P検とは
ICTを活用するための基礎的な知識や情報活用力を評価する検定試験です。正式には**P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)**といい、以前はパソコン操作やOfficeソフトの活用力も含めた総合的なICTスキルを測る検定として実施されていました。
現在のP検は、高等学校の「情報Ⅰ」をベースに、DXリテラシー標準にも対応した情報活用力を測る検定へとリニューアルされています。情報社会、デジタル技術、データサイエンスなど、現代の学習や仕事で必要となるICTリテラシーを確認できる内容です。
2026年度は年間2回の実施が予定されており、検定期間内に受検する形式です。学生が情報活用力を確認する目的はもちろん、ICTの基礎を整理したい人にも役立つ検定といえるでしょう。
P検の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | P検 スタンダード |
| 受験資格 | 高校・中高一貫校での団体受検 |
| 試験日程 | 年2回、例年7月・2月 |
| 試験方法 | IBT方式。パソコン・タブレットで受検、選択式 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 高校・中高一貫校などの団体受検会場 |
| 受験料 | 2,500円(税込)※標準検定料2,700円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 株式会社ベネッセコーポレーション P検事務局 |
| 関連資格 | コンピュータサービス技能評価試験 情報検定 情報処理安全確保支援士 インターネット検定 |
P検の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 7月1日(水)~7月31日(金) | 4月1日~7月28日 | 受検直後にWeb返却 |
| 2月1日(月)~2月28日(日) | 10月1日~2月23日 | 受検直後にWeb返却 |
P検の試験内容
ICTを活用するために必要な情報活用力や、情報社会で求められる基礎知識を評価する検定試験です。現在のP検は、高校の「情報Ⅰ」の内容をベースにした検定として実施されています。
以前のP検は1級・2級・準2級・3級・4級・5級などに分かれていましたが、旧P検は2025年3月31日で終了しています。現在のP検は、高校・中高一貫校の団体受検のみで、個人受検や公開会場受検は実施されていません。
出題範囲
情報社会と情報モラル
情報社会でのルール、情報モラル、著作権、個人情報の扱い、情報発信時の注意点などが問われます。
情報セキュリティ
パスワード管理、ウイルス対策、不正アクセス、情報漏えい対策など、ICTを安全に利用するための知識が出題されます。
コンピュータとネットワーク
コンピュータの基本的な仕組み、インターネット、ネットワーク、データ通信など、ICTを理解するための基礎知識が問われます。
データ活用・問題解決
データの読み取り、整理、分析、情報の活用、問題解決の考え方など、高校「情報Ⅰ」に関係する内容が中心になります。現在のP検は、「情報Ⅰ」をベースにしたスタンダードレベルの検定として案内されています。
試験科目と出題数
現在のP検は、インターネットを経由してパソコンやタブレットで受検するIBT形式で実施されます。出題形式は選択式で、試験時間は45分です。
2025年度・2026年度は年間2回の実施が予定されており、受検後の結果はPDF形式でWeb返却されます。不合格の場合は、各回の期間内で1回のみ無料で再受検できる仕組みも用意されています。
合格基準
現在のP検は、高校「情報Ⅰ」の内容をベースにした「スタンダード」レベルを合格基準としています。具体的な点数や正答率は公式ページ上では明確に確認できませんが、高校卒業程度の「情報Ⅰ」の内容を理解していることが合格の目安とされています。
P検の合格率
受験者数や合格率は、公式には公表されていません。
P検の難易度
現在のP検は、高校生の情報活用力やICTに関する基礎力を確認する検定として位置づけられているため、IT系資格の中では入門寄りの試験といえます。パソコンやインターネット、情報モラル、データ活用などに普段から触れている人であれば、比較的取り組みやすい内容です。
特に、学校で情報分野を学んでいる学生であれば、授業で身につけた知識を活かしながら対策しやすいでしょう。高度なプログラミング能力や専門的なシステム開発の知識を問う資格ではないため、IT初心者でも基礎から学習すれば十分合格を目指せるレベルです。
一方で、パソコン操作や情報分野に苦手意識がある人にとっては、最初は少し難しく感じる部分もあります。単なる暗記だけでなく、情報を正しく扱う力や、ICTを実生活・学習・仕事でどう活用するかを理解しておくことが大切です。
総合的に見ると、P検は難関資格ではなく、情報活用力を確認するための基礎的な検定です。情報分野の入門資格として取り組みやすく、学校での学習内容を整理したい人や、ICTの基礎力を証明したい人に向いている試験といえるでしょう。
私は1年半かけて2級まで取りました。感覚的には、準2級~4級は、「パソコンを使ったことがある」程度の知識があれば、2ヶ月程度勉強すれば合格できるレベルです。2級から試験範囲がかなり広くなるので、難易度はグッと上がる感じですね。(20代男性 会社員)
P検の勉強法
パソコン操作だけでなく、情報社会、デジタル技術、データ活用などのICT知識も問われる試験です。まずは公式サイトの無料模擬試験などを活用し、出題形式や問題のレベルを確認することから始めるとよいでしょう。公式サイトでも無料模擬試験が案内されています。
勉強法としては、受験する級に対応したテキストや問題集を使い、知識問題と実技対策をバランスよく進めるのがおすすめです。富士通ラーニングメディアのP検関連教材では、学習用データのダウンロードも用意されています。
タイピングが必要な級では、早めに入力練習をしておきましょう。知識問題が解けても、入力スピードや正確性が不足していると得点につながりにくいため、毎日少しずつ練習しておくと安心です。
また、WordやExcelなどの実技がある場合は、テキストを読むだけではなく、実際にパソコンを操作しながら課題を解くことが大切です。最初は正確さを重視し、慣れてきたら制限時間内に解けるように練習しましょう。
独学でも十分に合格を目指せますが、パソコン操作に苦手意識がある方は、パソコン教室や学校の授業と組み合わせて学習するのも一つの方法です。基本的には、模擬試験で実力を確認し、苦手分野をテキストや問題集で補強していく勉強法がおすすめです。
P検のお勧めテキスト
P検3級 公認テキスト ICTプロフィシエンシー検定試験
P検3級を受験する人向けの公認テキストです。ICTの基礎知識、情報モラル、ネットワーク、文書作成、表計算などを幅広く学べます。中学生・高校生や、パソコン操作の基礎を確認したい人に使いやすい教材です。
P検3級ドリル P検合格シリーズ
P検3級の問題演習を増やしたい人に向いたドリル形式の教材です。テキストで基礎を学んだ後に取り組むことで、出題形式に慣れながら知識を定着させられます。試験前の確認や、苦手分野の復習用として活用しやすい一冊です。
資格を活かせる仕事
パソコン操作、タイピング、Word、Excel、情報モラル、ICT活用など、仕事で必要になる基本的なパソコンスキルを幅広く確認できる資格です。事務職を中心に、パソコンを使う多くの仕事で活かすことができます。
活かしやすい仕事としては、一般事務、営業事務、総務、人事、経理補助、学校事務、医療事務、受付、データ入力、カスタマーサポート、販売管理、営業職などがあります。特に、文書作成や表計算、メール対応、データ入力などを行う仕事では、P検で学んだ内容を実務に活かしやすいでしょう。
学生の就職活動であれば、2級以上を取得していると、パソコンの基礎力を身につけていることを示す材料になります。一般事務をはじめ、事務処理や資料作成が必要な職種では、一定のアピールにつながるでしょう。
一方で、社会人の転職では、P検だけで大きく有利になるとは考えにくいです。転職では資格よりも、実務でどの程度パソコンを使ってきたか、Excelでどんな集計ができるか、資料作成や業務改善の経験があるかといった点が重視されます。
そのため、P検は転職の決め手というより、パソコンスキルの基礎を証明する補助的な資格です。学生や事務職未経験者には役立ちますが、社会人の場合は実務経験やMOS、日商PC検定、Excelスキルなどと組み合わせてアピールするとよいでしょう。
受験者の口コミ
2.5
高校生には難しい
学校の先生からP検の存在を教えてもらい、個人で受験しました。勉強法としては、とにかく模擬問題を沢山解いて問題に慣れながら分からないところは先生に聞いて勉強しました。
高校生の僕にとっては少し難しかったですが、会社でパソコンを使っている会社員の人だったら簡単に感じるのかな。
暇男 10代高校生(2018年1月)

