産業廃棄物を管理する上で必要な知識を問う試験で、主に産業廃棄物の排出やリサイクルを取り扱う企業の社員を対象にした資格となっています。
上位資格として「応用編」があり、2020年6月からは新入社員を対象にした「入門編」もスタートしました。オンラインで誰でも簡単に受験できることから多くの企業での採用を期待されています。
なお、2020年6月に環境省登録事業として認定登録されました。
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産業廃棄物適正管理能力検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 環境・自然 |
資格区分 | 通常、応用編(建設系コース・事業系コース)、入門編 |
受験資格 | 【通常・入門編】なし 【応用編】通常合格者(同時受験可能) |
試験日程 | 【通常・応用編】7月、12月 【入門編】ID発行後から1ヶ月間 |
試験方法 | 【通常・応用編】筆記試験 【入門編】web学習講座+筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 東京23区内・大阪市内・名古屋市内・福岡市内・仙台市内・札幌市内・岡山市内 |
受験料 | 【通常】8,500円 【応用編】8,500円(同時受験の場合は6,500円) 【入門編】9,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人 企業環境リスク解決機構 |
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産業廃棄物適正管理能力検定の試験日程
通常・応用編
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2020年12月6日(日) | ~11月20日 | 試験後1か月以内 |
産業廃棄物適正管理能力検定の試験内容
主に公式テキストの内容から出題。廃棄物とリサイクルの内容は公式テキスト外から出題される可能性があります。
産業廃棄物適正管理能力検定の受験者数・合格率
通常
開催月 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年12月 | 390人 | 61% |
2019年7月 | 334人 | 54% |
2018年12月 | 318人 | 50% |
応用編
開催月 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年12月 | 82人 | 30% |
2019年7月 | 65人 | 23% |
2018年12月 | 60人 | 28% |
産業廃棄物適正管理能力検定の難易度
公式テキストを中心に出題されますが、基礎知識をしっかりと理解していなければ解けない問題もあるため、応用力も求められます。
また産業廃棄物の管理に必要な法規制は複雑なので、ある程度の実務経験や業務で得た知識がなければ、難易度は非常に高く感じるでしょう。
過去の合格率を見ると平均61%とやや高めです。
一方で、より実践的で専門的な知識を問う応用編になると合格率は22%となります。このことから実務経験者でも非常に難易度の高い試験であると言えます。
企業環境リスク解決機構のホームページから「サンプル問題」が掲載されていますので、どれぐらいの難易度かご自身で確認してみて下さい。
- テキストを何度も読み、セミナーに参加した際にいただいた予想問題集を使って学習を続けました。ある程度実務での知識があったので、それほど難しくなく感じました。(2017年受験)
- 何度かテキストを読みこんだ後に、公式問題集を解いて知識を頭に定着させるようにしていきました。私の場合は受験日の半年前から勉強を始めて、合格することができました。(2019年受験)
- 実務経験がなく自分にとってほぼ未知の分野で、予想よりも難しいと感じましたが、ギリギリ合格できました。(2019年受験)
産業廃棄物適正管理能力検定のテキスト
資格を活かせる仕事
廃棄物処理施設技術管理者は義務付けられていますが、本資格は義務付けがありません。
しかし、環境への意識が高まる近年、廃棄物の適正管理に対してのリスクを持っている企業は増加傾向にあります。
また、全行政区の約33カ所では産業廃棄物管理責任者の選任を義務付けているため、活躍の場は今後も広がっていくでしょう。
規制に関する知識やノウハウはまだまだ不十分なので、資格保有者であればこうした企業や団体への就職、転職は有利に働きます。
すでに品質管理者や管理責任者の立場にあれば、より業務の中で知識を活用することができます。