情報検定とは
ICTを活用する力や、情報を正しく扱う力を客観的に評価する検定試験です。一般にはJ検とも呼ばれており、学生から社会人まで、情報リテラシーやIT分野の基礎力を確認したい人が受験しやすい資格です。
試験は、情報を使いこなす力を評価する情報活用試験、システム開発やプログラミングに関する知識を評価する情報システム試験、情報を分かりやすく設計・表現する力を評価する情報デザイン試験に分かれています。情報システム試験では、基本スキル・プログラミングスキル・システムデザインスキルの科目があり、合格科目の組み合わせによってシステムエンジニア認定やプログラマ認定を受けられます。
情報デザイン試験は、情報デザインの考え方、分析力、論理力、表現力、提案力を総合的に評価する試験で、現在はCBT方式のみで実施されています。
情報検定は、IT系の仕事を目指す学生だけでなく、ビジネスでICTを活用したい社会人にも役立つ検定です。情報活用の基礎から、システム開発、情報デザインまで自分の目的に合わせて選べるため、ITパスポート試験や基本情報技術者試験へのステップとしても活用しやすい資格といえるでしょう。
情報検定の基本情報
| 資格種別 | 公的資格 |
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | 情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験 |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | CBT方式は通年実施。PBT方式は試験区分により年1〜2回程度 |
| 試験方法 | CBT方式・PBT方式。多肢選択式 |
| 免除科目 | 情報システム試験は合格科目の免除制度あり |
| 試験場所 | 全国のCBT会場、学校・団体会場など |
| 受験料 | 情報活用試験:4,000円〜5,500円/情報システム試験:4,000円〜4,500円/情報デザイン試験:5,000円〜5,500円 ※個人出願は会場施設使用料あり |
| 登録・更新 | 更新制度なし。合格者にデジタル合格証・合格証明書を交付 |
| 問い合わせ | 一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 |
| 関連資格 | 検索技術者検定 ITパスポート 基本情報技術者 ディジタル技術検定 |
情報検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 情報活用試験:6月21日(日) | 4月1日~5月18日 | 試験日の約1か月~40日後 |
| 情報活用試験:12月20日(日) | 公式ページで確認 | 試験日の約1か月~40日後 |
| 情報システム試験:9月13日(日) | 6月1日~7月17日 | 試験日の約1か月~40日後 |
| 情報システム試験:2月14日(日) | 公式ページで確認 | 試験日の約1か月~40日後 |
| CBT方式:4月1日~3月25日 | 団体:試験日の2週間前まで 個人:試験日の3週間前まで | CBT方式:即日 |
情報検定の試験内容
一般に「J検」とも呼ばれる文部科学省後援の検定試験です。ICT社会で必要となる情報活用能力、情報システムに関する知識、情報デザインに関する理解などを評価する試験として実施されています。公式サイトでも、「情報」を扱う人材に必要なICT能力を客観的に評価する検定とされています。
試験は大きく「情報活用試験」「情報システム試験」「情報デザイン試験」に分かれています。情報活用試験は、パソコンやインターネットを活用するための基礎知識が中心です。情報システム試験は、システム開発やプログラミング、システム設計に関する知識を評価する内容です。
出題範囲
情報活用試験
情報社会で必要となる情報モラル、情報セキュリティ、コンピュータやネットワークの基礎、データ活用、問題解決、情報の収集・整理・発信などが問われます。3級は基礎、2級は実践的な活用、1級はより高度な情報活用力を確認する内容です。
情報システム試験
情報処理技術を総合的に評価する試験で、「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3科目があります。基本スキルではITの基礎、プログラミングスキルではアルゴリズムやプログラミング、システムデザインスキルではシステム開発や設計に関する知識が問われます。
情報デザイン試験
情報を分かりやすく整理し、伝えるための考え方や表現方法が問われます。情報の構造化、ユーザー視点での設計、画面構成、情報発信、コミュニケーションなど、情報を適切にデザインするための知識が中心です。
試験科目と出題数
情報活用試験は1級・2級・3級に分かれています。試験時間は、3級が40分、2級と1級が60分です。
情報システム試験は、「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3科目です。基本スキルは60分、プログラミングスキルとシステムデザインスキルはそれぞれ90分で実施されます。
情報システム試験では、基本スキルとプログラミングスキルに合格すると「プログラマ認定」、基本スキルとシステムデザインスキルに合格すると「システムエンジニア認定」を受けられます。
合格基準
情報活用試験の合格基準は、3級が100点満点中70点、2級・1級が100点満点中65点です。
情報システム試験の合格基準は、基本スキル、プログラミングスキル、システムデザインスキルの各科目とも100点満点中65点です。
情報検定の受験者数・合格率
情報活用試験 1級
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 40.8% |
| 2024年度 | 45.0% |
| 2023年度 | 42.4% |
情報活用試験 2級
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 37.7% |
| 2024年度 | 56.8% |
| 2023年度 | 50.4% |
情報活用試験 3級
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 62.8% |
| 2024年度 | 70.7% |
| 2023年度 | 74.0% |
情報システム試験 基本スキル
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 53.6% |
| 2024年度 | 53.7% |
| 2023年度 | 45.9% |
情報システム試験 プログラミングスキル
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 47.4% |
| 2024年度 | 46.1% |
| 2023年度 | 53.0% |
情報システム試験 システムデザインスキル
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 46.0% |
| 2024年度 | 49.9% |
| 2023年度 | 48.1% |
情報デザイン試験 初級
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 87.8% |
| 2024年度 | 88.8% |
| 2023年度 | 88.3% |
情報デザイン試験 上級
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年度 | 74.1% |
| 2024年度 | 75.3% |
| 2023年度 | 65.6% |
情報検定の難易度
IT資格の入門編として位置づけられる資格なので、実務未経験者でも挑戦しやすい試験です。ITの専門職として働いていない人でも、基本的な用語や考え方を一つずつ理解していけば、独学で十分合格を目指せるレベルといえます。
パソコンやインターネット、情報システムにある程度なじみがある人であれば、学習内容も比較的理解しやすいでしょう。学生や新入社員がITの基礎力を確認する目的でも受験しやすく、難関資格というほどの難しさはありません。
一方で、ITに苦手意識がある人や、専門用語にあまり触れたことがない人は、最初は少し難しく感じるかもしれません。ただし、基礎から順番に学習すれば対応できる内容なので、過度に構える必要はないでしょう。
総合的に見ると、情報検定はIT分野の入口として取り組みやすい資格です。実務経験がなくても独学で十分合格を目指せるため、これからITの基礎を学びたい人に向いている試験といえるでしょう。
資格侍ITパスポートと同等レベルとお考えください。
3級は正直申しまして、難易度は低く簡単にクリア出来ると思います。2級当たりから、難易度はぐんと上がりますね。例えばタイピングひとつにしても10分で800文字以上であり難しい漢字等も並ぶので、難しいです。これは単純にタイピングの速さが問われるのですが、中々難しいと思います。自分は結構苦労しました。ワードやエクセルも「専門的知識」の要素が強くなってくるので、参考書等で勉強しておかないと難しいかもしれません。筆記も「パソコンの中身」に関しての知識が必要になってくるので、中々難しかった認識があります。自分は何とか勉強してクリアしましたが、勉強していなかったら2級は取得出来なかったと思います。(1級取得 20代男性 会社員)
情報検定の勉強法
公式ホームページで案内されている公式テキストを中心に学習する方法がおすすめです。試験範囲に沿って内容が整理されているため、まずは公式テキストを使って、出題される分野の全体像をつかみましょう。
公式テキストには過去問の解説も含まれているため、試験のレベルや問題の傾向を確認するのにも役立ちます。最初から細かい部分まで暗記しようとするよりも、まずは一通り読み、よく出る用語や考え方を押さえると学習しやすいです。
情報検定は、極端に難易度が高い試験ではありません。公式テキストをしっかり読み、掲載されている問題を繰り返し解けば、独学でも十分に合格を目指せます。
ただし、情報活用や情報システムの分野に慣れていない方は、専門用語でつまずくこともあります。分からない用語はそのままにせず、テキストの解説や関連情報を確認しながら理解しておきましょう。
基本的には、公式テキスト
情報検定を活かせる仕事
一般事務、営業事務、学校事務、データ入力、IT企業の事務職、ヘルプデスク、カスタマーサポート、Web関連の補助業務、社内システムのサポート業務などがあります。特に、パソコンを使った資料作成やデータ管理、情報の整理・活用が求められる仕事では、学んだ知識を役立てやすいでしょう。
ただし、情報検定はどちらかというと学生向けの基礎資格という位置づけが強いため、社会人の転職活動で大きく有利になる資格とは言いにくいです。転職でアピールするなら、最低でも情報活用試験であれば2級以上を取得しておきたいところです。
学生の就職活動であれば、ITや情報処理の基礎を学んでいることを示す材料になります。特に、事務職やIT関連職を目指す場合には、パソコンや情報活用に苦手意識がないことを伝える補助的な資格として活用できるでしょう。社会人の場合は、ITパスポートや基本情報技術者試験など、より認知度の高い資格とあわせて検討するのがおすすめです。

