精神保健福祉士試験の難易度・合格率・試験日など

目次

精神保健福祉士試験とは

精神保健福祉士として働くために必要な国家資格を取得するための試験です。精神保健福祉士は、精神障害のある人や心の不調を抱える人、その家族に対して、相談援助や生活支援、社会復帰支援、福祉サービスの利用支援などを行う専門職です。

試験では、精神医学、精神保健、精神保健福祉の制度、ソーシャルワーク、精神障害リハビリテーション、福祉制度、権利擁護など、精神保健福祉分野で必要となる幅広い知識が問われます。医療・福祉・地域支援をつなぐ視点が重要で、利用者の生活課題を理解し、適切な支援につなげる力が求められます。

合格後は精神保健福祉士登録簿に登録され、精神科病院、クリニック、障害福祉サービス事業所、相談支援事業所、行政機関、保健所、地域包括支援センター、就労支援施設などで働くことができます。精神保健福祉分野の相談援助職として専門性を示せる資格であり、医療・福祉・地域支援の現場で活かしやすい資格です。

精神保健福祉士試験の基本情報

資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル介護・福祉
資格区分なし
受験資格4年制大学で指定科目を修めて卒業した者、短期大学等で指定科目を修めて卒業後に相談援助業務に従事した者、精神保健福祉士短期養成施設または一般養成施設を修了した者・修了見込みの者など
試験日程年1回。例年1月下旬から2月上旬ごろに実施
試験方法筆記試験
免除科目社会福祉士の登録者などは、申請により共通科目が免除される場合あり
試験場所北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県など
受験料精神保健福祉士のみ 24,140円、共通科目免除 18,820円、社会福祉士との同時受験 36,360円
登録・更新合格後、精神保健福祉士登録簿に登録することで精神保健福祉士を名乗ることができます
問い合わせ社会福祉振興・試験センター
関連資格社会福祉士
介護福祉士
福祉住環境コーディネーター検定
ケアマネージャー

精神保健福祉士試験の試験日

2025年度試験

試験日申込期間合格発表
2026年1月31日・2月1日9月4日~10月3日3月3日

精神保健福祉士試験の試験内容

精神疾患や精神障害の理解、精神保健福祉制度、相談援助、地域生活支援、医療・福祉・司法・就労支援などに関する知識が問われます。事例問題も出題され、本人や家族の状況を読み取り、支援方針や関係機関との連携を判断する力も確認されます。

出題範囲

出題範囲は、精神医学と精神医療、現代の精神保健の課題と支援、精神保健福祉の原理、ソーシャルワークの理論と方法、精神障害リハビリテーション論、精神保健福祉制度論などです。

共通科目として、医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム、社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度、地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉、社会福祉調査の基礎なども出題されます。

試験科目と出題数

試験は多肢選択式で、全132問が出題されます。配点は1問1点で、132点満点です。

専門科目は48問、共通科目は84問で構成されます。専門科目では精神保健福祉分野に関する知識と相談援助の理解、共通科目では社会福祉士試験と共通する医学・心理・福祉制度・ソーシャルワークなどの知識が問われます。

合格基準

合格基準は、総得点の60%程度を基準に、問題の難易度によって補正されます。あわせて、指定された9科目群すべてで得点があることも必要です。

総得点が基準を超えていても、いずれかの科目群で0点がある場合は不合格になります。試験科目の一部免除を受ける場合は、専門科目48問が対象となり、指定された5科目群すべてで得点が必要です。

精神保健福祉士試験の受験者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
2026年度7,107人5,558人78.2%
2025年度6,642人4,694人70.7%
2024年度6,978人4,911人70.4%
2023年度7,024人4,996人71.1%
2022年度6,502人4,267人65.6%

精神保健福祉士試験の難易度

福祉系国家資格の中ではやや難しめの試験です。社会福祉士試験と重なる分野もありますが、精神疾患、精神障害者支援、医療・福祉・就労・地域生活支援に関する専門知識が求められるため、精神保健福祉分野に慣れていない人は負担を感じやすい試験です。

この試験では、精神医学、精神保健、精神保健福祉制度、相談援助、地域生活支援、権利擁護、障害者福祉、社会保障、福祉サービス、医療機関との連携などが問われます。制度名や支援機関を覚えるだけでなく、精神障害のある人が地域で生活していくために、どのような支援や連携が必要かを理解することが重要です。

つまずきやすいのは、精神疾患の理解と支援制度を結びつけて考える部分です。統合失調症、うつ病、双極性障害、依存症、発達障害、認知症など、疾患ごとの特徴や生活上の困難を踏まえたうえで、医療、福祉、就労支援、家族支援、地域支援を考える必要があります。

また、事例問題では、本人の意思決定、退院支援、地域移行、家族関係、支援機関との連携、権利擁護などを総合的に判断する力が求められます。知識を覚えているだけではなく、精神保健福祉士としてどのように関わるべきかを考える視点が必要です。

精神科医療機関、障害福祉サービス、相談支援、行政、就労支援、地域生活支援などに関わっている人は、実務と結びつけながら理解しやすい試験です。一方で、精神保健福祉の現場経験が少ない人は、精神疾患、制度、相談援助、地域支援を横断して理解する部分で難しさを感じやすいでしょう。

受験者に難易度を聞いた
  • 基本的にテキストの内容をそのまま丸暗記すれば良いので、他の国家試験に比べると難易度は低いです。(40代女性 介護職)

精神保健福祉士試験の勉強法

精神保健福祉の制度、精神疾患と治療、相談援助、地域生活支援、障害福祉サービス、権利擁護、関係法規などを幅広く学ぶことが大切です。まずは、統合失調症、うつ病、双極性障害、依存症、発達障害、認知症などの基本的な特徴を整理し、症状や生活上の困りごとと支援方法を結びつけて理解していくと学習しやすくなります。

勉強を進める際は、疾患名や制度名を暗記するだけでなく、精神障害のある人が地域で生活するうえで、どのような支援が必要になるのかを具体的に考えることが重要です。医療機関での治療、退院支援、就労支援、住まいの確保、家族支援、福祉サービスの利用などを関連づけて整理すると、知識を実践に近い形で理解しやすくなります。

また、精神保健福祉士試験では、本人の自己決定や権利擁護、多職種連携の視点も重視されます。支援者側の都合で判断するのではなく、本人の希望や生活背景を尊重しながら、医師、看護師、心理職、社会福祉士、行政、就労支援機関などと連携する考え方を押さえておく必要があります。事例問題では、制度の知識だけでなく、相談援助職としてどの対応が適切かを判断する力が求められます。

試験対策では、精神疾患、精神保健福祉制度、相談援助、障害者福祉、地域移行・地域定着支援、権利擁護、関係法規をバランスよく復習すると効果的です。過去問を解きながら、間違えた問題は「疾患理解」「制度の整理」「相談援助の判断」「権利擁護や連携の視点」のどこでつまずいたのかを確認すると復習しやすくなります。知識を「本人の状態を理解する」「生活上の課題を整理する」「利用できる制度につなげる」「地域での生活を支える」という流れで学ぶと、試験本番でも応用しやすくなります。

精神保健福祉士試験のお勧めテキスト

精神保健福祉士国家試験のためのレビューブック 2027

精神保健福祉士国家試験の範囲を一冊で整理したい人に使いやすい総合テキストです。制度、法律、相談援助、精神疾患、地域支援などを図表で確認しやすく、全体像をつかみたい人に向いています。

わかる!受かる!精神保健福祉士国家試験合格テキスト

国家試験に必要な知識を科目別に整理した対策テキストです。重要項目をコンパクトに確認しやすく、基礎固めから直前期の復習まで使えます。初めて受験する人でも学習の流れを作りやすい一冊です。

精神保健福祉士国家試験過去問解説集

過去問演習を中心に進めたい人向けの問題集です。実際の国家試験問題を解きながら、出題傾向や苦手分野を確認できます。テキストで学んだ内容を本試験形式で定着させたいときに役立ちます。

資格を活かせる仕事

精神科病院、心療内科、クリニック、障害福祉サービス事業所、相談支援事業所、地域活動支援センター、保健所、自治体の福祉部門、就労支援機関、依存症支援、司法・更生保護関連の支援機関などがあります。特に、退院支援、地域生活への移行支援、福祉サービスの利用相談、就労支援、家族相談、関係機関との調整などでは、資格で学んだ知識を直接活かしやすいでしょう。

精神保健福祉士は、精神疾患や障害そのものだけでなく、住まい、仕事、人間関係、経済面、家族関係、地域での孤立など、生活全体を見ながら支援を考える専門職です。医師、看護師、心理職、作業療法士、行政職、福祉事業所などと連携しながら、本人に合った支援につなげる力が求められます。

就職・転職においては、精神保健福祉・障害福祉・医療ソーシャルワークの分野で評価されやすい資格です。精神科病院や障害福祉サービス事業所、相談支援機関などでは、応募条件や歓迎条件になることもあります。

一方で、精神保健福祉士を取得しただけで希望する職場に必ず就職できるわけではありません。実務では、相談対応力、記録作成、制度理解、関係機関との調整力、危機対応、本人や家族との信頼関係づくりも重要になります。

精神保健福祉士は、精神保健や障害福祉、地域生活支援に関わりたい人に向いています。社会福祉士、公認心理師、臨床心理士、介護福祉士、キャリアコンサルタントなどと組み合わせることで、医療・福祉・就労支援・相談援助の分野でさらに仕事の幅を広げやすくなるでしょう。

よくある質問

精神保健福祉士短期(一般)養成施設とは?

精神保健福祉士短期(一般)養成施設は、精神保健福祉士を育成する専門学校で、通学の場合は「一般」、通信の場合は「短期」になります。

ほとんどの場合は、通信(短期)になり、受講期間は9ヶ月~10ヶ月になります。学費は学校により異なりますが、通信の場合で考えてみると、短期でおおよそ30万円、一般だとおおよそ40万~50万円程になります。

課程を修了することで、精神保健福祉士の受験資格を得ることができます。

受験者が少ないんだけど?需要はあるの?

精神保健福祉士を取得しても、その知識を現場で活躍できる働き口が少ないという背景がある為、受験者数が伸びてこないんでしょうね。

ただ今後、医療福祉のニーズが増えてくれば、精神保健福祉士の価値が上がり、受験者は増えていくでしょう。

受験者の口コミ評判

タップ(クリック)で口コミが見れます

合格率が高い理由は…
3.5 神奈川大学卒の介護職員です 30代会社員

2021年度の試験で合格しました。岩手県民で試験は人口がもっと多い宮城県まで行かなければならなかったのですが2020年度はコロナのワクチンを接種してなかったので受験を諦めて2021年度の試験で合格しました。取得理由は家族がゲーム依存症なのでどうにか助けたいという気持ちと介護の仕事をしてるので認知症を含めて精神保健に関する勉強をし少しでも職場における自分の強みを増やそうという思いの2つです。既に社会福祉士を持っていたので共通科目が免除になり負担が小さくなったため一発合格になったのかもと思います。既に合格した方のお話では社会福祉士をお持ちになってて共通科目免除で受験される方々がほとんどなためそれが合格率に反映されており科目免除なしで受験する場合はなかなか大変みたいです。実際施設実習での実習指導員さんも1度は落ちたと話されていました。登録料が高いのでまだ登録してませんが私が勤務してる有料老人ホームでは(老人介護には直接的な関連がかなり薄いにもかかわらず)合格証書のコピーを貰いたいと言われましたので勤務先によっては直接的には関わりがあまりなくても参考程度には注目してくれるかもしれませんね。精神科病院や障害者施設ではもちろん評価してくださるでしょうし社会福祉士と精神保健福祉士の両方とも司法の分野でもニーズが増えつつあるみたいですし社会保険労務士やファイナンシャルプランナーが合わせて取得する場合もあるみたいですから精神科病院や障害者施設に限定されず割と様々な角度からの可能性があると思います。実習ですが病院実習は指導員さんがすごくいい人でしたし実習のさせ方も上手かったのですごくよかったです。施設実習は指導員の人柄は良くも悪くもなく実習のスケジュールはほとんどが利用者の方々と農作業で楽でしたが精神保健福祉士ならではの学びはあまり無かったです。これで三福祉士は全部取れたので達成感があります。取得を検討している方々や既に勉強している皆様もがんばってください。(2022年3月)

成人女1働き口がない
1.0 シエンタ 30代会社員

私はもともと看護師をしており、病院の精神科で支援施設で働きたいと考え精神保健福祉士の資格を取得しました。受験資格を満たしていませんでしたので、専門学校に通い、そこから取得しましたが、年齢的なこともあり、働き口が無く、今は結局看護師に戻ってしまいました。(2019年7月)

若者スーツ男収入が低い
1.0 まっちん 20代会社員

国立病院の精神科でもよく募集していたので、思い切って精神保健福祉士の資格を取得しました。結局国立病院は無理でしたが、社会福祉施設に転職することが出来ました。前評判通り、収入は低く、今の手取りで15万円程です。今は独身で実家暮らしなので、この収入でも問題ありませんが、今後のことを考えると、若い今の内に転職した方がいいのでは?と思います。(2018年12月)

中年女私服今の内に取得した方が良い
4.0 貞子 40代バイト

介護の仕事をしていましたが、スキルの幅を広げたいと思い、この資格を取得しました。取得したところで給料が上がる訳ではありませんが、今後の介護職の未来を考えた場合、今の内に取得しておいて良かったと思います。(2018年11月)

スーツ女無神経な人は絶対出来ない仕事
4.0 もも 30代会社員

社会福祉施設で従事しています。この仕事をしていく上で一番大事なのは、相手を思いやる気持ちだと思います。私は元々、介護施設で働いていましたが、高齢者とは違って障害者は、心の病がありますので、より慎重に対応しなければいけません。介護はカラダのケア、障害者はココロのケアが大事になりますので、無神経な人は絶対出来ない仕事だと思います。(2018年2月)

成人男1タイトルなし
4.5 鍵穴 20代会社員

社会福祉士のオプションとして取得しました。精神保健福祉士の主な勤務先は精神科のある病院になります。精神保健福祉士の働き口はあまりないと言われていますが、私はそこまで厳しいとは思いません。
むしろ、ケアマネなどの介護職の方が飽和状態で厳しいと思います。(2017年4月)

資格を広めてくれると嬉しいです!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次