廃棄物処理施設において、廃棄物処理法に基づき必要な知識を習得していることを証明するための国家資格で、4~6日間の課程を修了後に試験に合格することで取得できます。
コースは「基礎管理」と「管理」があり、基礎管理では廃棄物の処理及び清掃に関する法律に対応しており、管理では厚生省生活衛生局水道環境部環境整備課長通知に対応しています。
一般(産業)廃棄物処理施設では、資格取得者の設置が義務付けられていることから、業界では重宝される資格の一つとして認知されています。
スポンサーリンク
廃棄物処理施設技術管理者試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格・名称独占資格・必置資格) |
ジャンル | 環境・自然 |
資格区分 | 基礎管理、管理 |
受講資格 | 【基礎管理】20歳以上 【管理】学歴に応じた実務経験が必要(詳しくは公式サイト) |
受講日程 | 年数回(開催地により異なる) |
試験方法 | 受講後に能力認定試験を実施 |
免除科目 | なし |
受講場所 | 北海道、宮城、東京、神奈川、愛知、大阪 |
受講料 | 【基礎管理】103,400円~121,000円 【管理】66,000円 |
登録・更新 | – |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般財団法人日本環境衛生センター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
スポンサーリンク
廃棄物処理施設技術管理者試験の受講日程
公式サイトからご確認ください
廃棄物処理施設技術管理者試験の受験者数・合格率
受験者数・合格率共に非公開
非公式ですが合格率は80%ほどと言われています。
廃棄物処理施設技術管理者試験の難易度
実施されている講習会で取得する場合、受講すればほとんど合格できます。
修了試験の合格基準は80%以上の取得です。このため合格率も8割程度と比較的高く、難易度もそれほど高くはありません。
しかし、2割は合格できていないとも言え、合格率が高くても決して油断はできない資格です。
使用されるテキストは分厚く、冊数も多くあるため、暗記する量も多い資格試験です。
また、講習はある程度のまとめた日数で行われ、開催される日も平日なので仕事との調整が必要になります。
その上、講義費用は高く、時間と費用が必要になります。こういった点も資格取得の難易度につながっています。
- 資格試験の中では簡単な部類ですが、2週間の講習後試験に合格しなければなりません。試験は紛らわしい問題ばかりで大変でした。(2019年試験)
- 基礎過程を省いた管理課程のみを受講しました。内容は廃棄物処理法に関することだけでなく、職務分担や人員配置、作業従事者への安全教育、管理体制の確立など経営にも触れたものでした。(2017年試験)
- 少なくとも、暗記すべき点を全て正確に暗記していれば、試験には合格できると思います。(2018年試験)
- 暗記しなくてはいけない箇所も講義で必ず教えてくれますが、量がとにかく膨大でした。(2018年試験)
資格を活かせる仕事
環境問題やリサイクルという視点に注目が集まっており、今後新たに廃棄物処理施設やリサイクル施設が作られることも考えられます。
廃棄物処理やリサイクルに関連する施設には、「廃棄物処理施設技術管理者」を置かなければならないという決まりもあり、資格保有者であれば転職に有利でしょう。
仕事内容も多岐に渡り、より専門的な業務を扱うことになります。なので、資格保有者は施設管理者や管理職が多く、昇給や昇進にもつながるでしょう。