技能に対する評価を証明するための試験で、中央職業能力開発協会が各都道府県で実施している国家資格です。
100種類以上の職種に分かれており、それぞれ主に1級~3級まで区分されています。
試験に合格することで技能士と名乗ることができます。
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技能士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
ジャンル | 保安・技術 |
資格区分 | 111職種に分かれており、そのなかで1級、2級、3級に区分されています。(区分によっては単一等級や特級もあり) 職種については「実施職種・作業内容一覧」をご覧ください |
受験資格 | 検定職種に関する実務経験が必要 【特級】1級合格後5年以上 【1級】7年以上 【2級】2年以上 【3級】なし 【単一等級】3年以上 ※職業訓練歴、学歴などにより短縮されることもあります |
試験日程 | 【前期試験】 6月中旬~9月上旬(実技)、 7月末~9月上旬(学科) 【後期試験】11月下旬~翌2月下旬(実技)、 翌1月末~2月中旬(学科) |
試験方法 | 実技試験、学科試験 |
免除科目 | あり 厚生労働省の「試験免除(都道府県知事の実施する職種)」をご覧ください |
試験場所 | 各都道府県 |
受験料 | 【実技試験】17,900円 【学科試験】3,100円 |
登録・更新 | – |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 中央職業能力開発協会 |
【総合評価】(3級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
なし
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技能士試験の試験内容
出題形式
実技試験
製作等作業試験、判断等試験、計画立案等作業試験、実地試験
学科試験
五肢択一法(50題)
出題範囲
試験区分が多すぎるので「中央職業能力開発協会」でご確認ください。
合格点
100点満点中60点以上
※各試験別に合否基準が定められています。
技能士試験の受験者数・合格率
全職種・全区分累計
年度 | 受検申請者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年度 | 807287人 | 40.1% |
2017年度 | 784048人 | 41.9% |
技能士試験の難易度
選ぶ職種によっても難易度の違いは大きくありますが、過去の合格率を見ると、3級は約40~50%、1・2級は約30%、特級は20~30%程度となっており、全体的に見てもやや難易度は高い資格と言えます。
中でも特級になると、管理監督者として必要な知識や技能が試されるため、試験内容でも作業指導や製品の原価、設備保全なども出題されます。
なので、テキストや過去問題からだけでなく、専門書や業務から知識や技能を身につけていく必要があります。
また職種により試験内容も異なりますが、実技試験の場合60点以上、学科試験の場合65点以上取得が合格のボーダーラインとなっています。
講習会等も開催されているので、積極的に参加していくことが大切です。
- 過去問題集を各都道府県の職業能力開発協会で手に入れ勉強を進めました。特級は一筋縄ではいきませんでしたが、長期戦覚悟で取り組むことが必要です。(2018年特級・機械加工)
- 問題の中身をしっかり理解しているだけではダメで、日頃の生産管理の実務がものを言うのだということが、過去問題を解くうちにわかってきました。特級は比較的難しい部類で、本質を見抜く力が必要です。(2019年特級・電子機器組立て技能士)
- 実技は、普段の業務では使用しない材料もあり、周囲の人から教わり練習を重ねていきました。また、学科でも業務の中では得られない知識も多く、講習会や過去問から理解を深めました。(2019年1級・塗装技能士)
技能士試験の仕事
資格保有者はその職種の専門家として、製造業や加工業などの現場で活躍していくことになります。
業務改善を担うことや指導者としての役割を担うこととなるため、より高度な業務に携わることが増えるでしょう。
また現場では培うことのできない知識も身につくため、顧客に対して正しい情報を伝えることが可能になり、一定の技術水準が保障されているという印象や信頼につながります。