イベント業務管理士試験とは
イベントの企画・制作・運営・管理に必要な専門知識と実務能力を評価する資格試験です。展示会、式典、フェス、スポーツイベント、地域イベント、企業イベントなど、さまざまなイベントを安全かつ効果的に進行するための知識が問われます。
試験は1級と2級に分かれています。2級はイベント実務経験2年以上の人が対象で、CBT方式による択一選択式100問で実施されます。1級は、イベント業務管理士2級登録者で、イベント実務経験5年以上があり、受験資格申請を通過した人が対象です。1級はCBT方式による記述式・論述式問題で実施されます。
イベント業務管理士は、イベントを単に開催するだけでなく、目的設定、企画立案、予算管理、運営体制、安全対策、リスクマネジメント、法令遵守、収益性などを総合的に管理する力が求められます。イベント会社や広告代理店、自治体、企業のイベント担当者、展示会・スポーツ・地域イベントの運営に関わる人に向いている資格といえるでしょう。
イベント業務管理士試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | サービス・販売 |
| 資格区分 | 1級・2級 |
| 受験資格 | 2級はイベント業務の実務経験3年以上。1級は2級登録者で、イベント業務の実務経験5年以上 |
| 試験日程 | 2級は年2回、例年7月・11月頃。1級は年1回、例年1月〜2月頃 |
| 試験方法 | CBT方式、択一式100問・120分 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国のCBTテストセンター |
| 受験料 | 1級:一般22,000円、会員19,800円/2級:一般16,500円、会員14,850円 |
| 登録・更新 | 合格後に登録手続きが必要。登録料は1級14,300円、2級11,000円。3年ごとに更新 |
| 問い合わせ | 一般社団法人 日本イベント産業振興協会 |
| 関連資格 | イベント検定 |
イベント業務管理士試験の日程
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 |
|---|---|
| 2級:7月1日(水)~7月31日(金) | 5月7日~7月28日 |
| 2級:11月1日(日)~11月30日(月) | 9月1日~11月27日 |
| 1級:1月15日(金)~1月31日(日) | 公式ページで確認 |
試験内容
イベントの企画・制作・運営・管理に必要な知識と実務能力を評価する資格試験です。展示会、式典、フェスティバル、スポーツイベント、地域イベント、企業イベントなど、さまざまなイベント業務に関わる人を対象としています。
級は1級と2級に分かれています。2級はイベント業務の基礎知識と実務理解、1級はイベント業務管理士2級登録者で実務経験5年以上の人を対象に、より実践的な企画・運営・マネジメント能力が問われます。試験はCBT方式で実施されます。
出題範囲
イベント概論
イベントの概念、社会的役割、分類、イベントの構造や機能など、イベント業務を理解するための基本知識が問われます。
イベントの企画
イベントの目的設定、企画立案、計画づくり、企画書作成、プレゼンテーション、告知・集客など、イベントを形にするための知識が出題されます。
イベントの制作と運営
プログラム制作、会場設営、施工、当日の運営、来場者対応、進行管理など、イベント現場で必要となる実務知識が問われます。
イベントマネジメント
マーケティング、プロジェクト管理、リスク管理、安全管理、コンプライアンス、関連法規など、イベントを安全かつ円滑に実施するための管理知識が出題されます。
試験科目と出題数
2級はCBT方式による択一問題で、100問出題されます。試験時間は120分です。出題は「新版イベント業務管理士1級・2級共通公式テキスト」を中心に行われます。
1級はCBT方式による記述式問題で、全9題が出題されます。試験時間は120分です。公式テキストから8題、一般問題から1題が出題され、200〜250字程度や400〜450字程度で記述する問題が含まれます。
合格基準
2級は100点満点中70点以上で合格です。各問1点で、合計70点以上が基準になります。
1級の具体的な合格点は公式サイト上では確認できませんでした。
イベント業務管理士試験の受験者数・合格率
1級
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 57人 | 37人 | 64.9% |
| 2024年度 | 64人 | 37人 | 57.8% |
| 2023年度 | 60人 | 13人 | 21.7% |
2級
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 374人 | 186人 | 49.7% |
| 2024年度 | 324人 | 203人 | 62.6% |
| 2023年度 | 280人 | 180人 | 64.3% |
イベント業務管理士試験の難易度
イベント運営に関する知識を確認する資格ですが、試験範囲はある程度絞られており、極端に専門的な知識まで深く問われる試験ではありません。そのため、イベント業界で働いている人や、イベント運営に関わった経験がある人であれば、比較的取り組みやすい試験といえます。
1級になると、2級よりも実務経験や管理者としての視点が求められるため、難易度は上がります。ただし、難関資格というほどではなく、イベント業務の流れや運営上の注意点を理解していれば、十分合格を目指せるレベルです。
一方で、イベント業務にまったく触れたことがない人にとっては、現場の流れや関係者との調整、リスク管理などをイメージしにくく、少し難しく感じるかもしれません。単なる暗記ではなく、実際のイベント運営を想像しながら学習することが大切です。
総合的に見ると、イベント業務管理士試験は、公式テキストの内容をしっかり理解できれば十分合格を目指せる資格です。イベント業界の実務知識を整理したい人にとって、比較的チャレンジしやすい試験といえるでしょう。
イベント業務管理士試験の勉強法
公式テキストを中心に学習する方法が基本です。日本イベント産業振興協会では、2026年度試験で使用する教材として「新版イベント業務管理士公式テキスト 1級・2級共通」を案内しています。2025年4月発行の新版では、イベントの安全、品質向上、サステナビリティ、コロナ禍以降のイベント手法の変化なども反映されています。
まずは公式テキストを使って、イベント概論、企画、制作・運営、イベントマネジメント、リスク管理、関連法規などの全体像を確認しましょう。イベント業務管理士試験は、イベントの企画だけでなく、告知・集客、会場設営、当日の運営、安全管理、コンプライアンスまで幅広く問われるため、実務の流れに沿って理解することが大切です。
2級を受験する場合は、公式テキストを読み込んだうえで、選択式問題に対応できるように重要用語や基本的な考え方を整理しておきましょう。公式サイトでは、2級の試験範囲としてイベント概論、イベントの企画と演出、制作・運営、マネジメントなどが案内されています。
1級を受験する場合は、知識の暗記だけではなく、記述式への対策も必要になります。イベントの課題やリスク、運営上の判断、企画・管理の考え方などを、自分の言葉で説明できるようにしておくとよいでしょう。
イベント業務の経験がある方は、公式テキストの内容を実際の現場経験と結びつけながら学ぶと理解しやすくなります。一方で、経験が浅い方は、イベントが企画されてから終了後の報告・検証まで、どのような流れで進むのかをイメージしながら学習しましょう。
独学でも対策できますが、出題範囲は広めです。基本的には、公式テキストを何度も読み、重要項目を整理し、2級は選択式問題への対応、1級は記述で説明する練習を加える流れで進めるのがおすすめです。
イベント業務管理士試験のお勧めテキスト
新版イベント業務管理士公式テキスト 1級・2級共通
イベント業務管理士試験の中心教材です。2025年度以降の1級・2級試験はこの新版テキストを使用して実施されると案内されているため、受験する場合は旧版ではなく新版を選ぶのが基本です。イベントの企画・制作・運営・安全管理などを体系的に学べます。
イベント業務管理士を取得するメリット・活かせる仕事
全国各地では、大きいものから小さいものまで、数え切れないほどのイベントが行われています。
イベント業務管理士は、イベントを立案し、制作、運営、管理をするプロフェッショナルです。
自治体などのフェスティバルや、企業の販売促進イベント、地域で行われるセミナーといった、規模の小さなイベントから、スポーツなどの世界的な大会や、展示会、博覧会、アーティストのライブなどといった規模の大きなイベントまで、自らが企画の立案をし、運営・管理を行うことができますので、出来上がったときの達成感を味わうことができます。
イベントに携わる仕事をしたいと考えている人にとっては、非常にメリットのある資格となっています。
現代は、サービスの多様化が進んでいますので、企業側からすると他にはないイベントを打ち出したいと考えます。ですから創造的なイベントを、立案から管理までできるイベント業務管理士の需要はますます高まってくると予想されます。
資格侍ただ、この資格を取得するということは、すでにイベントに関する3年以上の実務経験をお持ちだと思うので、どちらかと言えばスキルアップの為の資格になります。

