Excel表計算処理技能認定試験とは
Microsoft Excelを使った表計算処理能力を評価する資格試験です。データ入力や表作成だけでなく、関数、グラフ、データ集計、分析表の作成など、実務で使うExcelスキルを確認できる内容になっています。
試験は1級・2級・3級に分かれています。3級は基本的なワークシート作成やデータ入力を中心とした入門レベル、2級は実務で使う表計算処理やグラフ作成などの応用レベル、1級は高度な表計算処理やデータ分析、複雑な関数の活用などが求められる上級レベルです。
1級・2級は知識試験と実技試験、3級は実技試験のみで実施されます。実技試験では、指示に基づいてExcelファイルを作成・編集するため、実際の業務に近いスキルを身につけやすい点が特徴です。合格基準は、1級・2級が知識問題と実技問題の合計で得点率70%以上、3級は実技問題で得点率70%以上です。
受験資格は特にないため、学生や社会人、事務職を目指す人、Excelスキルを客観的に証明したい人が受験しやすい資格です。事務・経理・営業・企画など、Excelを使う機会が多い職種で、実務力をアピールしたい人に向いている検定といえるでしょう。
Excel表計算処理技能認定試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | 1級、2級、3級 |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 随時試験、公開試験は年2回程度 |
| 試験方法 | 会場受験またはリモートWebテスト。1級・2級は知識試験+実技試験、3級は実技試験 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国の認定試験会場、自宅・職場など |
| 受験料 | 1級:8,600円/2級:7,500円/3級:6,400円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 株式会社 サーティファイ 認定試験事務局 |
| 関連資格 | Word文書処理処理技能認定試験 マイクロソフト認定トレーナー MOS試験 PowerPointプレゼンテーション技能認定 Accessビジネスデータベース技能認定試験 |
Excel表計算処理技能認定試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 合格発表 |
|---|---|
| 7月5日(日) | 試験後1か月を目処に通知 |
| 1月24日(日) | 試験後1か月を目処に通知 |
Excel表計算処理技能認定試験の試験内容
3級はExcelの基本操作、2級は実務で使う表計算処理、1級は高度な集計・分析や業務資料作成まで含む上級レベルです。1級・2級は知識問題と実技問題、3級は実技問題のみで実施されます。
出題範囲
Excelの基本操作
セル、行、列、ワークシートの操作、文字入力、書式設定、データ編集、コピー、移動、オートフィルなど、Excelを使ううえで必要な基本操作が問われます。
数式・関数
計算式の作成、関数の利用、相対参照・絶対参照、再計算、集計処理など、表計算ソフトとしてExcelを活用するための知識と操作が出題されます。
表・グラフ・データベース機能
表の作成、罫線や表示形式の設定、グラフ作成、並べ替え、フィルター、テーブル機能など、データを見やすく整理・分析するための操作が問われます。
実務資料の作成
実技試験では、指示に従ってワークシートを作成・編集し、完成物を仕上げる力が評価されます。1級・2級では、xlsxファイルに加えてxlsmファイルの作成・編集も対象になります。
試験科目と出題数
1級・2級は、知識試験と実技試験で構成されています。知識試験は多肢選択式で15問、試験時間は15分です。実技試験は、連続したテーマによる大問形式5問で、試験時間は90分です。
3級は実技試験のみで、連続したテーマによる大問形式5問、試験時間は60分です。受験形態は、随時試験会場での会場受験、またはリモートWebテストに対応しています。
合格基準
1級・2級は、知識問題と実技問題の合計得点で得点率70%以上が合格基準です。
3級は、実技問題の得点で得点率70%以上が合格基準です。知識だけでなく、実際にExcelを操作して指定どおりの表や資料を作成できるかが重視される試験です。
Excel表計算処理技能認定試験の受験者数・合格率
- 累計受験者数837,238名(2025年3月31日時点)
- 2024年度平均合格率81.8%
Excel表計算処理技能認定試験の難易度
3級はExcel表計算の初歩的な内容を問うものとなっており、試験では表計算やビジネス図表など基礎的な技能を試されます。
2級から出題範囲は広くなり、知識試験も加わり少し難易度は上がります。
ただし3級、2級共に対策をしっかり行っていれば優しいと言え、1級に関してもそれほど難しくない資格試験と言えるます。
実技だけのMOSに対して、Excel表計算処理技能認定試験は知識試験が加わる分、難易度は若干高いでしょう。
しかし、合格率は1~3級すべての平均して8割を超えているため、誰でもきちんと勉強できれば一発合格も目指せます。
合格基準はどの級も総得点の7割以上がボーダーラインとなっており、実際にExcelを使用して勉強することも大切です。
資格侍基本的に学生を対象にした資格になるので、自宅で日常的にExcelを使用できる環境にある方であればそれほど難しい試験ではありません。
Excel表計算処理技能認定試験の勉強法
まずは受験する級に対応した問題集やサンプル問題を使い、実際にExcelを操作しながら学習を進めましょう。
3級は基本的な表作成や計算式、簡単な関数が中心なので、Excelに慣れていない方でも独学で十分に対策できます。2級では複数の関数やグラフ、データベース機能などが増え、1級ではより複雑な集計や実務的な処理能力が求められます。
勉強法としては、テキストを読むだけでなく、実際に手を動かして課題を作成することが重要です。問題文で指定された条件どおりに、書式設定、数式入力、関数設定、グラフ作成、印刷設定などを正確に行えるように練習しましょう。
本番では、正確さだけでなく作業スピードも必要になります。最初は時間を気にせず丁寧に解き、慣れてきたら試験時間を意識して、制限時間内に完成させる練習をするとよいでしょう。
独学でも合格を目指せますが、Excel操作に不安がある方は、パソコン教室や対策講座を利用するのも一つの方法です。基本的には、問題集を繰り返し解き、よく使う関数や操作手順を体で覚えることが合格への近道です。
- 3級:40時間程度
- 2級:3級取得後40時間程度
- 1級:2級取得後25時間程度の勉強時間が必要になります。



こちらは公式発表の勉強時間になりますが、実務や学校でExcelを使った経験のある方でしたら3級で40時間も必要ないかな~と思いますね。
資格を活かせる仕事
一般事務、営業事務、経理補助、総務、人事、データ入力、販売管理、在庫管理、学校事務、医療事務、コールセンターの管理業務、営業職の資料作成などがあります。特に、売上表や請求書、勤務表、集計表、グラフ、報告資料などを作成する仕事では、資格で学んだ内容を実務に活かしやすいでしょう。
ただし、忖度なしで言えば、この資格だけで就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。Excelスキル自体は多くの企業で求められますが、資格名の認知度はMOSほど高くないため、採用担当者によっては内容が伝わりにくい可能性があります。
そのため、履歴書で強くアピールしたい場合は、単に資格名を書くよりも「Excelで関数・表作成・データ集計ができる」と具体的に伝える方が効果的です。事務職未経験者や学生にとっては、Excelを学んでいることを示す補助的な資格になりますが、社会人の転職では実務経験や実際に使えるスキルの方が重視されます。
Excel表計算処理技能認定試験は、就職・転職の切り札というより、Excelの基礎から実務レベルの操作を身につけるための資格です。事務職を目指す人や、Excelに苦手意識がある人が、スキル確認として取得するには役立つ資格といえるでしょう。

