分冊で持ち運びやすい点も魅力です。

資格を活かせる仕事

不動産会社、賃貸仲介、売買仲介、不動産管理会社、ハウスメーカー、住宅販売会社、デベロッパー、リフォーム会社、金融機関の不動産関連部門、建設会社の営業職などがあります。特に、土地や建物の売買・賃貸契約に関わる仕事では、宅地建物取引士の知識を直接活かせます。

不動産会社では、事務所ごとに一定数の宅地建物取引士を置く必要があるため、資格を持っている人材は採用や配置の面で評価されやすいです。営業職だけでなく、契約事務、重要事項説明、物件管理、入居者対応、オーナー対応などでも役立ちます。

宅地建物取引士は、不動産系資格の中でも企業認知度が高く、資格手当の対象になる企業もあります。不動産業界を目指す人にとっては、取得しておく価値が高い資格です。

一方で、資格を取得しただけで不動産営業として成果を出せるわけではありません。実務では、営業力、接客力、物件知識、地域情報、契約実務、トラブル対応力なども求められます。それでも、宅地建物取引士は不動産業界ではかなり実用性が高く、未経験者の就職や業界内での転職でも強いアピール材料になる資格といえるでしょう。

受験者の口コミ評判

タップ(クリック)で口コミが見れます

成人男1取得しても特にメリットは無かった
1.5 ばたん 20代会社員

私が宅建の資格を取得したのはこの宅建が国家資格の登竜門だったからです。これに合格できないなら他のどの資格も取得できないと思ったからです。ですからこの資格を取得しても特にメリットはないです。資格の難易度的には簡単すぎる事もなく、また難しいという事ない中間くらいというイメージです。
そして、受験制限もないので受験者の層も様々で若い人から年配の人までたくさんの人が受験していました。特に思った以上に年配の人が多いと私は感じました。(2019年3月)

成人男2難しくなっている
4.5 牛田 30代会社員

以前の試験と比較すると24年から得点が稼ぎやすかった宅建業法で個数問題5問が出てそれ以降、個数問題は増加して27年では8問くらい個数問題が出て権利関係でも1問というように、正確な知識を求める試験に変わったと思います。
昔は、法学部卒なんかは権利関係と宅建業法で30点くらい取れてしまいましたが、近年では特に民法がかなり難しくなっていて、過去問でカバーできなくなっています。
なので、ここで足を引っ張られてしまうと法令上の制限、税その他、免除科目が取りこぼしをしてしまうと合格できず、また1,2点差で泣く人が多いのもこの試験です。きちんと対策をしないと今は、難しいのではないかと思います。(2016年2月)

スーツ男資格を取って2社に内定を貰った
4.0 すぐる 30代会社員

私がこの資格を取得しようと思ったきっかけは、住宅に興味があり、不動産会社に就職したいと思ったからです。事前にこの資格を取得しておいたおかげで、3社の面接を受けて、2社に内定を頂くことができました。
また、この試験で得た知識は、自分で引っ越しをする時にも色々な面で役立ちました。試験の難易度は、少し難しいと思います。(2015年7月)

資格を広めてくれると嬉しいです!
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