福祉住環境コーディネーター試験 – 難易度・合格率・試験日など

目次

福祉住環境コーディネーター試験とは

高齢者や障害のある人が暮らしやすい住環境を整えるために、福祉・医療・建築に関する知識を評価する検定試験です。住宅改修、福祉用具、バリアフリー、介護保険制度、住まいの安全対策など、生活環境を改善するための幅広い知識が問われます。

資格区分は、1級、2級、3級に分かれています。1級が最上位で、級が上がるほど住環境整備に関する専門的な知識や、福祉・医療・建築を組み合わせた提案力が重視されます。

介護、福祉、医療、住宅リフォーム、建築、福祉用具、自治体、地域包括支援センターなどで活かしやすい資格です。国家資格ではありませんが、住まいの面から高齢者や障害のある人の生活を支える知識を学べるため、介護・福祉・住宅関連の仕事に関わる人に向いた検定といえます。

福祉住環境コーディネーター試験の基本情報

資格種別公的資格
ジャンル介護・福祉
資格区分1級、2級、3級
受験資格なし
試験日程2級・3級は年2回。例年7月ごろ、11月〜12月ごろに実施。1級は年1回、例年12月ごろに実施
試験方法1級はCBT方式の統一試験で、多肢選択式と記述式。2級・3級はIBT方式またはCBT方式で、多肢選択式
免除科目なし
試験場所1級・CBT方式は全国各地のテストセンター。IBT方式は自宅や会社などで受験可能
受験料1級 9,900円+CBT利用料2,200円、2級 7,700円、3級 5,500円。2級・3級のCBT受験は別途CBT利用料2,200円
登録・更新なし
問い合わせ東京商工会議所検定センター
関連資格福祉用具専門相談員
介護職員初任者研修
社会福祉士
介護福祉士
手話通訳士
インテリアコーディネーター
高齢社会検定

福祉住環境コーディネーター試験の試験日

2026年度試験

2級・3級

試験日申込期間合格発表
2026年7月9日~7月30日6月5日~6月16日試験終了後、画面上で即時発表
2026年11月12日~12月3日10月9日~10月20日試験終了後、画面上で即時発表

福祉住環境コーディネーター試験の試験内容

高齢者や障害者が安全に暮らすための住環境整備、バリアフリー、福祉用具、介護・医療・福祉制度、住宅改修などに関する知識が問われます。1級・2級・3級に分かれており、福祉、建築、介護、医療、福祉用具を横断して理解できているかが確認されます。

出題範囲

3級では、福祉と住環境に関する基礎知識が出題されます。少子高齢社会、在宅生活、バリアフリー、ユニバーサルデザイン、福祉用具、住まいの整備、生活行為別の安全な住環境、安心して暮らせるまちづくりなどが中心です。

2級では、3級の内容に加えて、介護、医療、福祉、建築、福祉用具に関する実務的な知識が出題されます。利用者の心身状況、生活環境、経済状況、福祉制度などを踏まえ、住宅改修や福祉用具の活用を考える内容が中心です。

1級では、2級・3級の内容に加えて、新築や住宅改修の具体的なプランニング、福祉のまちづくり、社会福祉施設を含めた住環境整備などが出題されます。個別の住まいだけでなく、地域全体の生活環境を含めて考える内容も対象になります。

試験科目と出題数

3級・2級は、IBT方式またはCBT方式の多肢選択式で実施されます。試験時間は90分で、100点満点です。出題数は固定の科目別問題数で整理するより、公式テキストの範囲から、福祉住環境に関する知識と応用力を総合的に問う試験として考えるとよいでしょう。

1級は、前半が多肢選択式、後半が記述式で実施されます。前半では1級公式テキストの知識と応用力、後半では住宅改修や住環境整備に関する具体的な提案力・記述力が確認されます。

合格基準

3級・2級は、100点満点中70点以上で合格です。1級は前半・後半を合わせて100点満点中70点以上で、前半・後半それぞれにも基準点が設けられます。

福祉住環境コーディネーター試験の受験者数・合格率

1級

年度受験者数合格者数合格率
2025年度183人36人19.7%
2024年度185人14人7.6%
2023年度234人34人14.5%
2022年度285人16人5.6%
2021年度361人64人17.7%

2級

年度受験者数合格者数合格率
2025年度13,380人3,078人23.0%
2024年度13,452人5,881人43.7%
2023年度14,344人5,471人38.1%
2022年度13,263人4,903人37.0%
2021年度10,617人7,201人67.8%

福祉住環境コーディネーター試験の難易度

福祉・介護・住宅に関心がある人であれば比較的取り組みやすい試験です。医療系国家資格のような難関試験ではありませんが、高齢者や障害のある人が暮らしやすい住環境を考えるため、介護・福祉・建築の基礎知識を幅広く理解する必要があります。

この試験では、加齢による身体機能の変化、障害の特性、介護保険制度、福祉用具、住宅改修、バリアフリー、手すり、段差解消、床材、浴室・トイレ・玄関まわりの改修などが関係します。単に住宅設備の名称を覚えるだけでなく、利用者の身体状況や生活動作に合わせて、どのような住環境が適しているかを考える力が重要です。

少し難しく感じやすいのは、福祉と建築の両方を結びつけて考える部分です。介護や福祉の知識がある人でも、住宅構造や改修方法に慣れていないと、段差、動線、開口幅、手すりの位置、車いす利用時のスペースなどで迷いやすくなります。反対に、建築やリフォームの知識がある人でも、高齢者や障害者の身体機能、介護保険制度、福祉用具の理解は別途必要になります。

2級までは初学者でも目指しやすい内容ですが、1級ではより専門的な提案力や総合的な判断力が求められます。利用者本人だけでなく、家族、介護者、医療・福祉職、施工業者との連携も関係するため、住環境を単なる設備改善ではなく、生活支援の一部として考えられるかが重要になります。

介護職、福祉職、住宅リフォーム、建築、インテリア、福祉用具販売などに関わる人は、実務と結びつけながら理解しやすい資格です。未経験者でも取り組みやすい部類ですが、福祉制度・身体機能・住宅改修を横断して整理する必要があるため、分野をまたいだ理解が難しさにつながります。

受験者に難易度を聞いた
  • 2級も3級もマークシート問題で試験範囲もそれほど広くないので難易度的にはかなり低いです。1級になると記述式が増え試験範囲も広くなるので難しく感じるでしょう。(30代女性 介護職)

福祉住環境コーディネーター試験の勉強法

高齢者や障がいのある人が安全に暮らせる住環境づくりについて、福祉、医療、建築、介護保険制度などを幅広く学ぶことが大切です。まずは、加齢による身体機能の変化や、車いす・杖・歩行器を使う人の生活動作を理解し、住まいの中でどのような不便や危険が起こりやすいのかを整理していくと学習しやすくなります。

勉強を進める際は、段差解消、手すりの設置、床材の選び方、浴室・トイレ・玄関・廊下の改修などを、単なる設備名として覚えるのではなく、利用者の状態や生活動線と結びつけて理解することが重要です。転倒予防、移動のしやすさ、介助のしやすさ、本人の自立支援を意識しながら学ぶと、実践的に整理しやすくなります。

また、福祉用具や住宅改修には、介護保険制度や自治体の助成制度が関わる場合があります。どのような改修が必要になるのか、どの専門職と連携するのか、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士、建築関係者との役割分担も押さえておくと理解が深まりやすくなります。

試験対策では、住環境整備の基本、身体状況に応じた住宅改修、福祉用具、介護保険制度、バリアフリー、ユニバーサルデザインをバランスよく復習すると効果的です。練習問題を解きながら、間違えた部分は「身体機能の理解」「住宅改修の目的」「福祉用具の使い分け」「制度や連携の知識」のどこでつまずいたのかを確認すると復習しやすくなります。住まいを「生活を支える場」として捉え、利用者ができるだけ安全で自立した暮らしを続けられるように考えることが、試験対策にも実務にもつながりやすくなります。

福祉住環境コーディネーター試験のテキスト

福祉住環境コーディネーター検定試験®2級公式テキスト〈改訂7版〉

2級対策の中心になる公式テキストです。高齢者や障害者の住環境整備、福祉用具、住宅改修、関連制度などを体系的に学べます。実務に近い知識まで整理したい人に向いています。

福祉住環境コーディネーター検定試験®3級公式テキスト〈改訂7版〉

3級から学ぶ人向けの公式テキストです。福祉、医療、建築の基礎を幅広く確認できるため、初めて福祉住環境を学ぶ人でも全体像をつかみやすい内容です。2級へ進む前の土台作りにも役立ちます。

福祉住環境コーディネーター検定試験®練習問題

公式テキストに準拠した練習問題です。テキストで学んだ知識を本試験に近い形で確認でき、弱点の把握や直前期の仕上げに使いやすい教材です。2級・3級それぞれ受験級に合わせて選ぶと効果的です。

資格を活かせる仕事

この資格を取得することでの活躍の場は、大きく分けて2つあります。

まず1つは、ケアマネや介護福祉士の資格を持ち合わせて、介護施設や病院、保健所などで、住環境の知識を得ることで、更なるスキルアップを見込むことができます。

そして、もう1つは、工務店や建築設計事務所などの住環境の仕事をされる際に、バリアフリー住宅の新築&リフォームの際のアドバイザーになることにより、就職・転職に有利になります。ただ、この資格だけでは厳しいので、建築関係の資格と、福祉用具専門相談員の資格を取得できれば、活躍の幅は広がるでしょう。

『福祉用具専門相談員』の資格と併用することにより、キャリアの幅が広がります。また、仕事の為ではなく、自分の家のリフォームをする際や、ご家族の介護の知識を習得する為に、取得する人も多数いるのも特徴の資格になります。

資格を取得するメリット

日本は、超高齢化社会に突入しており、ますますそれが加速していくと予想されています。

ですから、高齢者をターゲットとするビジネスは増加傾向です。福祉住環境コーディネーターは、まさに高齢者をサポートするプロフェッショナルですので、社会的なニーズはこれからもますます高まっていくことが予想されます。

高齢者や障がい者が快適に暮らせる住環境としてバリアフリー化がすすめられていますが、人によって求めることは異なります。ですから、高齢者や障がい者が求めていることをすくい上げ、その人の生活スタイルや性格に寄り添い、その人がイキイキと快適に暮らせる住環境を提案する必要があります。

それができるのが、この福祉住環境コーディネーターです。高齢者や障がい者に喜んでもらえる仕事ができる、これが福祉住環境コーディネーターの最大のメリットではないでしょうか。

また、この検定には、1~3級のレベルありますが、1級に至っては住宅設備や福祉コミュニティ作りなども勉強しますので、介護施設の新築や、リフォームのプランニングなどといった、福祉施設の住環境整備に携わることもでき、ますます仕事の幅を広げていくとが可能となります。

よくある質問

どの級から受験するか迷っています

福祉住環境コーディネーター検定試験に関しては、2級の認知度が一番高いので、3級を受ける場合でも、2級とのダブル取得を目指す人が多いです。

2級に関しては、年度により合格率の幅が大きく、2007年に比べて2013年の合格率は約4倍に膨れ上がっています。

3級の受験者は、年々減少しており、2007年に比べて半分程に減少しています。3級を取得しても就職・転職にあまり役立たなくなっているという背景があるのが、減少している一つの要因になっています。

2級と3級に関しては、受験資格が要りませんので、誰でも受験でき、遊び感覚で勉強もせずに、受験されている人も多数いるので、真剣に勉強すれば、この合格率より高い可能性で合格することができるでしょう。

次のステップとして取得したらいい資格は?

実務経験などの受験資格を要しないので、福祉の仕事をやり始めた新人の方でも手軽に取得することができます。

福祉の方に力を入れるならケアマネや社会福祉士、住環境に力を入れるなら建築士や宅建士を目指すと業務の幅は広がります。

受験者の口コミ評判

タップ(クリック)で口コミが見れます

成人女1役に立つ資格
4.0 さなえ 20代会社員

日本ではこれからますます高齢化社会に突入していきますのでこの資格を持っていると役立つ機会が増えるでしょう。医療、福祉、建築の場面で役立つ資格でそれぞれの専門家とともにより快適で住みやすい環境を整えることに貢献できます。(2020年1月)

成人男1ユーキャンで勉強
2.0 さとる 30代大学生

一ヶ月程度の勉強で2級取りました。3級は受験してないです。取得時は介護職員ではなかったですけど家が不動産やってるから建築の知識が欲しくていきなり宅建は自信なかったから予備知識として受けて見ました。
ユーキャンのテキストと問題集と一問一答集で勉強しました。その後福祉の仕事をすることになりましたけど知識は役に立ちました。資格自体は評価されてませんが。(2019年12月)

若者スーツ男福祉施設で働くなら欲しい資格
4.0 名無し 30代会社員

ゼネコンの設計部に勤めていた頃、福祉施設の設計に携わることが多くなって取得を決めました。例えば車いすが通るために必要な寸法など、福祉施設に必要な数字や知識を体系的に学ぶことができます。
商工会議所が発行しているテキストで十分です。関係する職種の方はもちろん、自宅をバリアフリーにリフォームしたいという場合にも役立つと思います。(2019年4月)

成人男13級は意味なし
2.5 川島 20代バイト

私は3級と2級を一緒に受けてどちらも合格しましたが、3級を持っていても全く評価されることが無いので、はっきり言って3級を受けるのは時間とお金の無駄です。英検4級みたいなものですね・・・2級に関しては、今後のステップアップとして取得しておいて損はないでしょう。(2018年12月)

スーツ男タイトルなし
2.0 名無し 40代会社員

福祉住環境コーディネーターとして働くには、福祉用具に関する知識も当然求められますので、福祉用具専門相談員の資格も一緒に取得することで、この資格も生きていくと思います。逆に言うと、福祉住環境コーディネーターの資格だけを持っていても活用する場所があまりないと思います。(2018年3月)

成人男1転職には有利にならない
1.0 ももち 30代会社員

この資格だけで就職や転職に有利になることはほぼ無いと考えていいでしょう。私自身今の職場で全く評価されていません・・・試験に関しては、合格率が5割ほどですが、そんなに難易度は高くないです。むしろもっと難しくしてもらって、資格の価値を上げて頂きたいものです。(2017年11月)

成人男2業務の幅が広がりそう
3.5 悟 20代会社員

本当は介護福祉士の資格を取得したかったのですが、実務経験をクリアできなかったので、職場の先輩に勧められて、実務経験の要らない福祉住環境コーディネーターの資格を取得しました。まだ活用は出来ていませんが、今後業務の幅が広がりそうです。(2017年10月)

スーツ男タイトルなし
3.0 名無し 40代会社員

建築関係の仕事をしています。元々2級建築士の資格を持っていましたが、ここ最近の高齢化社会の煽りを受けて、会社から取得しなさいとの命令がありましたので、勉強して2級を取得しました。
独学で取得しましたが、建築と関係の無い福祉の勉強をするのがとにかく苦痛でした。今後は業務の幅を広げて、バリアフリーなどのコーディネートが出来ればと思っています。 (2016年7月)

資格を広めてくれると嬉しいです!
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