公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構が行っている資格試験がスポーツファーマシストです。2009年から資格試験が実施されています。
ドーピングに関する知識を持っている薬剤師として様々なスポーツに関わることができる資格です。薬剤師の資格を持っている人が試験を受けて合格することで認定されます。
スポーツにおけるドーピングを防止するために専門知識を持っている薬剤師を養成しています。ドーピングに該当する物質は、医師が処方しているお薬だけでなくドラッグストアで購入できるような大衆薬やサプリメントなどにも含まれているケースがあります。
そのため幅広い知識が必要です。知らずに使用して検査に引っかかってしまう選手もいますので、スポーツファーマシストとしてしっかり選手に伝えていく必要があります。
スポーツファーマシストはプロのスポーツ選手に対してだけでなく、学校などで正しく薬を使うことについてなどの指導も行えるので今後さらに注目される資格でしょう。
年に1回開催される基礎講習会と実務講習会を受講した後、試験が実施されます。資格取得後も資格を維持するために毎年eラーニングの受講が必要になります。そして資格有効期限の4年目には実務講習も受講し、認定試験を再度受けて更新が必要となります。
受講募集定員を上回ってしまった場合は抽選により受講者が選定されます。
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スポーツファーマシスト試験の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | スポーツ |
資格区分 | なし |
受験資格 | 薬剤師免許取得者(日本薬剤師会への入会有無は問わない) ※定員を超えた場合は抽選にて受験者を決定 |
試験日程 | 2021年度の募集は、2021年3月中旬に告知予定 |
試験方法 | 知識到達度確認試験(e-ラーニング) |
免除科目 | なし |
試験場所 | 【基礎講習会】日本アンチ・ドーピング機構(JADA)主催 【実務講習】各都道府県薬剤師会主催 【知識到達度確認試験】web |
受験料 | 7,400円(基礎講習会・テキスト代) |
登録・更新 | 受講料7,400円+更新料20,500円(4年ごとの更新) 毎年実務講習(e-ラーニング)を受講する必要がある |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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スポーツファーマシスト試験の認定までの流れ
「基礎講習会」と「実務講習」それぞれの講座(e-ラーニング)を受講後に「知識到達度確認試験」に合格することで認定される。
スポーツファーマシストの認定者
8,711名(2018年4月2日 現在)
【2010年度】796人
【2011年度】2,825人
【2012年度】4,232人
【2013年度】5,243人
【2014年度】5,899人
【2015年度】6,359人
【2016年度】6,949人
【2017年度】7,894人
スポーツファーマシスト試験の難易度
知識到達度確認試験を受験する前の講習をきちんと受講していれば合格は容易です。難易度としては高くありません。(薬剤師試験の方がよっぽど高いです)
スポーツファーマシスト試験の勉強法
試験に申し込むと受講者専用のテキストが配布されるので、そちらを利用して勉強してください。
資格を活かせる仕事
スポーツファーマシストの資格は、身近にスポーツ選手がいればアドバイスもしやすい環境となりますが、資格を取得してもなかなか活かしきれないという人もいます。
しかしより専門的な知識を身につけられることになりますので薬剤師として活躍する場が広がっていく資格とも言えるでしょう。
協会に登録されますのでスポーツファーマシストのサイト内でお名前が掲載されます。探されている人がいればお声がかかる可能性もありますし、自ら宣伝し活動の場を広めている人もいます。
認定者が年々増えている資格でもありますので、今後必要とされる場面も増えると言えるのではないでしょうか。