インターネット検定とは
インターネットやICTを安心・安全に活用するための知識を評価する検定試験です。一般にはドットコムマスターの名称で知られており、特定のメーカーや製品に限らず、ネットワーク、セキュリティ、Web、メール、関連法規など、インターネット利用に関わる幅広い知識を学べます。
資格区分は、基礎レベルのBASICと、より実践的なICT知識を問うADVANCEがあります。BASICはインターネットを安全に利用するための基本知識、ADVANCEはビジネスや実務でICTを活用するための応用的な知識を確認する内容です。
IT・Web関連の仕事を目指す人だけでなく、事務職・営業職・教育関係者など、日常的にインターネットを使う幅広い人に役立つ検定です。ネットワークやセキュリティの基礎を整理し、安心してICTを活用したい人に向いている資格といえるでしょう。
インターネット検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | .com Master BASIC、.com Master ADVANCE |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 随時実施 |
| 試験方法 | BASICはIBT方式、ADVANCEはCBT方式。選択式 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | BASICは自宅・職場など、ADVANCEは全国のテストセンター |
| 受験料 | BASIC:4,455円/ADVANCE:8,910円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | ドットコムマスター(NTTコミュニケーションズ) |
| 関連資格 | インターネット旅行情報士検定 マルチメディア検定 P検 ITパスポート |
インターネット検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 随時実施 | 随時申込 | 試験終了後に確認 |
インターネット検定の試験内容
インターネットの仕組み、情報機器の活用、セキュリティ、関連法規などが問われます。
試験区分は、基礎レベルの「BASIC」と、より実務的な知識を問う「ADVANCE」に分かれています。BASICはインターネットを安全に使うための基礎知識、ADVANCEはネットワークやトラブル対応、セキュリティ、サービス利用に関する実践的な知識が中心です。
出題範囲
インターネットの基礎
Web、メール、検索、ブラウザ、クラウドサービスなど、インターネットを利用するうえで必要となる基本知識が問われます。
情報機器・ネットワーク
パソコン、スマートフォン、周辺機器、ネットワーク接続、通信の仕組みなど、情報機器を使いこなすための知識が出題されます。
セキュリティ
ウイルス対策、不正アクセス、フィッシング、パスワード管理、情報漏えい対策など、安全にインターネットを利用するための知識が問われます。
法律・モラル
個人情報保護、著作権、インターネット上のマナー、情報発信時の注意点など、ネット利用に関係する法律やモラルも出題範囲に含まれます。ADVANCEでは、インターネットの仕組み、接続設定、トラブル対処、セキュリティ、サービス利用と法律がより実務的に問われます。
試験科目と出題数
BASICはCBT方式で実施され、試験時間は45分、出題数は50問です。100点満点で採点されます。
ADVANCEもCBT方式で実施され、試験時間は80分、出題数は70問です。1,000点満点で、シングルスターレベル50問、ダブルスターレベル20問で構成されています。
合格基準
BASICの合格基準は、100点満点中70点以上です。
ADVANCEは得点内容に応じて「シングルスター」または「ダブルスター」の称号が付与されます。シングルスターはシングルスターレベルで700点満点中420点以上、ダブルスターはシングルスターレベルの基準を満たしたうえで、全体1,000点満点中700点以上が目安です。各出題分野にも必須得点が設定されています。
インターネット検定の受験者数・合格率
受験者数や合格率は、公式には公表されていません。
参考情報として、BASICは60%前後、ADVANCEシングルスターは35%前後、ADVANCEダブルスターは25%前後
インターネット検定の難易度
ベーシックは、インターネットやICTの基礎知識を確認するレベルなので、IT系資格の中では比較的取り組みやすい資格です。普段からパソコンやスマートフォン、インターネットを使っている人であれば、内容をイメージしやすく、公式テキストを使ってきちんと学習すれば、実務経験がない学生でも十分合格を目指せるでしょう。
ただし、ベーシックであっても誰でも簡単に合格できるわけではありません。なんとなくインターネットを使えるだけでは、仕組みやセキュリティ、トラブル対応などの知識があいまいなままになりやすいため、試験向けに基本事項を整理しておく必要があります。
アドバンスになると、ベーシックよりも難易度は上がります。ICTを実務で活用するための理解が求められるため、ネットワークやセキュリティ、業務でのIT活用にあまり触れたことがない人は、やや難しく感じる可能性があります。
総合的に見ると、インターネット検定はIT資格の中では比較的チャレンジしやすい部類です。ベーシックはICTの入門資格として取り組みやすく、アドバンスは基礎から一歩進んで、仕事で使えるIT知識を整理したい人向けのレベルといえるでしょう。
インターネット検定の勉強法
BASICでは、インターネットの利用、ハードウェア・ソフトウェア、インターネット接続、セキュリティ、情報の取り扱いと法律などが出題範囲になります。インターネットやパソコンの基本を学ぶ内容なので、まずは公式テキストを読み、基礎用語を整理しておくとよいでしょう。
ADVANCEでは、インターネットの仕組み、接続設定、トラブル対処、ICTの活用、セキュリティ、関連法規など、より実務寄りの内容が問われます。ネットワークやセキュリティに苦手意識がある方は、用語を暗記するだけでなく、通信の流れやトラブル対応を具体的にイメージしながら学ぶことが大切です。
勉強法としては、テキストを一通り読んだあと、章末問題や模擬問題を繰り返し解く流れがおすすめです。間違えた問題は答えだけを覚えるのではなく、なぜその選択肢が正しいのかを確認し、関連する用語や仕組みまで復習しましょう。
独学でも対策できますが、インターネットやネットワークの知識に不安がある方は、公式のオンライン学習講座を利用するのも一つの方法です。基本的には、公式テキストで基礎を固め、問題演習で出題形式に慣れることが合格への近道です。
インターネット検定のお勧めテキスト
NTTドコモビジネス インターネット検定 .com Master BASIC 公式テキスト 第5版
インターネット検定.com Master BASICの公式テキスト最新版です。インターネットの基本、利用環境、法律やルール、安全な使い方を基礎から学べます。IT初心者や、まずネットリテラシーを固めたい人に向いています。
インターネット検定 .com Master ADVANCE 公式テキスト 第4版
.com Master ADVANCEの公式テキストです。シングルスター・ダブルスターに必要な知識を1冊にまとめ、ネットワーク、セキュリティ、ICT活用などを体系的に学べます。実務寄りの知識を身につけたい人におすすめです。
資格を活かせる仕事
ITエンジニア向けの高度な専門資格というより、インターネットやネットワークの基礎知識を幅広く確認する資格といえます。
活かしやすい仕事としては、一般事務、営業事務、社内ITサポート、ヘルプデスク、カスタマーサポート、通信会社、プロバイダ関連業務、Web担当、ECサイト運営、IT企業の営業職などがあります。特に、インターネットサービスや通信回線、ネットワークの基本を理解しておく必要がある仕事では、学んだ知識を活かしやすいでしょう。
ただし、この資格を取得したからといって、NTTなどの通信大手に就職できるわけではありません。また、IT業界の第一線でエンジニアとして活躍できることを証明する資格としては弱く、専門職を目指す場合は、基本情報技術者試験、シスコ技術者認定、Linux技術者認定、ネットワークスペシャリスト試験なども検討した方がよいでしょう。
一方で、企業によっては奨励資格として扱われることもあり、ネットワークやインターネットの基礎知識を持っていることを示す材料にはなります。就職活動や仕事で活かしたい場合は、ベーシックではやや弱いため、できればアドバンス以上を目指したいところです。
インターネット検定は、就職・転職の決め手というより、インターネットや通信分野の基礎知識を補強するための資格です。通信・IT関連の仕事に興味がある人や、社内でネットワーク・ITサポートに関わる人が、知識の整理として取得するには役立つ資格といえるでしょう。

