衛生工学衛生管理者は免許制度となっており、免許を取得するには事前に登録して安全衛生教育センターが実施している講習を受講後に修了考査に合格する必要があります。
受講コースは5日コースが基準になりますが、一部科目免除者を対象にした2日コースと4日コースもあります。
有害ガスを発する場所においては、衛生工学衛生管理者免許を取得している者の中から専任されることが義務付けられていることから業界では注目されている資格の一つです。
スポンサーリンク
衛生工学衛生管理者試験の基本情報
| 資格種別 | 国家資格 | 
| ジャンル | 保安・技術 | 
| 資格区分 | なし | 
| 受講資格 | 下記参照 | 
| 受講日程 | 年数回 | 
| 試験方法 | 講座を受講後に修了考査 | 
| 免除科目 | あり | 
| 受講場所 | 東京、大阪 | 
| 受講料 | 下記参照 | 
| 登録・更新 | あり | 
| 主な対象者 | 小学生 
中学生 
高校生 
大学生 
専門生 
社会人 
その他  | 
| 問い合わせ | 中央労働災害防止協会 | 
【総合評価】
| 人気 : | 将来性: | 
| 就転職: | 難易度: | 
スポンサーリンク
衛生工学衛生管理者試験の受講資格
- 大学又は高等専門学校において、工学又は理学に関する課程を修めて卒業
 - 学士(工学又は理学)の学位を授与、または同等の学力を要する
 
条件によって受講資格が異なります。
衛生工学衛生管理者試験の受講日程
2020年度試験
- 2020年4月6日(月)~4月10日(金)
 - 2020年6月22日(月)~6月26日(金)
 - 2020年8月3日(月)~8月7日(金)
 - 2020年11月9日(月)~11月13日(金)
 - 2021年1月25日(月)~1月29日(金)
 
衛生工学衛生管理者試験の受講内容
5日コース
- 労働基準法
 - 労働安全衛生法
 - 労働衛生工学に関する知識(実習含む)
 - 職業性疾病の管理に関する知識
 - 労働生理に関する知識
 - 修了試験
 
受講料は118,800円(テキスト代、消費税含)
4日コース
- 受講資格の①か②をクリア
 - 
労働衛生工学に関する知識、職業性疾病の管理に関する知識
受講料は89,100円 - 受講資格の③をクリア
 - 
労働基準法、労働衛生工学に関する知識
受講料は71,500円 - 受講資格の①か②+③をクリア
 - 
労働衛生工学に関する知識
受講料は66,000円 
2日コース
- 受講資格の①か②をクリア
 - 
労働基準法、職業性疾病の管理に関する知識、労働生理に関する知識
受講料は48,400円 - 受講資格の③と④または②の2つ以上の資格をクリア
 - 
職業性疾病の管理に関する知識
受講料は29,700円 - 受講資格の④と⑤または②の2つ以上の資格をクリア
 - 
労働基準法
受講料は12,100円 
衛生工学衛生管理者試験の受験者数・合格率
非受験者数・合格率共に非公開
衛生工学衛生管理者試験の難易度
この資格は厚生労働大臣が定める講習を受けることで取得できるため、難易度はそれほど高くありません。
ただし、講習中には筆記試験が行われ、これに合格しなければ取得できません。
講習中に行われる試験は、講習を真面目に受けていれば、難易度の高いものではありません。
講師の話をよく聞き、大切なポイントを聞き逃さないようにしましょう。
基本的に講習は5日間に渡り行われますが、取得している資格によっては科目の免除が適用されるため、複数の資格を所持している人は短期間の講習で済みます。
このように受験資格により講習科目や試験内容も異なるため、難易度も多少違いがあります。
- テキストには全く知らない内容も含まれていたので、げんなりしました。しかし、講習中の試験で出題される箇所は、講義の中で何度も説明されるので、よく読んでいけばだいたい解けます。(2015年受験)
 - 講義をみっちり受けて最後に筆記試験を受けるという流れで、結構な勉強量で大変に感じました。しかし、講師の方のお話は分かりやすく、興味深いものばかりでした。(2017年受験)
 - 試験前は難易度や合格率が気になっていましたが、試験といっても落とすための試験ではなく、講習内容をしっかりと理解しているのかを試すものでした。講義内容をしっかり聴き、講師の方が教えてくれるポイントを抑えることが大切だと思います。(2019年受験)
 
資格を活かせる仕事
業務としては危険な作業方法や作業箇所を是正していくことになり、労働者の衛生意識を高めていくために、事業場の巡視や対策を行っていくことになります。
労働安全衛生法で一定以上の規模の職場に設置義務があるため、規模の大きい企業で重要なポジションとして働くことができるでしょう。
企業によっては資格手当を付与される可能性もあるため、給与にも反映されることが期待できます。
