
翻訳実務検定(TQE)とは
翻訳実務検定TQEは、株式会社サン・フレアが運営するサン・フレア アカデミーが実施している、産業翻訳者向けの検定試験です。正式にはTranslator Qualifying Examinationと呼ばれ、限られた時間内で、実務で通用する品質の訳文を作成できるかを評価します。
試験はインターネット受験方式で行われるため、受験環境が整っていれば自宅から受験できます。翻訳内容は実務に近く、原文を正確に読み取る力、自然で分かりやすい訳文に仕上げる力、専門分野の用語を適切に使う力などが問われます。
試験結果はスコアによって1級〜5級に判定され、3級以上を取得すると「翻訳実務士®」として認定されます。認定後は、株式会社サン・フレアに翻訳者として登録することが可能です。
受験できる言語は英語を中心に、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語などがあり、英語では複数の専門分野から選択できます。翻訳者として本格的に仕事を始めたい人や、自分の翻訳力が実務レベルに達しているか確認したい人に向いている検定です。
翻訳実務検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 英語・外国語 |
| 資格区分 | 1級・2級・3級・4級・5級 |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年3回程度実施。2026年度は6月・10月・翌2月に実施予定 |
| 試験方法 | 在宅インターネット受験。問題文と答案ファイルをダウンロードし、訳文を作成して提出 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 自宅など、インターネット環境のある場所。海外からの受験も可能 |
| 受験料 | 1言語1科目につき、早割8,900円、通常9,900円(税込) |
| 登録・更新 | 3級以上で「翻訳実務士®」として認定。認定後は株式会社サン・フレアに翻訳者登録が可能 |
| 問い合わせ | 株式会社サンフレア |
| 関連資格 | JTF(ほんやく検定) TOEIC 実用英語技能検定観 光英語検定 |
翻訳実務検定の試験日
2026年度試験
| 申込期間 | 試験期間 | 成績発表 |
|---|---|---|
| 2025年12月15日〜2026年1月29日 | 2026年2月5日〜2月9日 | 2026年3月31日 |
| 2026年4月13日〜5月28日 | 2026年6月4日〜6月8日 | 2026年7月28日 |
| 2026年8月10日〜9月24日 | 2026年10月1日〜10月5日 | 2026年11月25日 |
| 2026年12月14日〜2027年1月28日 | 2027年2月4日〜2月8日 | 2027年3月30日 |
翻訳実務検定の試験内容
選択した言語・専門分野の原文を在宅で翻訳し、訳文の完成度によって1級〜5級に判定される試験です。正確な読解力、自然な表現力、専門用語の理解、調査力など、実務翻訳に必要な力が総合的に評価されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 在宅インターネット受験 |
| 試験内容 | 指定された原文を翻訳し、答案ファイルを提出 |
| 対象言語 | 英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語など |
| 主な分野 | 医学・薬学、IT、工業・技術、金融・経済、特許、契約書、ビジネス文書など |
| 評価方法 | 訳文の正確さ、自然さ、専門用語の使い方、調査力、実務文書としての完成度を評価 |
| 判定 | 1級・2級・3級・4級・5級 |
翻訳実務検定の合格率
翻訳実務検定(TQE)の合格率は各回10%未満とされており、翻訳系資格の中でも難易度は高めです。
70点以上を取得すると3級以上となり、「翻訳実務士®」として認定されます。辞書やインターネットで調べながら受験できますが、実務レベルの訳文を制限時間内に仕上げる必要があるため、語学力だけでなく専門知識・調査力・表現力も求められます。
翻訳実務検定の難易度
限られた時間内で実務レベルの訳文を作成する必要があるため、翻訳系資格の中でも難易度は高めです。辞書やインターネットで調べながら受験できますが、その分、原文を正確に読み取り、専門用語を適切に使い、自然で読みやすい訳文に仕上げる力が求められます。
試験では、文法力や語彙力だけでなく、原文の理解度、訳文の表現力、構成力、専門分野への理解、調査力などが総合的に評価されます。単に英語が得意というだけでは不十分で、実務翻訳として通用する品質の訳文を作れるかどうかが重要です。
判定は点数によって行われ、70点以上を取得すると3級以上となり、「翻訳実務士®」として認定されます。1級は90〜100点、2級は80〜89点、3級は70〜79点が目安です。1級を取得するには非常に高い完成度が必要で、プロとして翻訳に関わっている人でも簡単に取得できるレベルではありません。
また、TQEは合格率が高い試験ではなく、3級以上を目指すだけでも十分な対策が必要です。初めて受験する場合は、いきなり1級を狙うというより、まずは3級以上を目標にして、得意分野の翻訳練習を重ねるのが現実的でしょう。
翻訳実務検定の資格を活かせる仕事
3級以上を取得すると「翻訳実務士®」として認定され、株式会社サン・フレアに翻訳者として登録することが可能になります。
翻訳実務士として認定されると、翻訳会社や企業から翻訳案件を受ける際のアピール材料になります。翻訳の仕事は在宅で対応できる案件も多いため、子育て中の人や副業として働きたい人、自分のペースで専門スキルを活かしたい人にも向いています。
活かしやすい仕事としては、産業翻訳、技術翻訳、医薬翻訳、金融翻訳、特許翻訳、契約書翻訳、IT翻訳、ビジネス文書翻訳などが挙げられます。分野によって必要な知識が大きく異なるため、自分の得意分野を決めて専門性を高めていくことが重要です。
翻訳の仕事では、単に外国語を日本語に置き換えるだけでは不十分です。原文の内容を正確に理解し、専門用語や背景知識を踏まえたうえで、読み手に分かりやすい訳文に仕上げる力が求められます。そのため、語学力に加えて、医学、法律、金融、科学技術、環境問題など、各分野の知識も大きな武器になります。
また、翻訳実務士は2019年11月に商標登録されており、翻訳実務検定で3級以上を取得した人に付与される認定名称として位置づけられています。翻訳者として本格的に仕事を始めたい人にとって、実務力を示す一つの目安になる資格といえるでしょう。

