視能訓練士試験とは
視能訓練士として働くために必要な国家資格を取得するための試験です。視能訓練士は、眼科医の指示のもとで視力、視野、眼位、眼球運動、両眼視機能などの検査を行い、斜視や弱視の訓練、視機能の回復支援などに関わる専門職です。
試験では、基礎医学、臨床医学、視能矯正学、視能検査学、視能障害学、関係法規など、眼科医療に必要な知識が幅広く問われます。眼の構造や病気に関する理解だけでなく、検査結果を正しく読み取り、患者の状態に応じて適切に対応する力も重要になります。
合格後は視能訓練士名簿に登録され、病院の眼科、眼科クリニック、視能訓練施設、健診機関、医療機器関連などで働くことができます。眼科医療を支える専門職として、検査・訓練・患者対応に関わる実務性の高い資格です。
視能訓練士試験の基本情報
| 資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
| ジャンル | 医療・心理 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | 文部科学大臣指定の学校、または都道府県知事指定の視能訓練士養成所で必要な知識・技能を修得した者・修得見込みの者、大学・短大などで指定科目を修めた後に養成施設で1年以上学んだ者、外国の視能訓練士養成校卒業者または外国で視能訓練士に相当する免許を取得し、厚生労働大臣の認定を受けた者など |
| 試験日程 | 年1回。例年2月ごろに実施 |
| 試験方法 | 筆記試験 |
| 免除科目 | – |
| 試験場所 | 東京都、大阪府 |
| 受験料 | 15,800円 |
| 登録・更新 | 合格後、視能訓練士名簿に登録することで視能訓練士免許を取得。視能訓練士免許自体に定期更新制度はありません |
| 問い合わせ | 医政局医事課試験免許室 |
| 関連資格 | ケアマネジャー 臨床心理士 義肢装具士 作業療法士 理学療法士 |
視能訓練士試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 2月19日 | 12月15日~1月5日 | 3月23日 |
視能訓練士試験の試験内容
視能訓練士として必要な知識と判断力を確認する国家試験です。試験はマークシート方式で実施され、眼科検査、視能矯正、視能訓練、視覚障害に関する内容を中心に出題されます。
出題範囲
出題範囲は、基礎医学大要、基礎視能矯正学、視能検査学、視能障害学、視能訓練学の5科目です。基礎医学大要では人体の構造や疾病の基礎、基礎視能矯正学では視覚機能や眼の構造、視能検査学では視力・視野・屈折・眼位などの検査、視能障害学では斜視・弱視・視覚障害など、視能訓練学では視能矯正や訓練方法が問われます。
試験科目と出題数
試験科目は、基礎医学大要、基礎視能矯正学、視能検査学、視能障害学、視能訓練学です。一般問題と臨床問題で構成され、一般問題は1問1点、臨床問題は1問2点で採点されます。
出題数は年度によって採点除外などで変わる場合がありますが、通常は全150問前後で、一般問題と臨床問題を組み合わせて出題されます。直近の合格発表では、一般問題128問、臨床問題20問の合計148問が採点対象でした。
合格基準
合格基準は、総得点の6割程度です。直近の試験では、168点満点中101点以上が合格基準とされました。過去には169点満点中102点以上が基準とされた回もあり、採点除外などにより満点や基準点が変わる場合があります。
視能訓練士試験の受験者数・合格率
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 804人 | 773人 | 96.1% |
| 2025年 | 911人 | 882人 | 96.8% |
| 2024年 | 976人 | 929人 | 95.2% |
| 2023年 | 943人 | 842人 | 89.3% |
| 2022年 | 842人 | 773人 | 91.8% |
視能訓練士試験の難易度
養成校で専門的に学んできた人にとっては合格を目指しやすい国家試験です。医療系資格ではありますが、医師国家試験や薬剤師国家試験のような広範な難関試験とは性質が異なり、養成課程で学ぶ眼科領域の知識と検査・訓練の理解が中心になります。
この試験では、視覚の仕組み、眼の構造、視機能検査、斜視・弱視、視野検査、眼疾患、光学、リハビリテーション、関係法規などが問われます。特に視力、屈折、眼位、両眼視、視野、眼球運動など、視能訓練士の業務に直結する内容を正確に理解しておく必要があります。
つまずきやすいのは、眼科特有の専門用語や検査結果の読み取りです。視力検査や屈折検査だけでなく、斜視・弱視の評価、視野異常、眼疾患ごとの特徴などを関連づけて理解していないと、問題文の状況判断で迷いやすくなります。
また、光学や視覚生理の分野は、苦手にする人が出やすい部分です。レンズ、屈折、調節、眼鏡・コンタクトレンズ、視覚情報の処理などは、暗記だけでは理解しにくく、仕組みをイメージできるかどうかで得点に差が出やすくなります。
養成校での授業や臨床実習を積み重ねてきた人であれば、極端に難しい試験ではありません。一方で、眼科領域に特化した専門知識が多いため、基礎医学、眼疾患、検査法、訓練法をバランスよく理解していないと得点が安定しにくい試験です。
資格を活かせる仕事
眼科医院、総合病院の眼科、大学病院、眼科専門病院、リハビリテーション関連施設、健診機関、医療機器メーカー、視覚障害者支援に関わる施設などがあります。特に、視力検査、視野検査、眼圧検査、斜視・弱視の検査、視能訓練、眼科手術前後の検査補助などでは、資格を直接活かすことができます。
視能訓練士は、眼科医療の中で検査や訓練を担当する専門職です。目の状態を正確に調べることは、診断や治療方針を決めるうえで重要になるため、眼科では欠かせない職種の一つです。特に、小児の弱視・斜視、高齢者の緑内障・白内障・網膜疾患など、幅広い年代の患者に関わる機会があります。
就職・転職においては、眼科分野に直結する実用性の高い資格です。眼科医院や病院では有資格者を必要とする職場があり、医療系専門職として安定して働きやすい資格といえます。一方で、活かせる職場は眼科領域にかなり限られるため、一般企業で幅広く評価される資格ではありません。
視能訓練士試験は、眼科医療や視機能の検査・訓練に関わりたい人に向いています。実務では、検査機器の操作、患者対応、小児や高齢者への説明力、眼科医や看護師との連携も重要になります。眼科で経験を積みながら、弱視・斜視、ロービジョンケア、緑内障検査、健診業務などの分野を深めることで、さらに仕事の幅を広げやすくなるでしょう。
受験者の口コミ評判
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視能訓練士を目指すキッカケ
5.0 靴下 40代会社員
視能訓練士を目指すキッカケになったのは、子供に時に行った眼科で検査している方の仕事が楽そうだったからです(笑)。あとは、専門職になるので、ある程度経験を積めば一生生活出来るかなーって安易な考えもあります。今思えば、なんで視能訓練士になろうと思ったのか明確な理由は見つかりません。
資格を取得してメリットを感じることは、女性に囲まれるので、女好きの男性には持って来いの職業だと思います(笑)
視能訓練士は女性が非常に多く、お若い方が多いので私みたいなおっさんは浮きます。女性に優しい職種なので、結婚や妊娠による再就職にも有効な資格だと思います。アルバイトで雇用している所もありますので、自分のライフスタイルに合った働き方ができるのもこの資格の大きな魅力ですね。(2018年7月)


視能訓練士を目指すキッカケ