労働安全衛生法において定められている国家資格で、職場環境の調査を行い衛生上の問題を解決するよう改善策を練ったり、再発防止のための統計をとったりもします。
試験は、全ての業種で扱うことが出来る「第1種」と、限られた業種の中で扱うことができる「第2種」に分かれています。
50人以上の従業員がいる職場では衛生管理者を選任する必要がありますので需要の高い資格となっています。
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衛生管理者試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(必置資格) |
ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
資格区分 | 第一種、第二種 |
受験資格 | 【大卒、短大、高専卒者】1年以上の実務経験 【高卒者】3年以上の実務経験 【それ以外】10年以上の実務経験 |
試験日程 | 【試験日】毎月 【申込期間】試験開始の2ヶ月前~14日前まで 【合格発表】試験の日に合格発表日を告知 |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 衛生管理者適任証書を受けた者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するものは労働衛生が免除 |
試験場所 | 全国の安全衛生技術センター |
受験料 | 6,800円 |
登録・更新 | – |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 安全衛生技術センター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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衛生管理者試験の内容
出題範囲
- 労働衛生(有害業務に係るもの):10問
- 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの):7問
- 関係法令(有害業務に係るもの):10問
- 関係法令(有害業務に係るもの以外のもの):7問
- 労働生理:10問
合格点
科目の範囲ごとに40%以上の得点率で、尚且つ合計点が満点の60%以上の得点率
衛生管理者試験の受験者数・合格率
第一種
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2017年 | 65,821人 | 45.0% |
2016年 | 61,500人 | 45.5% |
2015年 | 55,129人 | 55.5% |
2014年 | 53,111人 | 56.3% |
2013年 | 54,499人 | 54.7% |
2012年 | 55,080人 | 53.9% |
2011年 | 54,169人 | 50.2% |
2010年 | 53,714人 | 51.7% |
2009年 | 54,140人 | 57.8% |
2008年 | 58,362人 | 57.3% |
第二種
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2017年 | 31,537人 | 54.9% |
2016年 | 29,186人 | 55.5% |
2015年 | 25,716人 | 66.0% |
2014年 | 25,069人 | 69.3% |
2013年 | 26,555人 | 67.3% |
2012年 | 26,960人 | 66.2% |
2011年 | 25,950人 | 62.2% |
2010年 | 25,403人 | 65.7% |
2009年 | 26,821人 | 67.6% |
2008年 | 27,966人 | 68.5% |
衛生管理者試験の難易度
2~3ヶ月程度の勉強時間で取得できるレベルの資格なので、国家資格の中では簡単な試験に分類される
衛生管理者試験の勉強法
それほど難しい試験では無いので、過去問を中心に勉強して解説でも分かりにくい箇所は、ネットやら参考書を購入して基礎を勉強する勉強法が最も効率的だと考えられます。
独学で十分取得可能ですが、勉強の苦手な方や出来るだけ短期での取得を目指す方は、通信スクールを利用するのも一つの手でしょう。
衛生管理者試験のお勧めテキスト
過去問を中心に出題されるので必須のテキスト
出題傾向を分析してよく出題される所をピックアップ
イラストが多いので勉強嫌いな方に最適
衛生管理者試験の通信講座
先ほども言いましたが、 衛生管理者試験はそれほど難しい試験ではありませんので、講座を受講せずとも独学でも十分取得可能な試験です。
ただ、少しでも合格できる確率をアップさせたいのであれば「ユーキャンの衛生管理者講座」の受講を考えてみて下さい。ユーキャンのテキストは図解やイラストが豊富に使われているので、勉強嫌いな方でも勉強しやすいです。
衛生管理者を活かせる仕事
衛生管理者とは、職場の労働環境の改善をするのが主な仕事となります。昔は職場でも目立たない、あまり知られていない存在でしたが、労働安全衛生法が拡充されてからは、50人以上の従業員がいる職場では衛生管理者を必ず1人置く事が義務付けられました。
労働者が病気や怪我をすると言った労働災害が起こらない様に予防する事は大事な事ですね。その為に、衛生管理者はそれぞれの職場の状況に基づき、如何に労働者が安全な環境で働く事が出来るかを考えます。
特に土木・建設業界では労務災害が起こりやすいので、衛生管理者が専任として配属されています。
各職場では総務部(課)か労務部(課)に配属される事が多いです。又、その部署にいる人の中から衛生管理者の資格を取らせる場合もあります。
従業員の人数が多い企業ほど専任しなければならない衛生管理者の人数が増えます。選任されていない場合罰金がありますから、この資格を所有していると転職でも有利となるでしょう。
受験者の口コミ評判
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コスパの良い資格
4.0 ハッシー 30代会社員
スケジュールの関係で試験まで3カ月も取りましたがほとんどの人で1ヶ月間週末に集中すれば合格できるのではないかと思います。
ウチの会社では資格手当が1万円付くので、私にはコスパは非常に良いです。
試験内容は過去問を少しひねった問題が多かったと思います。
労基法の問題は社労士資格を持ってる人でも初見では間違えるレベルの問題が出てましたね(年少者が禁止されてる業務や年休の比例付与等)。
それでも市販のテキストと過去問だけで十分です。
法令等ばかりでなく、健康管理や応急処置、食中毒に関する知識等、実生活に役に立つ知識も豊富ですので受けて損は無いと断言できます。(2019年12月)
会社の指示で受験
3.0 satoru 20代会社員
会社の事業拡大のために、急遽取得しろと上司に言われ独学で1ヶ月勉強して、一回目の試験で見事合格できました。しかし、これから新たにこの資格に挑戦する皆様にご報告(大げさかな?)いたします。
正直、私が受験したとき「過去問」を集中的に勉強して挑みましたが、実際の試験では過去問がほとんど出題されておらず(過去問集に載っていた問題は4~5問位しか出てなかった)新問が過半数以上を占める割合で出題されていました。
もっとも、単に受験のタイミングが悪かっただけかも知れませんが・・・
まぁ、とにかく、単純に過去問だけを覚えるのではなく、各法令などを「広く浅く」覚えられるところは「できるだけ深く」覚えてから試験に臨んだ方が良いと思います。(2018年12月)