文芸翻訳検定の難易度は?試験内容を解説

文芸翻訳検定は、小説などの文芸作品を翻訳する能力を測る検定試験です。単に英文を日本語に訳すだけでなく、原文の意味やニュアンスを理解し、作品として自然な日本語に表現する力が求められます。

文芸翻訳者を目指している人をはじめ、自分の翻訳力を確認したい人や、実践的な文芸翻訳を学んでいる人にも適した検定です。

目次

文芸翻訳検定の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル英語・外国語
資格区分1級・準1級・2級・3級・4級・5級
受験資格2級~5級:制限なし、1級・準1級:2級合格者
試験日程1級・準1級:年2回(5月・11月)、2級~5級:年2回(2月・8月)
試験方法1級・準1級:長文翻訳・短編小説など、2級・3級:選択式・記述式、4級・5級:選択式
免除科目なし
試験場所インターネット環境から受験
受験料1級:15,750円、準1級:10,500円、2級:8,400円、3級:6,300円、4級・5級:4,200円
登録・更新なし
問い合わせ文芸翻訳検定協会

文芸翻訳検定の試験日

試験試験日申込期間
第79回(1級・準1級)2026年11月21日~・11月23日~未発表
第80回(2級~5級)2027年2月20日9月1日~2月5日

文芸翻訳検定の試験内容

文芸翻訳検定は、英語の読解力だけでなく、日本語の表現力や一般教養、翻訳する力を評価する試験です。級が上がるにつれて選択問題が減り、実際に文章を翻訳する力が重視されます。

試験内容試験時間
1級長文翻訳+短編小説3日間
準1級長文翻訳+短編小説1日間
2級選択式30問+記述式20問120分
3級選択式30問+記述式10問90分
4級・5級4択式50問60分

4級・5級は基礎的な英語力や翻訳力を確認する内容ですが、2級・3級では記述式が加わり、実際に日本語へ訳す力が求められます。1級・準1級では長文翻訳に加えて、指定されたテーマに沿った日本語の短編小説も作成します。

また、試験はインターネット上で行われ、辞書・用語集・インターネット検索の使用も認められています。単純な暗記力ではなく、翻訳に必要な調査力も評価対象となるのが特徴です。

なお、2級~5級には一律の合格点は設定されておらず、各回の平均点や標準偏差などをもとに合否ラインが決定されます。

文芸翻訳検定のおすすめテキスト・問題集

文芸翻訳検定では、公式の問題集が販売されています。まずは受験する級の問題形式や、実際に求められる翻訳レベルを確認するために公式問題集を利用するのがおすすめです。

文芸翻訳検定 4・5級 公式問題集

4級・5級の試験問題を収録した公式問題集です。初めて文芸翻訳を学ぶ人や、基礎的な英語力・翻訳力を確認したい人に適しています。

文芸翻訳検定 2・3級 公式問題集

2級・3級対策向けの公式問題集です。選択問題だけでなく記述式の翻訳問題もあるため、実際の試験形式に慣れるために活用できます。

文芸翻訳では単語や文法が分かるだけでは不十分で、原文のニュアンスを自然な日本語として表現する力も必要です。公式問題集を解いた後は、自分の訳文と解答例を比較し、表現の違いを確認すると効果的です。

文芸翻訳検定1級・準1級を取得すると翻訳の仕事ができる?

1級・準1級に合格したからといって、必ず文芸翻訳の仕事ができるわけではありません。ただし、合格者は公式サイトでプロフィールを紹介してもらえる制度があります。

さらに1級合格者は、プロの翻訳者として協賛企業へ紹介される制度があるため、仕事につながる可能性があります。単なる英語力の証明ではなく、文芸翻訳家を目指す人にとって実務への入口になり得る資格です。

文芸翻訳検定では辞書やインターネットを使ってもいい?

文芸翻訳検定では、試験中に辞書や用語集、インターネット検索を利用できます

これは単語をどれだけ暗記しているかではなく、原文を正しく理解し、必要な情報を調べながら適切な日本語に翻訳する力も重視しているためです。

ただし、調べることに時間を使いすぎると翻訳時間が足りなくなるため、検索力や時間配分も重要になります。

文芸翻訳検定1級・準1級で短編小説を書くのはなぜ?

1級・準1級では翻訳問題だけでなく、指定されたテーマに沿って日本語の短編小説を書く問題が出題されます。

文芸翻訳では原文を直訳するだけではなく、登場人物の感情や情景、文章のリズムなどを自然な日本語で表現する力が必要です。

短編小説を作成させることで、英語力とは別に、文芸翻訳者に必要となる日本語の文章力や表現力も評価しています。

文芸翻訳検定ではどのような作品を翻訳する?

試験では、小説などの文芸作品を題材とした英文を日本語へ翻訳します。

一般的な英語試験のように「英文の意味が理解できるか」だけを見るのではなく、作品の雰囲気や登場人物の感情、文脈などを読み取り、それを自然な日本語として表現できるかが重要になります。

そのため、同じ英文でも単純な直訳ではなく、文芸作品として読みやすい日本語に仕上げる力が求められます。

文芸翻訳検定は英語力が高ければ合格できる?

英語力が高いだけでは、上位級の合格は難しいでしょう。

文芸翻訳では英文を正確に理解する力に加えて、原文のニュアンスを読み取り、日本語として自然で魅力のある文章にする力が求められます。

特に1級・準1級では短編小説の作成もあるため、英語力だけでなく日本語の文章力も重要です。TOEICなどで高得点を取れる人でも、文芸翻訳特有の表現力については別途対策が必要になります。

関連資格

翻訳実務検定(TQE)
文芸翻訳検定と同じく翻訳力を評価する試験ですが、TQEは実務翻訳寄りです。文芸作品を中心に学びたい人は文芸翻訳検定、ビジネスや専門分野の翻訳を目指す人はTQEが比較対象になります。

JTFほんやく検定
翻訳の実務能力を測る検定です。文芸翻訳検定が小説などの表現力を重視するのに対し、こちらは産業翻訳・実務翻訳との関連が強く、翻訳者を目指す人が比較しやすい資格です。

実用英語技能検定(英検)
文芸翻訳には高い英文読解力が必要になるため、英検で身につけた語彙力・文法力・読解力が土台になります。特に上位級を目指す前の英語力確認として関連があります。

TOEIC Listening & Reading Test
文芸翻訳そのものを測る試験ではありませんが、英文を正確に読み取る基礎力を確認できます。まず一般的な英語力を伸ばし、その後に文芸翻訳特有の日本語表現力を磨く流れで関連する資格です。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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