日本のフランス語学習者を対象として、文部科学省と在日フランス大使館文化部の後援を受けて行われています。
検定結果は単位習得や入試の資格認定条件の他、交換留学生の学内選考にも活用されています。
1級取得で通訳案内士のフランス語科目が免除になります。
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実用フランス語技能検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 英語・外国語 |
資格区分 | 1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 6月中旬~7月中旬、11月中旬~翌1月下旬(年2回) |
試験方法 | 【1級~準2級】筆記試験(一次試験)、個人面接試験(二次試験) 【3級~5級】筆記試験 |
免除科目 | 1次試験に合格して2次試験が不合格の場合、次季受験のみ2次試験から受験できる |
試験場所 | 全国主要都市約40ヶ所 |
受験料 | 【1級】13,500円【準1級】11,500円 【2級】9,000円【準2級】8,000円 【3級】6,000円【4級】5,000円 【5級】4,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 フランス語教育振興協会 |
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実用フランス語技能検定の試験日
2022年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
一次試験 2022年6月19日(日) 二次試験 2022年7月17日(日) | 4月15日~5月25日 | 試験の約1か月後 |
一次試験 2022年11月20日(日) 二次試験 2023年1月22日(日) | 9月上旬~10月26日 | 試験の約1か月後 |
実用フランス語技能検定の試験内容
出題形式
- 一次試験(150点)
-
- 筆記(9問):記述式、一部記号選択
- 書き取り(1問)
- 聞き取り(2問):語記入、記号選択
- 二次試験(50点)
-
- 個人面接試験:与えられたテーマのなかから受験者が選んだものについての発表と討論
- 評価基準:コミュニケーション能力とフランス語力を判定
出題範囲
- 読む:専門的かつ高度な内容の文章を、限られた時間の中で正確に読み取ることができる
- 書く:与えられた日本語をフランス語としてふさわしい文に翻訳できる。
- 聞く:ラジオやテレビのニュースの内容を正確に把握できる。
- 話す:現代社会の問題について、自分の意見を論理的に述べ、相手と高度な議論が展開できる
- 文法知識:文の書き換え、多義語の問題、前置詞、動詞の選択・活用などについて、きわめて高度な文法知識が要求される
合格点
【一次試験】おおよそ60%~70%の正解率
【二次試験】不明
実用フランス語技能検定の受験者数・合格率
2021年度
受験者数 | 最終合格率 | |
---|---|---|
1級 | 413人 | 11.0% |
準1級 | 811人 | 22.3% |
2級(春) | 1,065人 | 32.5% |
2級(秋) | 1,155人 | 32.7% |
準2級(春) | 1,066人 | 54.6% |
準2級(秋) | 1,232人 | 50.6% |
3級(春) | 1,959人 | 55.9% |
3級(秋) | 2,520人 | 56.1% |
4級(春) | 1,571人 | 83.1% |
4級(秋) | 2,695人 | 74.7% |
5級(春) | 1,173人 | 88.9% |
5級(秋) | 1,842人 | 85.6% |
2020年度(秋季のみ実施)
受験者数 | 最終合格率 | |
---|---|---|
1級 | 362人 | 14.6% |
準1級 | 763人 | 21.9% |
2級 | 1,250人 | 32.3% |
準2級 | 1,355人 | 56.1% |
3級 | 2,466人 | 63.0% |
4級 | 2,111人 | 80.1% |
5級 | 1,866人 | 85.4% |
実用フランス語技能検定の難易度
- 1級:600時間以上
- 準1級:500時間以上
- 2級:400時間以上
- 準2級:300時間以上
- 3級:200時間以上
- 4級:100時間以上
- 5級:50時間以上
全く知識が無い場合、3級でも200時間以上の勉強時間が必要になります。
実用フランス語技能検定の勉強法
まずは公式テキストである「実用フランス語技能検定 公式ガイドブック」を徹底的にこなして試験の傾向を掴みましょう。
実用フランス語技能検定のテキスト
試験対策で最も有効な勉強テキスト
資格を活かせる仕事
実用フランス語技能検定、通称「仏検」の資格は客観性を備えた試験とみなされているので、大学入学試験の際の認定条件として認められています。
又、大学で交換留学を希望する際、学内選考の必要条件となる場合が増えています。
フランス語は世界29ヶ国で話されている言語です。留学先もフランスに限らないので、活躍の場が広がります。
又、留学だけでなく、フランス語の翻訳や通訳の仕事にも役立ちます。
特に1級合格者は、日本政府観光局が実施している国家資格「通訳案内士」に於いて、筆記試験が免除される特典があります。通訳を目指している人なら、是非頑張って1級を取りましょう。
また、オリンピックでは英語と共にフランス語も公用語となっているので、オリンピックで働いたりボランティア活動をしたいと希望している人も、仏検を取っていると役立ちます。
日本の企業は現在フランス語圏にもどんどん展開しています。そんな中、英語が得意なだけでは決して重要な存在とは言えなくなりましたからね~
実用フランス語技能検定は、文字通りフランス語能力の高さを証明するものなので、就活やキャリアアップに大いに貢献するでしょう。