CATV技術者資格制度試験 – 難易度・合格率・試験日など

目次

CATV技術者資格制度試験とは

ケーブルテレビ施設の設置、運用、維持管理に必要な技術知識を認定する資格制度です。放送、通信、伝送路、ネットワーク、設備管理、保守運用など、CATVサービスを安全かつ安定して提供するための知識が問われます。

資格区分は、第2級CATV技術者、第1級CATV技術者、CATV総合監理技術者に分かれています。第2級はCATV技術の基礎を中心とした区分で、第1級はより高度な設備・運用管理に関わる技術者向け、CATV総合監理技術者はCATVシステム全体を総合的に監理する上位資格として位置づけられています。

資格取得は、eラーニング講習とCBT試験を組み合わせた方式で行われます。CATV事業者、通信設備会社、放送設備関連企業、電気通信工事会社、ネットワーク関連企業などで活用しやすい資格です。ケーブルテレビや地域通信インフラの技術分野で専門性を高めたい人に向いています。

CATV技術者資格制度試験の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル電気・無線
資格区分CATV総合監理技術者、第1級CATV技術者、第2級CATV技術者
受験資格なし
試験日程CATV総合監理技術者・第1級CATV技術者は年1回程度、第2級CATV技術者は年2回程度。申込期間・受講期間・CBT試験期間は実施回により異なる
試験方法eラーニング講習を受講後、CBT試験で実施
免除科目旧CATVエキスパート資格保有者や過去の科目合格者などは、保有資格・合格科目に応じて一部科目が免除される場合があります
試験場所eラーニング講習は自宅などで受講可能。CBT試験は全国のテストセンターで実施
受験料CATV総合監理技術者:55,440円(税込)/第1級CATV技術者:39,380円(税込)/第2級CATV技術者:19,360円(税込)
登録・更新試験合格後、技術者証の交付を受けることで各資格が付与されます。合格時には技術者証発行手数料3,300円(税込)が別途必要。資格は更新制度があります
問い合わせ一般社団法人 日本CATV技術協会
関連資格家電製品アドバイザー

CATV技術者資格制度試験の試験日

2026年度試験

CATV総合監理技術者・第1級CATV技術者

講習・試験日申込期間合格発表
eラーニング講習:11月28日~2月12日
CBT試験:1月9日~2月16日
11月4日~11月25日3月中旬予定

第2級CATV技術者

講習・試験日申込期間合格発表
eラーニング講習:6月19日~8月13日
CBT試験:7月3日~8月17日
5月7日~5月29日9月中旬予定

CATV技術者資格制度試験の試験内容

第1級CATV技術者、第2級CATV技術者、CATVエキスパートに分かれています。第1級が上位区分で、ケーブルテレビ施設の設計、施工、維持管理、伝送技術、ネットワーク、関連法規などについて、より高度な知識が問われます。

第2級は、CATV施設やケーブルテレビ技術の基本的な知識が中心です。CATVエキスパートは、受信調査、施工管理、システム、ブロードバンド、ネットワークなど、専門分野ごとに知識を確認する区分です。

出題範囲

第1級CATV技術者

CATVシステム、伝送路、ヘッドエンド、光伝送、同軸伝送、宅内設備、電波、施工、保守、測定、障害対応、関連法規などが出題されます。

ケーブルテレビ施設全体を理解し、設計・施工・運用管理に対応できる知識が必要です。放送サービスだけでなく、インターネット接続や通信サービスを含むネットワーク技術も範囲に含まれます。

第2級CATV技術者

CATVの基礎、放送信号、伝送設備、受信設備、配線、宅内工事、測定、保守、関係法令などが問われます。

第1級よりも基礎的な内容が中心で、CATV設備の仕組みや、現場で必要となる基本的な施工・保守知識を理解しているかが確認されます。

CATVエキスパート

専門分野ごとに出題内容が分かれています。受信調査では、電波受信状況、受信障害、測定、調査方法などが問われます。

施工管理では、CATV工事の施工計画、工程管理、安全管理、品質管理、現場管理などが中心です。

システム分野では、CATV施設全体の構成、ヘッドエンド、伝送路、端末設備、運用管理などが出題されます。

ブロードバンド・ネットワーク分野では、インターネット接続、IPネットワーク、通信設備、ルータ、モデム、セキュリティ、通信品質などが問われます。

関連法規

有線電気通信法、電気通信事業法、放送法、電波法、著作権、個人情報保護、工事や設備管理に関係する法令などが出題範囲に含まれます。

CATVは放送と通信の両方に関係するため、設備技術だけでなく、サービス提供や施設運用に必要な法令知識も問われます。

試験科目と出題数

試験は、区分ごとに学科試験として実施されます。出題形式は選択式を中心とした筆記試験またはCBT方式で行われる形式です。

第1級CATV技術者は、CATV施設の設計・施工・維持管理に関する総合的な内容から出題されます。

第2級CATV技術者は、CATV技術の基礎、伝送設備、施工、保守、法規などから出題されます。

CATVエキスパートは、受信調査、施工管理、システム、ブロードバンド、ネットワークなど、選択する専門分野に応じた内容から出題されます。

合格基準

合格基準は、受験区分や科目ごとに設定されます。第1級・第2級・CATVエキスパートの各区分で、所定の基準を満たすことで合格となります。

CATV技術者資格制度試験の受験者数・合格率

CATV総合監理技術者

年度申込者数受験者数合格者数合格率
2024年度232人200人134人57.8%
2023年度309人281人190人61.5%
2022年度266人236人178人66.9%
2021年度298人261人200人67.1%

第1級CATV技術者

年度申込者数受験者数合格者数合格率
2024年度157人134人85人54.1%
2023年度174人145人110人63.2%
2022年度171人149人85人49.7%
2021年度126人91人66人52.4%

第2級CATV技術者

年度申込者数受験者数合格者数合格率
2024年度303人279人270人92.1%
2023年度300人281人272人90.7%
2022年度359人327人319人88.9%
2021年度356人335人
2020年度中止中止中止中止

CATV技術者資格制度試験の難易度

CATV技術者資格制度試験は、第2級であれば放送・通信の基礎を押さえることで比較的取り組みやすい一方、第1級やCATV総合監理技術者では専門範囲が広がり、実務経験がない人には難しさを感じやすい試験です。特に上位資格では、CATV設備の設計・施工・維持管理を総合的に理解する力が求められます。

難しさの理由は、CATVが放送設備と通信ネットワークの両方に関わる分野だからです。地上デジタル放送や衛星放送の受信、HFC・FTTH型CATVシステム、ヘッドエンド設備、伝送路、光ファイバ、ブロードバンド、IPTV、VoIPなど、扱う技術範囲が広くなります。

第2級は「CATVの基礎」1科目で、技術分野に従事していない人にも理解しやすい内容とされています。CATVの概要、受信技術、施工技術、通信ネットワーク、法令の基礎を中心に学ぶため、入門資格として対策しやすい区分です。

第1級では「システム」と「調査・施工」を中心に学ぶため、設備構成や施工手順、受信点設備、伝送路、光ファイバの取扱いなど、より実務に近い知識が必要になります。CATV総合監理技術者ではさらにブロードバンド分野も含まれるため、ネットワーク技術やサービス運用まで理解しておく必要があります。

CATV事業者、通信工事会社、放送設備、光回線工事、ネットワーク保守などに関わっている人は、実務と結びつけながら学習しやすい資格です。一方で、初学者は放送と通信の用語が混在するため、まずCATVシステム全体の流れを整理し、級に応じて受信・施工・伝送路・ネットワーク分野を段階的に学ぶことが大切です。

CATV技術者資格制度試験の勉強法

ヘッドエンド、伝送路、同軸ケーブル、光ファイバ、増幅器、分配器、宅内設備、テレビ受信、インターネット接続などを重点的に確認しておくことが大切です。信号がどのように送られ、各家庭まで届くのかをイメージしながら学ぶと理解しやすくなります。

特に重要なのは、施工・保守に関する内容です。配線方法、接続作業、レベル測定、ノイズ対策、障害対応、機器交換、保安器や接地などは、実務にも直結するため、作業手順とあわせて覚えておきましょう。

法規や安全管理の分野では、有線電気通信、放送、電波、個人情報、工事時の安全確保なども確認が必要です。似たような用語や基準が出てくるため、過去問や練習問題を使って整理しておくと安心です。

CATV技術者資格制度試験は、実務経験がある方でも、伝送技術や関連法規を試験向けに整理する必要があります。基本的には、テキストで基礎を確認し、問題演習を繰り返し、伝送路・宅内設備・施工保守・障害対応を重点的に復習する勉強法がおすすめです。

資格を活かせる仕事

ケーブルテレビ会社、通信設備会社、電気通信工事会社、放送設備会社、ネットワーク工事会社、集合住宅の通信設備管理、地域メディア関連会社などがあります。特に、CATV設備の設計・施工・保守、宅内配線、受信障害対応、インターネット回線のサポート、伝送路の管理などに関わる仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。

ケーブルテレビの現場では、放送と通信の両方の知識が求められます。テレビの受信環境だけでなく、光回線や同軸ケーブル、ネットワーク機器、電波・信号の品質、顧客宅でのトラブル対応など、幅広い知識が必要になります。そのため、CATV技術を体系的に学んでいることは、関連業界で働くうえでプラスになります。

一方で、CATV技術者資格制度試験だけで就職・転職が大きく有利になるというよりは、ケーブルテレビや通信工事の実務経験と組み合わせて活かす資格です。活かせる業界は比較的限定されるため、一般的なIT職や電気工事職で広く評価される資格とは少し異なります。

CATV技術者資格制度試験は、ケーブルテレビ会社や通信設備工事会社で働きたい人、放送・通信インフラの保守管理に関わりたい人に向いています。電気工事士、工事担任者、電気通信主任技術者、ネットワーク系資格などと組み合わせることで、通信・放送設備分野でより活かしやすくなるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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