CAD実務キャリア認定制度試験とは
CADを利用する実務者や、CAD教育を受けている人を対象に、実務で必要となるCAD操作の技術・技能を評価する認定制度です。設計や製図の現場で求められる作図力、図面理解力、データ作成力などを確認できる資格として活用されています。
試験は、2次元CADに関わるCADアドミニストレーター認定試験、3次元CADの操作やデータ作成に関わる3次元CADアドミニストレーター認定試験、3次元CADでのトレース技能を評価する3次元CADトレーサー認定試験に分かれています。試験はいずれも実技試験で実施されます。
CAD関連会社、設計事務所、建築会社、製造業、デザイン関連の仕事など、CADを使う職場を目指す人に向いています。CADの操作経験や学習成果を客観的に示したい人、実務に近い形でスキルを確認したい人に役立つ認定制度といえるでしょう。
CAD実務キャリア認定制度試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | 3次元CADトレーサー、3次元CADアドミニストレーター、CADアドミニストレーター |
| 受験資格 | 制限なし ※インターネット環境が必要 |
| 試験日程 | 年2回程度。CADアドミニストレーターは随時試験あり |
| 試験方法 | 実技試験。3次元CAD系は事前課題あり |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 自宅など。団体受験は認定会場 |
| 受験料 | 3次元CADトレーサー:13,600円/3次元CADアドミニストレーター:10,500円/CADアドミニストレーター:7,300円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | NPO法人 コンピューターキャリア教育振興会 CAD検定協会試験センター |
| 関連資格 | CAD利用技術者試験 CADトレース技能審査 建築CAD検定 機械設計技術者試験 技術士補 |
CAD実務キャリア認定制度試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 2月8日(日) | 12月22日~1月19日 | 3月予定 |
CAD実務キャリア認定制度試験の試験内容
CADを使った実務的な作図・モデリング能力を評価する認定試験です。一般社団法人コステックエデュケーションが実施しており、CADオペレーター、設計補助、製図業務、3D CADを使う仕事を目指す人に向いています。
試験区分は「CADアドミニストレーター認定試験」「3次元CADアドミニストレーター認定試験」「3次元CADトレーサー認定試験」などがあります。いずれも知識だけでなく、実際にCADソフトを操作して図面や3Dモデルを作成する実技力が重視されます。
出題範囲
CADアドミニストレーター
2次元CADの基本操作、図形の作成・編集、図形の性質、図学の基礎などが問われます。2D図面を正確に作成するための基本的なCAD操作力が中心です。
3次元CADアドミニストレーター
3Dモデリング、アセンブル、編集技術の基礎などが問われます。3次元CADを使って、部品や形状を作成・編集する基本技能が評価されます。
3次元CADトレーサー
3Dモデリング、アセンブル、2次元化、機械図面化などが問われます。3次元モデルを作成するだけでなく、そこから図面として表現する力も必要になります。
試験科目と出題数
試験は実技試験のみで実施されます。試験時間は、CADアドミニストレーター、3次元CADアドミニストレーター、3次元CADトレーサーのいずれも90分です。3次元CADトレーサーと3次元CADアドミニストレーターには、試験日の約1週間前に提供される事前課題があります。
試験中は参考書などを見てもよい形式とされており、試験終了後は指定された形式で解答データを提出します。一般的な筆記試験ではなく、実際にCADを操作して成果物を作成する試験と考えると分かりやすいです。
合格基準
公式サイト上では、具体的な合格点や正答率は確認できませんでした。採点後に合否判定通知書が送付される形式です。
CAD実務キャリア認定制度試験の受験者数・合格率
合格率は25〜50%程度
CAD実務キャリア認定制度試験の難易度
一般的な資格試験のように、知識を暗記して会場で問題を解くタイプではなく、テキストを確認しながら自宅で受験できるため、暗記面での負担はそれほど大きくありません。その点だけを見ると、比較的取り組みやすい試験に感じるかもしれません。
ただし、実際には限られた時間内で課題に対応する必要があるため、CADの操作に慣れていない人にとっては難しく感じやすい試験です。知識を知っているだけではなく、必要な操作を素早く正確に行える実践力が求められます。
特に、実務未経験者の場合は、モデリングや作図の手順に迷ってしまい、時間内に完成させるのが難しくなる可能性があります。普段からCADを使っている人であれば対応しやすいですが、操作経験が少ない人は事前に十分な練習が必要です。
総合的に見ると、CAD実務キャリア認定制度試験は、暗記型の試験ではないものの、実技力が問われるため油断はできません。CADの基本操作に加えて、効率よく作業を進める力が必要になる、実務寄りの資格といえるでしょう。
CAD実務キャリア認定制度試験の勉強法
実技試験が中心になるため、知識を暗記するよりも、実際にCADソフトを操作して練習することが大切です。指定された条件どおりに、正確かつスピーディーに作図・編集できる力を身につけましょう。
勉強法としては、試験形式に近い課題を繰り返し解き、操作手順に慣れておくのがおすすめです。寸法、線種、レイヤー、図形配置、修正、印刷設定など、細かい指定を見落とさずに作業できるように練習しましょう。
試験中に参考書や資料を見られる形式であっても、毎回調べながら作業していると時間が足りなくなる可能性があります。そのため、よく使う操作は手順を覚え、迷わず作業できる状態にしておくことが重要です。
最初は時間を気にせず正確に作業し、慣れてきたら試験時間を意識してスピードを上げていきましょう。特に、単純な操作ミスや寸法の確認漏れは減点につながりやすいため、最後に見直す習慣もつけておくと安心です。
難易度は極端に高い試験ではありませんが、実技中心なので練習量がそのまま結果につながります。基本的には、同じ形式の課題を繰り返し解き、正確さと作業スピードを高めることが合格への近道です。
資格を活かせる仕事
CADオペレーター、設計補助、機械設計補助、建築設計補助、設備設計補助、土木設計補助、インテリア関連、製造業の技術部門などがあります。特に、設計者の指示に沿って図面を作成・修正する仕事では、CADの操作スキルや図面を読む力が役立ちます。
ただし、CAD関連資格全般にいえることですが、CADを使えるだけで設計職として高く評価されるわけではありません。CADはあくまで図面を作成するための道具であり、実務では設計知識、図面の読み取り、業界ごとのルール、材料や構造に関する理解なども求められます。
そのため、CAD実務キャリア認定制度試験は、就職・転職の決定打というより、CADの基礎力や作図経験を示す補助的な資格です。未経験からCADオペレーターや設計補助を目指す場合には一定のアピール材料になりますが、経験者の転職では資格よりも実務経験や使用できるCADソフト、作成できる図面の種類が重視されます。
本格的に設計分野でキャリアを築きたい場合は、CADスキルに加えて、機械系であればJIS規格や材料・加工の知識、建築系であれば建築基準法や構造、プランニングの知識を身につけることが重要です。CAD実務キャリア認定制度試験は、設計・製図分野に入るための入口として活用するとよいでしょう。
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