PRプランナー資格認定制度とは
広報・PRに関する知識や実務能力を認定する資格制度です。公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会が実施しており、企業・団体・行政などで広報やPRに関わる人の専門性を客観的に示す資格として活用されています。
試験は、広報・PRの基本知識を問う1次試験、実務に関する専門知識を問う2次試験、ニュースリリース作成や広報・PR計画立案などの実務スキルを評価する3次試験で構成されています。1次試験は受験資格がなく、広報・PRをこれから学びたい人でも挑戦しやすい内容です。
認定資格には、PRプランナー補・准PRプランナー・PRプランナーがあり、試験合格や認定申請を経て段階的に認定されます。広報担当者、広告・マーケティング関係者、企業の情報発信に関わる人はもちろん、PR業界を目指す学生にも役立つ資格といえるでしょう。
PRプランナー資格認定制度の基本情報

| 資格種別 | 民間資格(名称独占資格) |
| ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
| 資格区分 | PRプランナー補、准PRプランナー、PRプランナー |
| 受験資格 | 1次は制限なし。2次は1次試験合格者。3次は2次試験4科目合格かつ広報・PR関連実務経験3年以上 |
| 試験日程 | 1次・2次は年2回、3次も年2回程度 |
| 試験方法 | CBT方式。1次・2次は択一問題、3次はテキスト記述式問題 |
| 免除科目 | 公式確認 |
| 試験場所 | 全国のCBTテストセンター |
| 受験料 | 一般:1次11,000円、2次17,600円、3次17,600円/会員・学生は割引あり |
| 登録・更新 | 認定登録料・認定更新料あり |
| 問い合わせ | 公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会 |
| 関連資格 | 営業力強化検定 プレゼンテーション検定 |
PRプランナー資格認定制度の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 1次:2月7日(土)~2月22日(日) | 12月1日~1月23日 | 3月4日 |
| 2次:5月9日(土)~5月17日(日) | 3月2日~4月24日 | 5月27日 |
| 3次:7月25日(土)・7月26日(日) | 5月25日~公式ページで確認 | 公式ページで確認 |
| 1次:8月8日(土)~8月23日(日) | 6月1日~7月24日 | 9月2日 |
| 2次:11月7日(土)~11月15日(日) | 8月31日~公式ページで確認 | 公式ページで確認 |
| 3次:1月23日(土)・1月24日(日) | 11月24日~公式ページで確認 | 公式ページで確認 |
PRプランナー資格認定制度の試験内容
1次試験は広報・PRの基礎知識、2次試験は企業経営・マーケティング・コミュニケーション・時事問題を含む実務知識、3次試験はニュースリリース作成や広報・PR計画の立案など、実践的な記述力が問われます。
出題範囲
広報・PRの基礎
広報・PRの基本構造、企業広報の役割、パブリックリレーションズの歴史、企業とステークホルダーの関係などが問われます。
広報・PR活動のマネジメント
広報・PR戦略の考え方、調査・分析、計画策定、PDCAによるマネジメント、広報活動の実施と効果測定などが出題されます。
メディアリレーションズ・コミュニケーション
新聞・テレビ・Webメディア・SNSなどの特性、記者発表、取材対応、情報発信、自社メディアの活用など、広報実務に関わる内容が問われます。
マーケティング・時事問題
マーケティングの基本、消費者行動、ブランド、マーケティング・コミュニケーション、社会・経済・政治・国際情勢などの時事問題も出題範囲に含まれます。
試験科目と出題数
1次試験は、CBT方式による択一問題で実施されます。広報・PRに関する基本的な知識を中心に出題されます。
2次試験もCBT方式の択一問題で、科目A「企業経営と広報・PR」、科目B「マーケティングと広報・PR」、科目C「コミュニケーションと広報・PR」、科目D「時事問題」の4科目で構成されます。
3次試験は記述式で、課題A「ニュースリリースの作成」と、課題B「広報・PR計画の立案作成」が出題されます。実務で使える文章作成力や企画立案力が評価されます。
合格基準
1次試験は、全出題数に対して正答率70%以上で合格です。
2次試験は、全体の正答率65%以上、かつ各科目の正答率がそれぞれ50%以上で合格です。全体で65%以上取れていても、1科目でも50%未満の場合は不合格になります。
3次試験は、課題Aが25点満点、課題Bが50点満点で、合計45点以上、かつ各課題で50%以上の評価を得る必要があります。
PRプランナー資格認定制度の受験者数・合格率
1次試験
| 試験回 | 実施時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第39回 | 2026年2月 | 654人 | 478人 | 73.1% |
| 第38回 | 2025年8月 | 818人 | 601人 | 73.5% |
| 第37回 | 2025年2月 | 570人 | 389人 | 68.2% |
| 第36回 | 2024年8月 | 781人 | 515人 | 65.9% |
| 第35回 | 2024年2月 | 603人 | 452人 | 75.0% |
2次試験
| 試験回 | 実施時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第38回 | 2025年11月 | 477人 | 391人 | 82.0% |
| 第37回 | 2025年5月 | 314人 | 245人 | 78.0% |
| 第36回 | 2024年11月 | 405人 | 275人 | 67.9% |
| 第35回 | 2024年5月 | 316人 | 242人 | 76.6% |
| 第34回 | 2023年11月 | 324人 | 253人 | 78.1% |
3次試験
| 試験回 | 実施時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第38回 | 2026年1月 | 371人 | 117人 | 31.5% |
| 第37回 | 2025年7月 | 293人 | 100人 | 34.1% |
| 第36回 | 2025年1月 | 331人 | 151人 | 45.6% |
| 第35回 | 2024年7月 | 326人 | 130人 | 39.9% |
| 第34回 | 2024年1月 | 339人 | 122人 | 36.0% |
PRプランナー資格認定制度の難易度
1次・2次は標準レベル、3次はかなり難しめです。
1次・2次については、広報・PRに関する基本的な知識をきちんと押さえていれば、十分合格を目指せるレベルです。もちろん無勉強で簡単に受かる試験ではありませんが、テキストや問題演習を通して基礎を固めれば、初めてPR分野を学ぶ人でも対応しやすいでしょう。
一方で、3次になると難易度は大きく上がります。単に知識を覚えているだけではなく、課題の意図を読み取り、状況に応じてどのようなPR施策を考えるべきかを整理する力が求められます。自分の考えを文章で分かりやすくまとめる必要もあるため、暗記中心の対策だけでは対応しにくい試験です。
特に3次は、実務に近い判断力や企画力が問われるため、広報・PRの経験がない人にとっては難しく感じやすいでしょう。反対に、日頃から広報活動や企画立案に関わっている人であれば、実務経験を活かしながら学習しやすい部分もあります。
総合的に見ると、PRプランナー資格認定制度は、1次・2次までは比較的チャレンジしやすい資格ですが、3次まで含めて認定を目指す場合はしっかりした対策が必要です。特に3次は、知識だけでなく応用力や文章構成力も求められるため、難易度は高めの資格といえるでしょう。
資格侍一次試験については実際に問題を解いてみましたが、常識問題がいくつか混じっているのでPR業務をしている方からしてみれば簡単に取得できるレベルです。
PRプランナー資格認定制度の勉強法
1次試験は、広報・PRの基礎知識を幅広く問う内容です。まずは公式テキスト「広報・PR概説」を読み、広報・PRの役割、メディアリレーションズ、企業広報、危機管理、マーケティング、インターナルコミュニケーションなどの基本を押さえましょう。最初から細かい用語を暗記するよりも、広報・PR活動の全体像を理解することが大切です。
2次試験では、より実務的・専門的な知識が問われます。公式テキスト「広報・PR実践」は、経営環境、企業責任、インターナルコミュニケーション、IR、グローバル広報、危機管理広報、マーケティング、ブランド、メディアリレーションズ、自社メディアの活用など、幅広い領域をカバーしています。
また、2次試験では時事問題への対応も重要です。広報・PRは社会の動きと深く関係するため、企業不祥事、炎上対応、SDGs、人的資本経営、SNS、生成AI、メディア環境の変化など、近年のニュースにも目を通しておくとよいでしょう。
3次試験は、ニュースリリース作成やPR計画立案など、実践的なアウトプット力が求められます。テキストを読むだけでは対策しにくいため、参考問題や過去問題集を使い、実際に文章を書いてみる練習が欠かせません。公式の参考問題集には、1次・2次だけでなく3次試験の課題と解説も収録されています。
独学でも合格を目指せますが、3次試験まで進む場合は、知識の暗記だけでなく、実務に近い企画力や文章作成力が必要になります。広報・PRの実務経験が少ない方や、ニュースリリース・企画書の作成に不安がある方は、試験対策講座を利用するのも一つの方法です。公式テキストで基礎を固め、参考問題で出題形式に慣れ、最後は実際に書く練習を重ねることが合格への近道です。
PRプランナー資格認定制度のお勧めテキスト
2026年度版 広報・PR概説 PRプランナー資格認定制度1次試験対応テキスト
1次試験対策の中心教材です。広報・PRの基本概念、企業広報、メディア対応、危機管理、IR、CSRなどを体系的に学べます。初めてPR分野を学ぶ人は、まずこの公式テキストで全体像を押さえるのがおすすめです。
広報・PR実践 PRプランナー資格認定制度2次・3次試験対応テキスト
2次・3次試験を目指す人向けの公式テキストです。広報・PR戦略の立案、ニュースリリース、マーケティングPR、コーポレートPRなど、より実務的な内容を学べます。上位試験まで進む人は早めに確認しておきたい一冊です。
広報・PRの基本
PRプランナー資格の専用公式テキストではありませんが、広報担当者に必要な基礎知識を補強したい人に向いています。プレスリリース、メディア対応、社内広報、危機管理などを実務目線で学べるため、初学者の補助教材として使いやすいです。
PRプランナー資格認定制度を活かせる仕事
この資格を取得していると、PRの関連会社や、企業の広報部門への就職に役立てることができます。
企業などのPR・広報活動は、その企業のブランドイメージを高め、それによって商品などの売り上げを伸ばす大変重要な仕事となっています。
これらのPR・広報活動を行わなければ、商品などは売れていきませんので、PR・広報活動を行えるスキルのある人材は必要とされています。
PRプランナーの仕事は、PR活動におけるコンサルティングや、イメージ戦略設計、PRプランの策定や、プランニング、マーケティング予算の策定や管理、協力会社との折衝など、多岐にわたります。
これらのスキルがある人材であれば、さまざまな場面で活かすことができますので、広報・PRにこだわらなくても、あらゆる分野の仕事へ挑戦できるはずです。




