ドローン検定協会が主催しており、1級から4級まであります。3級と4級は誰でも受験できますが、2級であれば同検定3級保持者、1級であれば同検定2級保持者でなければ受験できません。
ドローンパイロットがドローンの素晴らしさを一般の方に理解してもらうのに必要な知識の獲得と、能力の育成を目指しています。
空撮やピンポイントのデリバリー、農薬散布など、ドローンだからこそできる仕事や活動がある一方で、思わぬところで墜落してしたり、衝突してしまったりで、ドローンが事故や事件の原因になることがたびたびあります。
ですので、ドローンパイロットは、ドローンを正しく管理し、高い操縦技術を身に付けなくてはなりません。
この検定に合格すれば、「無人航空機に関する飛行履歴・知識・能力を有することの証明書」がもらえます。
知識や能力の習得だけでなく、空港周辺、人口密集地、目視できない場所など、国土交通大臣の許可が必要な場所でドローンを飛行させたい場合においても、役に立つことでしょう。
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ドローン検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 趣味・娯楽 |
資格区分 | 1級、2級、3級、4級 |
受験資格 | なし(2級以上は飛び級できない) |
試験日程 | 奇数月(3月、7月、11月は2~4級のみ) |
試験方法 | 筆記試験(マークシート方式) |
合格点 | 80点以上 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国主要都市 |
受験料 | 【1級】18,000円【2級】12,000円 【3級】5,500円【4級】3,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | ドローン検定協会 |
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ドローン検定の試験内容
ドローン検定の申込者数・合格率
実施時期 | 申込者数 | 合格率 |
---|---|---|
第20回 | 1,167人 | 75.0% |
第19回 | 1,327人 | 74.2% |
第18回 | 1,328人 | 66.4% |
第17回 | 1,509人 | 71.6% |
第16回 | 1,044人 | 72.0% |
認定者数(2018年5月までの累計)
- 1級:1,449人
- 2級:2,620人
- 3級:8,377人
- 4級:475人
ドローン検定の難易度
この検定は知識を問うものなので、どの級も筆記試験のみとなっており、技能に左右されず合格を目指すことができる試験です。
合格率は全体の平均が70%程度と言われており、決して難易度の高い検定ではありません。
3級と4級では出題範囲がほとんど重複しているため、3級から挑戦する人も多く、基礎的な内容が主になるので、どちらの級もきちんとテキストを読むことが大切です。
物理学の内容も入る2級ですが、3級の応用編とも言えるため、復習することで合格を目指すことができます。
1級は更に出題範囲が広くなるため、難易度は高く感じますが、3級や2級の出題範囲とも重複しているため、こちらも復習をし繰り返すことがポイントとなります。
- 趣味の要素が強い資格になりますが、力学の問題が出題されるので決して簡単な試験ではありません。勉強から遠ざかっている方や文系出身の方は苦戦するでしょう。
- 実技試験は無く筆記試験のみで合否を判定するので、勉強さえすれば合格できます。
ドローン検定の勉強法
資格を取得したいの出ればまずは「ドローンの教科書」を購入して下さい。
ドローン検定協会のHPに「立ち読みサンプル」が掲載されているので、購入しようか迷われている方は参考にしてみて下さい。
資格を取得するメリット・活かせる仕事
ドローンは、検定を受けていない人でも飛ばすことができます。
ですが、空港の周辺の空域や人口が集中している地区の上空を飛行する場合や、夜間や目視できない空域にて飛行をする際には国土交通大臣の許可や承認が必要となります。
この検定を取得するメリットとしては、この許可承認申請のときに操縦者の資格をしての証明書を添付することができるので、許可、承認がスムーズに行うことができます。
また、ドローン検定1から4級を取得していれば、ドローン検定協会が主催する実技講習の座学5時間のうち、4時間が免除となりますので、大幅な時間短縮となります。
ドローンは航空法にて決められたエリアや条件を無視して飛ばすと、罰金50万円以下の刑罰になります。そればかりではなく、最悪前科になるケースもあります。
この検定ではドローンを安全に決められた範囲で飛ばす知識を身に付けられますので、このような刑罰になるリスクを避けることが期待できます。
また、今後ドローンを使ったビジネスが増える可能性があるため、この検定を取得しておくとドローン関係のビジネスに参入する際に役立てることができます。
ドローンパイロットして活躍を期待できますが、ドローンが流行っているとはいえまだ需要はあまりませんので、仕事にするのは現状では少々難しい面もあります。